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社会医療法人財団大和会 武蔵村山病院

(東京都 武蔵村山市)

鹿取 正道 院長

最終更新日:2020/11/25

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地域に根差したケアミックス型病院

2005年の開院以来、市民病院的な立場で武蔵村山市とその周辺地域の住民の健康を支えているのが「武蔵村山病院」だ。内科、外科、小児科、産婦人科、眼科などをはじめとする16の診療科と一般、回復期リハビリテーション、地域包括ケア、医療療養の病棟、さらにはPET-CTや放射線治療装置などの高度医療機器も備えるケアミックス型の総合病院として、急性期から回復期、高齢者、周産期小児、救急の医療や、介護との連携など、幅広い医療ニーズに対応している。そして同院の院長を務めるのが鹿取正道先生だ。現在も内科の医師として総合的な視点を持って診療にあたるほか、常に地域のことを考えた病院づくりに取り組んでいる。「一つの病院で完結する医療を提供できるのがケアミックス型病院である当院の特徴です」と話す鹿取院長に、同院の取り組みについて話を聞いた。(取材日2018年7月18日)

こちらはどのような病院ですか?

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当院は、武蔵村山市の誘致を受けて2005年に開設しました。現在は、16の診療科に一般急性期と地域包括ケア、回復期リハビリテーション、医療療養の病棟を備え、患者さまに必要な医療を一つの場所で提供する、いわゆるケアミックス型の病院として外来診療から周産期小児医療、内科や外科、眼科、耳鼻咽喉科、泌尿器科などの急性期治療と、リハビリテーションや緩和ケア、在宅の患者さまのレスパイト入院など、地域の多彩なニーズに応える体制を整えています。「ケアミックス」というのは当院の大切なキーワードで、特に高齢の方は、一つの病気が治ったからといってすぐに退院というわけにはなかなか行きませんから、当院の中で適切な病棟に移りながら、継続的に治療を受けていただけるというのが、当院のメリットだと考えています。さらには、複数の病気を持つ方など一般の医院では難しい患者さまの外来診療やかかりつけ医も、当院の役割です。

力を入れて取り組んでいることは何ですか?

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地域の方々が通いやすくて入院もしやすい、そして必要な治療が終わったら自宅や施設にお帰りになり、必要であれば在宅医療や看護、介護と連携するなど、積極的に地域完結型の医療に取り組んでいます。そして内科については、総合的な診療を行っています。私も総合診療を担当しているのですが、特に高齢者は循環器と肺の両方に問題があるというように複数の病気を持っていることがほとんどですから、それらをバランス良く診るには、総合診療的な切り口がすごく大切になるんですね。もう一つが、入院患者さまの認知症や排尿障害、褥瘡、栄養管理、リハビリテーションなどに、病棟横断的なチームで取り組んでいることです。例えば肺炎で入院しても、後からいろいろな問題が出てくることが少なくありませんから、ただ急性期の治療だけをするのではなく、発生する可能性がある問題については、しっかりと評価して対処することを大切にしています。

各診療科の取り組みについてもお教えいただけますか?

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基本的には地域密着型の病院なのですが、いくつかの診療科においては、もう少し広い地域から、患者さまがいらしています。代表的なのがリハビリテーション科です。当院には、理学療法士と作業療法士が合わせて60人以上いる体制を整え、スタッフが連携して短期集中型のリハビリテーションを提供しています。また、特に地域ニーズの高い産婦人科と小児科にも力を入れており、小児科では8人の医師と入院病棟も備え、小児の二次救急にも24時間で対応。眼科に関しても、糖尿病網膜症や網膜剥離などの網膜硝子体手術といった専門的な治療も行っています。

設備や体制については、いかがですか?

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特徴的なのはPET-CTです。当院でのがん検診などに加えて、大学病院や広い地域の先生方からたくさんの検査依頼をいただいています。検査に使う放射性物質を含む薬剤を院内で調整できるので、より専門的な検査が可能となっているほか、検査装置が2台あるので迅速に検査を行うこともできます。もう一つは、医療だけでなく介護の情報も共有化する取り組みとして「連携センターみらい」を運営していることです。医療と介護の情報の共有化は難しいところがあるのですが、医療連携室や総合支援・相談センター、医療福祉相談室などを仕切りのないワンフロアに集結することで、電話がかかってきたときなどに、その情報を即座に共有することができます。非常にアナログですがとても効率が良く、患者さまのさまざまな問題に対して、より迅速に適切な対応ができるようになっていますね。

病院を運営する上で心がけていることを教えてください。

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患者さまのための病院であるということは大前提として、職員も大切にしたいと考えています。この病院は、交通の便が良いとは言えず、医師や看護師に限らず、ほかの職種の方でもなかなか来てもらえませんから、長く働いてもらうための工夫が必要です。さらに当院では、女性の活躍も支援したいということで、24時間体制の保育室や、看護師の資格取得のバックアップなど、働きやすさと働きがいのある環境づくりに取り組んでいます。実際に女性医師も多いですし、出産後に復職してくれる職員も少なくありませんので、引き続き取り組んでいきたいと考えています。今後も地域密着型の病院として、さまざまな取り組みを通して地域とのコミュニケーションを深め、地域の患者さまにとって心強い病院となれるよう努めていきたいと考えています。

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鹿取 正道 院長

1991年北海道大学卒業後、北里大学医学部外科学教室に入局。一般外科、臓器移植などを学び、The Dumont-UCLA Transplant Centerに留学。帰国後は病理学へ進み、がん研究会有明病院病理部研究員、レジデントなどを経て、2008年より武蔵村山病院に勤務。2017年より現職。日本外科学会外科専門医、日本消化器病学会消化器病専門医、日本病理学会病理専門医。医学博士。

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