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医療法人社団喜平会 府中病院

(東京都 府中市)

奥島 雄一郎 理事長

最終更新日:2023/06/05

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整形外科と内科、救急で地域の医療を支える

分倍河原駅より徒歩6分の甲州街道沿いで、開院から50年以上にわたって地域の人々の健康を支え続けてきたのが、「府中病院」だ。大規模病院とクリニックの中間にある病院として整形外科と内科、リハビリテーション科の診療に取り組む同院。幅広い整形外科疾患の治療や手術に取り組みながら地域のかかりつけ医の役目も担い、さらには二次救急医療機関として24時間365日、外傷や骨折などの救急搬送も受け入れている。2006年に先代である父から同院を引き継いだ奥島雄一郎理事長は、整形外科の医師として脊椎・脊髄疾患などの診療にあたると同時に、理事長として患者と職員の双方が満足できる病院にすることをめざしている。そんな奥島理事長に、同院の特徴や地域医療にかける思いを聞いた。(取材日2023年4月13日)

まずは病院を紹介していただけますか?

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主に、整形外科と内科を診療していて60床の病床も備えている小規模の病院ですが、マルチスライスCTとオープン型MRIを導入しています。整形外科では一般診療と手術のほか、二次救急指定病院として急患を受け入れるなど、かなりアクティブに取り組んでいます。内科では、いわゆるかかりつけ医の役目を担う、大規模病院と診療所の中間的な地域に根差した病院です。大きな病院ではすぐに行うことが難しい治療や手術にも柔軟に対応するなど、できる限り患者さんのニーズにお応えできる、小回りのきく病院でありたいと考えています。当院は、1964年に父が開院しましたが、当時は内科と整形外科のほかに外科や産婦人科も診療していて、私もこの病院で生まれました。2006年に父が病に倒れたのを機に、大学病院を退職して当院を引き継ぎました。そして、より地域に根差した医療をめざすため名称を、2020年に奥島病院から府中病院に変更しました。

整形外科の診療について教えてください。

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整形外科には私を含め3人の常勤医師がおり、手足や脊椎の骨折や捻挫などの外傷から腰や膝の痛みなどの慢性疾患の治療。加えて、脊椎や脊髄、関節などの手術も積極的に行っています。私自身は脊椎脊髄疾患が専門で、腰の圧迫骨折に対する経皮的椎体形成術や椎間板ヘルニアのヘルニア摘出、PLIFと呼ばれる腰椎後方椎体間固定術といった手術を多く行っています。ほかに、膝を専門とする医師がおり人工膝関節や人工股関節の手術、関節鏡による前十字靭帯再建術や半月板縫合術を多く行っています。救急については、主に外傷や骨折など整形外科疾患の患者さんを受け入れています。当直は、すべてを整形外科の医師が担当してるのが特徴で、夜間などでも適切な対処が可能です。24時間365日体制で整形外科の医師がいる病院はあまり多くないと思いますし、地元や近隣の整形外科関係の救急搬送は、当院がいつでも受け入れるという気持ちで取り組んでいます。

内科とリハビリテーションについても教えてもらえますか?

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内科には3人の常勤医師がおり、風邪や腹痛などの一般的な病気から高血圧や糖尿病などの生活習慣病まで、地域にお住まいの方のかかりつけ医として幅広く診療しています。加えて、整形外科の患者さんで高齢の方や糖尿病などの基礎疾患をお持ちの方には、術前と術後の全身管理も行っています。リハビリテーションでは5人の理学療法士が、主に当院で手術をした患者さんを中心に診ています。術前や術後の早期から退院後の外来まで、一人ひとりの患者さんのニーズに合わせ一貫したリハビリテーションを提供しています。整形外科の手術後のリハビリテーションはとても重要で、術後の早い段階からリハビリテーションにしっかりと取り組むことで、関節の可動域を広げたり、筋力の低下や深部静脈血栓の予防にもつながったりします。当院では、術前から理学療法士に入ってもらい、術後は翌日からリハビリテーションを開始しています。

理事長として心がけていることは何ですか?

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診療では、患者さんに良い医療を提供することです。良い医療というのは、決して冒険的な治療をするのではなく、例えば10人の患者さんがいたら、10人全員が満足できる医療を提供すること。科学的に証明された医療を、高い水準でお届けすることを大切にしています。病院としては、職員が元気でいることが一番大切だと思っています。私たちは人に元気を与える仕事ですから、何かの病気だったり、何かに悩んでいたり、職場に不満を持ちながら仕事をしていては、良い医療は絶対に提供できないと思います。私自身も含めて、健康管理には気をつけるよう職員に話していますし、環境面でも職員が気持ち良く働けるよう心がけています。患者さんにと同時に職員にも満足してもらうのも、理事長として大事なことだと考えています。そして、有名な病院にはならなくていいので、地域の人が何かの時にはあそこに行こうという安心感がある病院でありたいと思っています。

最後に今後の抱負とメッセージをお願いします。

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今後は、医師や看護師、理学療法士など、人材のさらなる充実を図ると同時に、技術的にも決して遅れないように私、そしてスタッフも研鑽して、より良い医療を提供する体制を整えていきたいと思っています。そして、当院がこの地に開院してから50年以上がたち、私も10年以上当院で診療をしていますが、地域の皆さまには長い間当院をご利用いただいて、本当にありがたく思っています。すべての診療科に対応できるわけではありませんが、何かのときには当院に来ればなんとかしてもらえるというのが、この地域の皆さまにとっての安心感、そして拠り所となれれば良いなと思っています。ちょっとした違和感や転んでしまったけがなど、軽症であってもお気軽にご来院ください。その違和感によって、潜んでいる病気を発見するきっかけになることもあります。こんなことで病院に行っても良いのかと悩む前に、ぜひ診察を受けに来てほしいと思っています。

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奥島 雄一郎 理事長

1994年慶應義塾大学卒業。同大学病院、国立栃木病院、大田原赤十字病院、国立東京第二病院、国立病院東京医療センター、福生病院、東京電力病院、日野市立病院など勤務を経て、2005年より同院。2006年より院長。2007年より医療法人社団喜平会理事長。日本整形外科学会整形外科専門医。医学博士。

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