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国家公務員共済組合連合会 立川病院

(東京都 立川市)

片井 均 病院長

最終更新日:2021/11/30

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地域の多様なニーズに高度な医療で応える

JR西国立駅近く、JR立川駅からも徒歩圏内の「立川病院」は、日本各地で地域医療を担う国家公務員共済組合連合会が母体。比較的重度の患者を受け入れる救急医療に加え、近隣医療機関の紹介先となり高度な医療を提供する地域医療支援病院、災害時に医療支援を行う災害拠点病院などの側面も持つ。同院に2021年4月に着任した片井均病院長は「立川市の市民病院的な役割を持つ当院の使命は、まず地域の多様な医療ニーズに応えることですが、当院ならではの医療を提供し立川ブランドを確立することにも力を注いでいます。がん医療のほか、新生児特定集中治療室(NICU)を利用しての母体の救急搬送に対応する周産期医療、身体疾患が合併した患者に対する精神医療などが例に挙げられます」と話す。また、同院は2017年に大規模な整備を完了。病床数450床の新本館が完成し、リニューアルされた別館とともに新たな医療体制が整った。病院の全機能が一つの建物に集約し、患者の利便性の向上と、さらなる高い水準の医療を迅速に行うことが可能に。片井病院長に同院の特色や魅力をさらに詳しく聞いた。(取材日2021年9月29日)

この病院の地域での役割を教えてください。

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1945年に、東京第二陸軍共済病院から「立川病院」となりましたが、創設当初から地域の皆さんが受診でき、現在は多様な診療科を持つ頼れる病院として親しまれています。立川市には市民病院がなく、当院が立川市および隣接地域にお住まいの方の医療を支える役割も担ってきました。その期待に応えるためお子さんから高齢の方まで年齢問わず、全診療科で高いレベルの診療を提供することをめざしています。私は国立がん研究センター中央病院で消化器がんの治療に長く携わりましたが、当院着任後、高齢であったり、併存症があるためそうした都心の専門病院には来られない患者さんが多数おられることを実感しました。もともと立川市にお住まいの患者さんは、近隣の医療機関で医療を完結される傾向にあることもわかりました。当院はがんに限らずどの分野においても、患者さんが初診から終診まで納得して治療を受けられるよう、さらなる医療体制の充実をめざします。

今後はどのような分野を重視されますか?

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すべての分野を充実させたいですが、がん医療、高齢者に多い運動器疾患の治療、周産期医療などの特に地域に不足する分野や患者さんが増加する分野など、地域と時代が求める医療分野はいっそう重視していきます。周産期医療において一般の産科に加え、糖尿病など各種合併症がある方や、緊急の帝王切開など特殊な処置が必要な方を受け入れる東京都地域周産期母子医療センターです。第二種感染症指定医療機関でもあり、新型コロナウイルスに感染した妊婦さんの治療も行います。妊婦さんの救急搬送に対応できる体制づくりに尽力し、東京都立小児総合医療センターをはじめとする多摩地区全体の周産期医療を担う病院と定期的に会合し、地域のすべての周産期救急患者さんが受け入れられるよう密に連携をとっています。地域医療連携が大切なことは、周産期に限ったことではありません。地域の医療機関・介護施設と連携して、認知症に関しても積極的に対応しています。

がんの患者もこれからさらに増えると思われます。

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はい、地域医療の中核病院として、各部位のがんに対して手術、化学療法、放射線治療という標準治療を確実に行うこと、それぞれが一定水準以上の診療を保つことが重要と考えています。2021年にがんセンターを開設したのも、がん診療に携わるすべての診療科、緩和ケア内科、薬剤部、看護部、がん相談支援センターなどがより密接に連携し、早期がんや進行がんの治療、緩和医療などを包括的に提供するためです。しかも当院は多様な診療科があり、がんと併存した心臓や脳血管の病気、生活習慣病、感染症、精神疾患など、専門病院では治療が難しい患者さんにも対応できるのが強みです。また、治療では患者さんの体への負担を減らす低侵襲治療を主とし、腹腔鏡、胸腔鏡などを使った手術も積極的に行っています。今後はロボット支援による内視鏡手術も可能な設備を導入して、泌尿器科、婦人科、呼吸器科のほか腹部のがんなどを保険適用で手術を行う予定です。

改めて新しくなった病院の特色をお聞かせください。

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本館には検査や外来診療の施設、手術室、入院病棟などの診療機能が集約され、患者さんはワンストップで当院をご利用いただけます。救急医療では広いERで初期治療を行い、心臓の血管内治療が必要な患者さんは隣接する心臓カテーテル室ですぐに治療を行えます。治療を行うためには適切な診断と低侵襲な治療が要求されるため、本年11月にロボット支援手術が可能な手術室を増室します。今後はCTを320列の機器に更新予定で、造影剤の副作用を心配せずに血管検査ができるほか、血管の状況も詳細にわかるので心筋梗塞の早期発見にも役立ちます。また別館1階のフードコートは吹き抜け構造で、居心地のいい空間になり、受診の順番待ち状況もモニターでわかるようになりました。当院敷地内のロータリーに「立川病院」バス停ができ、雨に濡れず病院へ入館できます。駐車場からも陸橋を使えば道路を直接横断することなく入館でき、さらに通院が便利になりました。

最後に地域の方にメッセージをお願いします。

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当院は「質の高い、思いやりのある医療の実践」を理念とし、ここで紹介した診療内容を含め病院全体で医療の質を高める努力を続け、思いやりのある医療を重視しています。立川市には当院を含め中核病院が複数存在しますが、それぞれに特色があり地域医療を補完する関係といえます。その中でも救急医療、がん治療、周産期医療、運動器疾患の治療などに強みを持ち、がんに関しては健診センター内の内視鏡検査設備の充実などでがんの早期発見、早期のがんに対しては低侵襲治療、患者のリハビリテーションに力を入れていきます。また、医療安全についてもさらに徹底し、ヒューマンエラーを未然に防ぐシステムの整備「ヒヤリ・ハット事例」の共有と防止策の実践など、安全面でも地域の皆さんの信頼に応えたいと考えています。「立川病院があるから、立川市やその近隣地域で安心して暮らせる」と思っていただける病院をめざしますので、ぜひご期待いただきたいです。

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片井 均 病院長

1982年慶應義塾大学医学部卒業。同大学医学部外科学教室に入局後、慶應義塾大学病院をはじめ各地の関連病院で主に消化器外科の診療に従事。米国テネシー大学メンフィス校研究員、国立がん研究センター中央病院副院長などを経て、2021年4月から現職。日本消化器外科学会消化器外科専門医、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医。

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