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医療法人財団 川野病院

(東京都 立川市)

川野 幸夫 病院長

最終更新日:2023/06/22

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人に優しく安全な医療の提供をめざす

立川駅南口から徒歩約5分。立川通りから少しだけ入ったところで、長年にわたって地域に根差した医療に取り組んできたのが、「川野病院」だ。太平洋戦争の真っただ中だった1942年に初代院長の川野秀夫先生により設立されたという同院。現在は、外科や内科、整形外科、二次救急などの幅広い診療に加え、大腸肛門病や消化器内視鏡、鼠径ヘルニアには専門性の高い医療も提供するなど、地域の医療ニーズに応えることのできる体制を整えている。そんな同院の理事長と病院長を務め、「患者の皆さんは不安で、困って来ているわけですから、相手の身になって、家族同然の気持ちで接するよう職員にも常日頃から話しています」と穏やかな表情と口調で語る川野幸夫先生に、同院のことについて詳しく話を聞いた。(取材日2018年2月8日/情報更新日2023年4月6日)

病院の概要について教えてください。

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当院は、立川駅より徒歩5分にある病院です。入院病床数が75床の東京都指定二次救急医療機関ですが、クリニックや基幹病院が多く集まるこの地域で当院は、その中間の立ち位置であり、8〜9割の患者さんが地域のかかりつけ医として利用されています。当院の強みは、コンパクトな病院でありながら内視鏡やCT、MRIなどの医療機器をそろえており、救急患者さんも含めてできるだけ早く検査を行い、当院で治療できる病気であれば早期に治療を開始できること。そして、専門的な治療や高度な治療が必要だと判断したら、近隣の対応できる病院にスムーズに紹介する。このように治療の道筋を立てることも大切な役割だと思っています。そして、この規模の病院は職員全体がお互いのことをわかった上でチームワーク良く仕事ができるので、そのような環境の中で、患者さんを治療したり、患者さんに療養していただけたりできるのは、とても良いことだと考えています。

力を入れていることは何ですか?

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当院は、消化器をはじめとした外科系を得意としています。現在は、消化器内視鏡と大腸肛門病、鼠径ヘルニアの3つにはセンターを設置して、専門的な治療を行っています。大腸肛門病センターでは、私をはじめ専門の医師が大腸がんや大腸ポリープ、痔疾患を中心に診療しています。消化器内視鏡センターでは、胃には経鼻内視鏡による負担の少ない検査に努めています。大腸の内視鏡検査の場合は、腸の長さや形に個人差があり、医師の手技によって負担が大きく変わってきます。当院では経験豊富な医師が、検査が苦手な患者さまにも無理なく受けてもらえるよう鎮静剤を併用して取り組んでいます。鼠径ヘルニアセンターについては、消化器外科を専門とするベテランの医師が手術を担当しており、患者さん一人ひとりのニーズに合わせて「鼠径部切開法」と「腹腔鏡法」の2通りより選択していただき、1泊2日から数日の入院での負担の少ない手術を行っています。

ほかにも力を入れていることはありますか?

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実は、数年前に整形外科の常勤医師がいなくなったことで手術ができなくなっていたのですが、2022年4月から、それまで大学病院にいた医師が常勤で加わり、手術ができるようになりました。現在は、肩凝りや腰痛、膝痛などをはじめとする整形外科一般に加え、救急を含む高齢者の転倒による骨折のほか、膝や股の関節の人工関節置換術などの手術に力を入れています。さらに、最近では骨密度を精密に測定できるDEXA法の検査装置も導入して、骨粗しょう症の治療にも力を入れています。特に、高齢の女性には骨折が非常に多いので、少しでも骨を強くして骨折を予防するのは、とても大切だと考えています。また、内科にもこれまで大学病院で診療していた呼吸器内科が専門の医師が常勤で加わりました。当院には、これまで常勤、非常勤にかかわらず呼吸器内科の医師がいたことありませんでしたが、新しい分野を専門に診療でき、本当に良いことだと考えています。

病院を運営する上で心がけていることを教えてください。

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「人に優しく安全で、質の高い医療の提供に努めます」という当院の理念で、前半部分こそが当院が一番大切にしていることです。皆さんは不安で、困って来ているわけですから、相手の身になって、家族同然の気持ちで接するよう職員にも常日頃から話しています。それと、実は昨年、手術台を更新するにあたってクラウドファウンディングを利用したんです。まったく初めてのことで集まるのか不安でしたが、実際には最初の目標を2週間で達成して、その後も追加でお願いした結果、最終的には目標以上の金額が集まりました。それで手術台に加えて、手術室の設備を購入や更新できたのです。このことは、当院の長い歴史の中で地域の皆さまや開業の先生たちと良い関係ができていて、信頼していただいている。その成果なのではないかということで、これからも気を引き締めて、頑張っていこうという気持ちになれました。私としては、それがとてもうれしいですね。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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私は、2022年の6月に理事長を引き継ぎ、同じタイミングで長年勤めていた事務長も交代したんです。そして、私と事務長で病院をもっと良くしたいということで、職員の福利厚生をより良くするなど、いろいろなことに取り組んでいます。良い職場にして、職員にも気持ち良く働いてもらう。そうすることで、患者さんにもっと優しく接することができるようになると考えていて、これは続けていきます。そして、当院は昔から地域に根差してやってきました。病院は敷居が高いと感じることもあるかもしれませんが、私どもはできるだけ皆さまの健康に寄与したいと常々思っています。お困りで来た際には、早い段階で診断や治療ができる医師や設備を用意していますし、必要な際には、近隣の病院に紹介しますので、健康のことで何かあれば、まずは気軽に受診して、相談していただきたいと思います。

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川野 幸夫 病院長

1989年東京慈恵会医科大学卒業後、慶應義塾大学病院にて消化器外科を専攻し関連病院などさまざまな病院で研鑽を積む。平塚市民病院で勤務後、2002年に同院へ赴任。2017年に3代目院長に就任。2022年より理事長を兼務。大腸・肛門病部門長兼務。日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医。専門は大腸がんで、手術や大腸内視鏡検査も多く手がけ、慶應大学病院レジデント医師を20年以上手術指導している。

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