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医療法人社団 春陽会 参宮橋脊椎外科病院

(東京都 渋谷区)

大堀 靖夫 院長

最終更新日:2023/08/16

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一人ひとりの最善を追求する脊椎専門病院

JR山手線の代々木駅と小田急線参宮橋駅からアクセス可能な「参宮橋脊椎外科病院」。脊椎の損傷や再生の研究で米国留学の経験もある大堀靖夫院長をはじめ、経験豊かな医師とスタッフが脊椎脊髄疾患の治療を行う専門病院だ。大堀院長も設計段階から関わったという高級感あふれるインテリアや、まるで高級ホテルのようなホスピタリティとめざすサービスからは「患者さんの不安を払拭し、リラックスして過ごしてほしい」という強い思いが感じられる。「手術に限らず、常にその人にとって何が最善かを考えています」と話す大堀先生に、病院の特徴や、診療のスタンスについて聞いた。(取材日2019年9月2日)

主な患者層を教えてください。

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脊椎の変形が進んだ高齢の方が中心ですね。脊椎という狭い範囲を対象とした専門病院なので、地元をはじめ埼玉県など近隣地域はもちろん、遠く青森県から受診される患者さんもいらっしゃいます。他院からの紹介のほか、近年は当院のことを調べて来院される方も増えてきました。できるだけ待ち時間を減らし、すべての患者さんにレベルの高い医療を提供することができるよう、常勤医の人数を増やしてマンパワーを強化しています。上部頸椎を専門とする常勤医が加わったので、専門性により厚みを出すことができ、手術の安全性もこれまで以上に配慮できていると感じています。患者さんの負担が少ない低侵襲での手術を行っているので、今まで手術を断られた方にもご相談いただきたいですね。

手術が怖い、という患者さんも多いのでは。

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脊椎脊髄が損傷したらもとに戻らないというイメージがあるのか、「手術で下半身不随になるのではないか」といった質問を受けることは多いですね。お気持ちを丁寧に伺った上で、しっかりご説明しています。何より、手術が常に第一の選択肢とは限りません。手術は症状をダイレクトに治療して根本的な解決をめざすものですが、体にメスを入れるのはどうしても抵抗があるという方もいますし、現在の治療を継続することで痛みが抑えられる可能性がある方もいます。検査の結果をしっかりお伝えして納得していただいてから、手術を選択するのか、あるいは手術をせず保存療法にするのかを一緒に考え、患者さん自身に選んでいただくようにしています。若い患者さんほど「早く手術して、早く良くなりたい」という気持ちの方が多いのですが、治療法はいくつもありますから、トータルで考えて最善の方法を見つけていきましょう。

脊椎に関する高い専門性が強みですね。

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そうですね。脊椎に特化した診療を前提として検査機器やスタッフをそろえているので、検査や画像診断が非常にスピーディだという点は大きな強みだと思います。大きな病院ではどうしても検査までの待ち時間が長くなりがちですが、当院では基本的に患者さんの都合に合わせて、当日中に検査と診断を行えるようにしています。また、総合病院ではスタッフ一人ひとりがさまざまな分野の医療知識と担当医師の特徴について覚える必要があるのに対して、当院では一つの領域における専門性を追求すればよく、その分患者さんのために気配りできるというのも特徴の一つでしょう。もちろん、手術を行うのも脊椎を専門とするチームですから、ぜひお任せいただきたいですね。

診療の際に心がけていることを教えてください。

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まず、患者さんの目を見て話すことです。最近は電子カルテに目がいきがちな医師が多いと聞きますが、患者さんが本当に困っていることを知るには、丁寧にコミュニケーションをとって相手の気持ちをくみ取らなくてはなりません。脊椎疾患は、痛み方や痛む部位を正確に説明できないことが多いので、患者さんに合わせて質問の仕方を工夫するようにもしていますね。例えば「台所で何分くらい立っていられますか」といった質問をすると、患者さんも答えやすいようです。会話を重ねるうちに原因がわかってくることも多くありますね。痛みの原因が脊椎以外の神経や筋肉であることも少なくないので、検査の結果を丁寧に共有し、今後の方針を一緒に考えていくことも大切にしています。

最後に、読者にメッセージをいただけますか。

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当院では、痛みをとることを前提として、手術を含めたさまざまな選択肢から一人ひとりにあった治療法を一緒に見つけることを大切にしています。あちこちにアドバイスを求めた結果、混乱して悩んでいるという方には、ぜひ一度ご相談いただきたいですね。最近では、椎間板ヘルニアの新たな治療法として、椎間板の中に酵素を含む薬を注入して症状の軽減を図ることを目的とした椎間板内酵素注入療法を導入し、手術とブロック注射の間の新たな選択肢として患者さんの状況や希望に応じて提案しています。どんなに丈夫な機械でも、手入れをしなければ長持ちさせることはできません。人間の体も同様です。人間には、手術をはじめストレッチや関節注射などさまざまな手入れの方法がありますから、じっくりご相談して長持ちさせるお手伝いをしていければと考えています。診療中に私と世間話をするのを楽しみにしている患者さんもいますから、まずは気軽にご来院ください。

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大堀 靖夫 院長

1992年防衛医科大学校卒業。2003年米国シンシナチ小児病院留学、2006年東京大学大学院医学系研究科外科学専攻修了。東京大学医学部附属病院をはじめ全国各地の病院で整形外科の医師として勤務した後、2014年から参宮橋脊椎外科病院院長を務める。日本整形外科学会整形外科専門医。中高は陸上部、大学では合気道に打ち込んだ。今は多忙な診療の合間をぬって山登りを楽しんでいるという。

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