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地方独立行政法人東京都立病院機構 東京都立多摩南部地域病院

(東京都 多摩市)

大貫 明 院長

最終更新日:2023/12/12

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変化する地域特性に応じた高度医療を提供

小田急多摩線と京王相模線、多摩モノレールが乗り入れる多摩センター駅近くにある「東京都立多摩南部地域病院」は、1993年の開院当初から地域の医療機関との連携を重視した診療体制が特徴。1998年には地域医療支援病院として承認され、地域の基幹病院として紹介患者を中心に高度医療を提供している。大貫明院長は「時代により変化する地域特性に合わせて、必要とされる医療を提供していきたい」と話す。「現在の重点分野は救急医療とがん診療で、救急は地域の医療機関からも患者さんを多く受け入れ、がん診療ではロボット支援手術も導入しています」。大腸がんなどの増加でニーズが高まる内視鏡検査・治療も、より多くの人が受診できるよう人材と設備を拡充予定だといい、さらなる発展も期待できる同院。「基本方針の『地域を支える・地域に支えられる病院』のとおり、これからも地域に根差した病院でありたい」と語る大貫院長に、同院の特徴や今後の展望について聞いた。(取材日2023年9月5日)

この病院の特徴や地域医療での役割を教えてください。

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当院は開院4年後の1998年に地域医療支援病院の承認を受け、多摩市および隣接する八王子市、町田市、日野市、稲城市といった地域で診療される先生方と連携して、高度医療を提供する役割を担っています。そうした医療機関を受診される患者さんにとっては、詳細な検査・診断や緊急入院などの際に紹介先となる、頼れる病院といえるでしょう。内科は総合的な診療を軸に、複数の病気がある患者さんもトータルに診られる体制です。循環器内科、糖尿病内科、呼吸器内科など各専門分野の医師がそろい、リウマチ・膠原病の診療にも強みがあります。外科では、消化器・乳腺を含む一般外科、泌尿器科、婦人科などを開設。整形外科が股関節・膝関節の人工関節置換術、近隣の大学・企業からのニーズが高いスポーツ整形外科に力を入れるなど、当院では救急医療、がん診療を重点分野とし、南多摩地域で必要とされる医療を提供しています。

どのような体制で救急医療に取り組まれていますか?

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救急の患者さんには24時間365日対応可能で、夜間・休日は内科、外科、小児科、混合系という4系統の当直医師が診療にあたります。救急車で搬送される方はもちろん、当院は地域医療支援病院として連携する先生方からの救急要請も可能な限り受け入れるのが特徴です。そうした救急要請は、平日昼間は地域医療支援グループが電話で対応し、一刻を争うことが多い循環器の救急は循環器内科の医師が直接電話で対応。夜間はいずれも当直の医師が救急要請を受けています。平日昼間は、自力での移動が難しい方などを対象に、連携医療機関からの依頼に基づき、病院救急車で迎えに行くこともできます。また、内視鏡による検査や治療も24時間対応が可能なため、急な消化管出血による吐血・下血の診療も行っています。

がん診療ではロボット支援手術も導入されたと伺いました。

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2023年8月からロボット支援手術が可能になり、消化器外科、泌尿器科のがん治療で導入を進めています。当院のがん診療では、患者さんの病状などを考慮し、手術、化学療法、放射線療法を適切に組み合わせる集学的治療を行いますが、その中で手術の選択肢が1つ増えたことになります。一般的にロボット支援手術は開腹手術に比べて期待できる精度が高く、患者さんの身体への負担も軽減できるので、ロボット支援手術を希望される方も多いでしょう。このほか、がん診療では内視鏡による検査・治療も非常に重要です。当院の内視鏡センターは上部消化管・下部消化管の内視鏡検査のほかに、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)によるすい臓や胆道の検査、超音波内視鏡(EUS)を用いた消化器内部からの検査も可能で、内視鏡による治療も幅広く行っています。

これから地域医療で注力される点をお聞かせください。

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一つは緩和ケアを受ける対象者の拡大です。当院は2013年に緩和ケア内科と16床の緩和ケア病棟を新設し、主にがんの患者さんの病気の進行や治療に伴う痛み、不快感などの緩和を図り、またその家族の心のケアをしています。一つの病院でがんの検査・診断、各種の治療、人生の最終段階のケアまで対応し、患者さんが最期まで安心して過ごすことができる体制を整えています。加えて、地域で緩和ケアを受けている方が急激な痛みや呼吸苦などで自宅療養継続が難しくなったときに、24時間緩和ケア病棟に緊急入院できる体制にも特徴があります。症状が落ち着いたら、またご自宅にお戻りいただくことで、「自宅で最期まで過ごしたい」という患者さんやご家族の思いをサポートしています。今後はがんの末期だけではなく、治療中の患者さんや、慢性心不全などがん以外の疾患を持つ患者さんにも、生活の質の維持・向上をめざす緩和ケアを提供したいと考えています。

最後に地域の皆さんにメッセージをお願いします。

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時代とともに変化する医療ニーズに応えるため、今後も診療体制を強化し、人材と設備の充実を図っていきます。例えば、患者が増え続けている内視鏡センターは2025年を目処に拡充する予定です。現在3室の内視鏡室を5室に増やし、内視鏡とエックス線撮影を組み合わせた内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)がよりスムーズに行える部屋も1室設ける予定です。同センターには女性医師が加わりましたが、さらに増員も検討中です。特に部位別がん死亡数で女性1位、男性2位と増えている大腸がんの早期発見ができるよう、多くの方に内視鏡検査を受けていただきたいですね。当院は開院して間もなく地域医療支援病院となり、地域の先生方と密接に連携しながら地域に必要な医療を提供してきました。基本方針である「地域を支える・地域に支えられる病院」のとおり、地域の皆さんの生命と健康を支え、皆さんから選ばれる病院であり続けます。

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大貫 明 院長

1984年聖マリアンナ医科大学卒業。順天堂大学脳神経外科入局後、大学病院などでの診療を経て1998年防衛医科大学校脳神経外科講師。2001年からデューク大学およびチューリッヒ大学に留学。2009年東京都立広尾病院脳神経外科部長に就任。東京都立広尾病院、東京都立大塚病院、東京都立大久保病院、東京都立多摩南部地域病院で副院長を歴任し2021年から現職。専門は脳神経外科全般、特に脳腫瘍の頭蓋底外科手術。

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