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医療法人社団山本・前田記念会 前田病院

(東京都 東久留米市)

前田 浩行 院長

最終更新日:2024/02/29

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整形外科と脳神経外科の専門的な治療に注力

東久留米市の小金井街道沿い。前沢十字路からすぐの場所にあるのが、「前田病院」だ。整形外科と脳神経外科、救急科、麻酔科、リハビリテーション科に特化した診療で、専門性や特色を生かしながら地域に根づいたコンパクトな病院をめざしている同院。一般診療に幅広く対応すると同時に、体の痛みや認知症などに対する専門性の高い治療や骨粗しょう症、寝たきりの予防にも力を入れるなど、高齢化社会においてニーズの高い医療の提供に努めている。そんな同院の院長を2022年より務め、「高齢者の質を上げることが大切だと考えています」と力強く話す前田浩行先生に、同院が力を入れる診療について詳しく話を聞いた。(取材日2023年10月26日)

最初に病院を紹介していただけますか?

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当院は、整形外科と脳神経外科を中心に麻酔科やリハビリテーション科の診療を行っており、救急搬送も24時間体制で積極的に受け入れています。地域に根づいている病院として、規模を大きくするのではなく、コンパクトで職員同士の垣根がなく、フットワーク良く動ける体制をめざしています。これらの診療科の一般診療に幅広く対応する中で現在力を入れているのが、高齢化社会において高齢者の質を上げること。病気になったら手術や治療をするだけでなく、高齢者の生活の質を高めることをめざしており、その点については整形外科と脳神経外科の領域は、非常に強く関係していると思います。そして、私が今一番力を入れているのが、脊髄刺激療法。加えて、寝たきりの予防や骨粗しょう症の治療です。脳神経外科の領域では、前田達浩副院長を中心に物忘れの外来や脳ドックのほか、認知症の原因にもなる正常圧水頭症の治療に力を入れています。

脊髄刺激療法とは、どのようなものですか?

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主に、腰から下肢(脚)にかけての慢性難治性疼痛に対するお試し(トライアル)ができる治療です。具体的にはまず約1週間ほど治療を試すような意味で入院します。その間は背中から2本のリード線の先端を脊髄の硬膜外に留置し、体外にある電池と接続します。そして、専用のタブレット端末で外部から操作し、痛みの関係する脊髄の場所にピンポイントで電気刺激を継続的に送って痛みの緩和をめざします。入院中はリード線を入れたまま走ったり、スクワットしたりと運動、自主訓練も行います。約1週間経過したらリード線を抜いて退院となります。退院後も、ご希望があれば、痛みの緩和を目的として、体内の皮下にリード線、臀部に小さな電池を埋め込み継続的に電気刺激を送るという本埋め込みを行います。局所麻酔で行い、健康保険も適応になるなど、非侵襲的で患者さんへの負担が少ない治療方法だといえます。

なぜ、脊髄刺激療法に力を入れているのですか?

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整形外科の治療は脊椎外科手術をするか、しなければ痛み止めを飲む、神経ブロック注射をする、湿布を貼る、低周波や温熱療法などの物理療法を行うといった方法になります。また、手術は受けたくない、あるいは年齢や病気を持っていて受けられない方も多くいます。痛みの治療で良くならず、脊椎外科手術は受けたくないという中間の方の治療はほとんどありませんでした。そのような人たちをなんとかして助けなければと考えているのです。脊椎外科手術は1回行ったら後戻りは難しいですし、全身麻酔のリスクや手術後のリハビリテーションもあり負担が大きくなります。脊髄刺激療法はお試しが行え、局所麻酔で可能というメリットがあると思っています。脊髄刺激療法を試してみて、それで改善がみられないなどあれば最後の砦として手術をする。脊髄刺激療法本埋め込みはご高齢でも可能です。痛みに悩んでいる方は、ぜひご相談ください。

骨粗しょう症への取り組みも教えてもらえますか?

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例えば、大腿骨を骨折し、入院手術、リハビリテーションを行い自宅に帰る。ですが、自宅に帰ったらまた転倒、骨折をするかもしれません。骨折は繰り返す可能性が高いのです。転ぶのを防ぐのは難しいですが、転んだときの骨折のリスクを下げることはめざせます。骨折を予防する、動けなくなり寝たきりになるのを予防、治療するのが骨粗しょう症治療の大事な点です。骨粗しょう症の専門的な診療を行う外来を開設しています。また、整形外科の人間ドックとして、寝たきり予防の検査も行っています。検査の内容は、問診から筋力測定、MRI、骨密度、3メートルを行き来した時にかかる時間を計測するなど、普段の外来では検査できない項目まで扱い、将来的に寝たきりになるリスクを知ることができます。結果説明では、寝たきりにならないためにはどのような体操や食事、治療が必要であるかなどを、総合的に評価し、丁寧に時間をかけてアドバイスまで行っています。

ほかに力を入れていることはありますか?

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認知症の中には治療をめざせるものがあり、それが正常圧水頭症です。正常圧水頭症には尿失禁、転倒しやすくなる、認知症という3つの主な症状があり、シャント手術を行うことで、認知症症状の改善が期待できます。しかし、一般的な整形外科では、転倒して骨折した患者さんの頭の検査をすることは多くありません。当院では整形外科と脳神経外科が連携し治療を行っていますから、積極的に検査、治療までつなげられるのが強みです。また、救急医療も以前から力を入れてきましたが、私が院長になってからは積極的に地域の介護、医療施設に自ら訪問し、何かあったときに気軽に受診や相談できるよう顔が見える関係の構築に努めています。当院がめざすのは、コンパクト、アットホームな環境で患者さんや職員同士も垣根がない、気軽にコミュニケーションが取れる病院です。職員が毎日道路沿いの美化活動やお花を植え患者さんの気持ちが豊かになるように心がけています。

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前田 浩行 院長

順天堂大学大学院修了。同大学医学部附属順天堂医院などを経て2022年より現職。日本整形外科学会整形外科専門医、日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医。麻酔科標榜医。順天堂大学医学部整形外科講座非常勤助教。医学博士。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脳ドック/2万6000円〜、寝たきり予防の検査/4万9000円
※金額は変動することがございます。ご確認ください。

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