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医療法人財団 立川中央病院

(東京都 立川市)

木村 政人 理事長

最終更新日:2024/05/13

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地域に密着し幅広く奥行きのある医療を実践

開業以来70年以上の歴史を持ち、2020年には75周年を迎えた「立川中央病院」。内科と外科、乳腺外科を軸に、整形外科、婦人科、眼科、脳神経外科、麻酔科、放射線科、心療内科など幅広い診療科目を掲げている。これまでも都の二次救急医療機関として救急搬送を積極的に受け入れてきたが、さらに断らない医療の実現をめざして、外科系の診療科を拡充。整形外科での人工膝関節置換術および人工股関節置換術の開始や、泌尿器科を開設することで、できる限りの医療が院内で提供できる体制を整えた。同院の3代目理事長である木村政人先生は、先代の築いた地域密着の同院の良さを継承しつつ、IT化を進めるなど新しい風を吹き込んでいる。同院では新型コロナウイルスが流行する中でも、感染対策を十分に行った上で面会を継続。これは「高齢の患者さんには最期まで家族と一緒に楽しい時間を過ごしてほしい」という木村理事長の想いがあってのことだ。そんな木村理事長に、同院の取り組みについて聞いた。(取材日2022年1月20日)

貴院のここ数年における新しい取り組みについてお話しください。

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当院は、地域の医療を担っていく中で、なるべく患者さんを断わらない、幅広く奥行きのある医療を展開することで、困っている人に最初に手を差し伸べられる病院をめざしています。ここ5年間で新たに変わったのは病院内のIT化です。効率化と快適な療養空間を整え、電子カルテの採用や院内のさまざまな設備の入れ替えをはじめ、全館無料Wi-Fiを完備したほか、BS放送が観られるテレビを設置しました。感染症対策においては、館内全域に24時間、微酸性電解水を噴霧しています。これを導入してから過去7年間院内感染は起こっておらず、現在もアクリル板やビニールカーテンを設置することなく診療を行っています。面会も通常通り可能で、患者さんが最期までご家族と良い時間を過ごしていただけるようにしています。

診療面では何か変化はありましたか?

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外科については、腹腔鏡手術をはじめとする内視鏡下手術を増やし、より負担の少ない治療をめざしています。整形外科での手術を再開したことも大きな出来事です。地域のニーズに応えるため、人工膝関節置換術や人工股関節置換術を得意とする医師を新たに迎えることで新しい風を吹き込むことができました。また、泌尿器科を新規開設いたしました。泌尿器科では、前立腺がん、前立腺肥大、排尿障害など、外来メインではありますが、できる範囲で幅広い疾患を対応しています。外科系の診療科を拡充した背景にあるのは救急医療です。地域の二次救急を担う医療機関としての役目を果たすため、より多くの患者さんを受け入れられるように内科とともに取り組んでまいります。

患者対応について職員全員で気をつけていることはありますか?

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「幸せはあなたの健康から」という理念に基づき5つの基本方針を掲げていますが、特に接遇については力を入れています。患者さんは自分を弱者と思っている人が多いので、けして上から目線にならないように言葉遣いや態度に気をつけていて、患者さんの声を聞きながら、指導や院内研修を重ねて改善しています。当院のような中小病院が地域にとってどういう存在であるべきかというと、大病院のバックアップをしながらも開業医以上の質の医療を提供できる受診しやすい病院であることだと思います。本当は、「何かあったら●●先生のところへ行こう」と医師の名前が浮かんでくることが理想ですが、立川中央病院に行ってみようと思ってもらえることが大切で、そのためには、接遇は非常に重要な要素の一つだと考えています。

理事長として大切にしていることは何ですか?

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職員、つまり人です。子育て中の看護師をはじめ職員が仕事とプライベートのライフワークバランスをしっかりと取り、ノンストレスの職場というわけにはいかなくても、少しでもストレスを感じることのない職場づくりも理事長の仕事だと思っています。当院には職員のための院内保育園もあり、子育てしながら無理なく働ける環境を整えています。急な休みもお互いの事情を理解し合い、持ちつ持たれつ助け合える職場であってほしいですね。当院の職員には医療人として、医療のことしか知らない人間にはなってほしくありません。コロナ禍では難しいかもしれませんが、いろいろな所に出かけてさまざまなことを知ることで自分の見聞を広められる人間に育っていくことが、良い医療の提供へとつながると考えています。

最後に、今後の展望と地域の人へのメッセージをお願いします。

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まずは今以上の外科系の強化とともに内科の診療も充実させていきたいです。地域の人へお伝えしたいのは、健康診断を受け、見つかった病気は治療してくださいということです。縁があって当院に来られた場合はできる限りのことをしたいと思いますが、当院に限らず、通いやすく、良い先生と巡り会っていただきたいですね。当院はおかげさまで2022年12月に77周年を迎えます。これまでと変わらず先代から引き継いだものを受け継ぎながら、新しいことにも取り組んでまいります。人の人生の中で病気というのは一つの転機となります。最後までしっかりと診てあげたいというのが私の想いです。何か気になることがありましたら、お気軽にお越しください。

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木村 政人 理事長

1996年に北里大学医学部を卒業。静岡県の聖隷浜松病院などでの勤務を経て、祖父が開業した立川中央病院に参加。外科、消化器外科、乳腺外科の診療を担当してきた。2014年6月、同院の第3代理事長に就任。

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