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医療法人社団 葵会 AOI 八王子病院

(東京都 八王子市)

新 博次 院長

最終更新日:2022/11/15

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医療必要度の高い慢性期患者を支える

京王八王子駅から徒歩約3分。JR横浜線・八王子駅からも徒歩約10分の明神町交差点からすぐの場所に2021年4月リニューアルオープンしたのが、「AOI八王子病院」だ。スタイリッシュな外観と高級なホテルのような院内が印象的な同院は、慢性期療養型の病院として、主に病気や事故、神経難病などが原因で寝たきりなっているといった医療必要度の高い患者の入院加療に尽力している。そんな同院の新博次(あたらし・ひろつぐ)院長は、これまでに大学教授や大学病院の院長などを務めてきたベテラン医師。同院でもその豊富な知識と経験を生かしながら、慢性期の患者により適切な療養環境を提供できるよう努めている。「スタッフが感謝やお互いにリスペクトの気持ちを持つことで、患者さんへも誠意を持って接することができるようにしていきたいですね」と話す新院長に、同院のことや慢性期医療にかける思いなどを聞いた。(取材日2022年10月17日)

病院の概要を紹介していただけますか?

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当院は、医療法人社団葵会が運営する慢性期療養型の病院です。以前は、南八王子病院という名前で別の場所にあったのですが、昨年に現在の場所に新築移転して、病院名も現在のものになりました。慢性期の患者さんの医療的な区分は、1〜3まであります。1のほうが病状が軽く、3が最も重いのですが、当院ではできるだけ医療区分3の患者さん、つまりほぼ寝たきりに近いような患者さんを中心にご利用いただいています。なぜかというと、南八王子病院の頃からそのような患者さんが多く入院しており、スタッフが対応に慣れていること。また、医療区分3のような医療必要度の高い患者さんを受け入れることができる病院は多くありませんから、役割分担ではないですが、当院の得意とするところで皆さまのお役に立ちたいというのがあります。また、主に八王子市内になりますが、在宅療養をしている患者さんを一時的にお預かりするレスパイト入院にも対応しています。

特徴はどのようなところでしょうか?

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まず、移転に伴いCTを導入しました。慢性期の患者さんたちは、長期間寝た状態で過ごされますが、そうするとかなりの確率で誤嚥性肺炎を起こします。加えて、寝たきりの方でも脳血管障害が起きる可能性はあります。それらが起きたときに外見的な診察だけでは、そういう可能性が高いということは言えても確定診断をすることはできません。入院で寝たきりになっている患者さんに何か異変があったとき、正確に診断して対処するためにも、CTの設置は非常に意味があることだと思っています。また、主に入院の患者さんを対象に人工透析も行っています。慢性期の病院で人工透析ができる病院は、そう多くありませんが、寝たきりのような状態の患者さんでも人工透析が必要なケースは当然ありますから、そのような患者さんも受け入れることができるのは、当院の大きな特徴かと思います。なお、外来診療は現在のところ紹介の方のみ対応しています。

力を入れて取り組んでいることはありますか?

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ポリファーマシーと呼ばれる多剤併用の問題です。わが国では、6剤以上が投与されていると問題が多くなるというデータがありますが、できるだけ薬剤を減らすこと。これは何も必要な薬を減らそうというのではありません。例えば、心肺停止後などの不整脈に使われる強い薬がありますが、この薬は長期投与することによって、肺線維症などの合併症が起きることがわかっています。同時に、薬をやめてもすぐにその効果がなくなるものでありません。ですから、イベントが起きるような下地がなくなり、落ち着いている患者さんに漫然と投与するのは、かえって問題になる可能性があります。この薬に限らず、似たようなケースは少なくありませんから、しっかり管理しながら必要のない薬はやめることが大切だと考えています。

患者さんを診るときに心がけていることを教えてください。

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患者さんに薬を使ったり、処置したりすることを介入と言います。私たち医師は皆、こうすれば少しは良くなるだろうと思って介入します。ところが、手を出したがために不都合が起きることもある。これは現実としてあり得ることで、私もずいぶんと経験してきました。ただ、進行する病気を持っている人には介入が必要ですが、私たちが診させていただく慢性期の患者さんは、多くの方がすでに病気が進行する過程を乗り越えて安定した状態になっています。ですから、私が何か積極的に介入するのではなく、患者さんの清潔を保つなど、環境を維持するための日常の管理を確実にしていく。そうすれば、人間は傷ができると自然と治るように、同じようなことが体全体で起きるのです。ですから、環境を整えて、患者さん個人の生命力や潜在能力を最大限に生かせるようにする。そうして生命が維持できるようにするのが、慢性期の医療では大切なのだと考えています。

病院を運営する上で大切にしていることは何ですか?

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職員の一人ひとりが、この病院で働いて良かったと思える職場環境にすることですね。そのためには、スタッフ同士のコミュニケーションや、お互いにリスペクトできるような雰囲気が重要で、そこで大切なのが、感謝の気持ちです。誰もが両親や家族の世話になって生きている。学校に行けば友人や先生にお世話になる。私たちの場合は、上級の先生やほかの病院の同じ専門の先生にもいろいろなことを教えてもらう。お世話になったすべての人に感謝ができれば、リスペクトもできますし、患者さんに対しても誠意を持って接することができるようになるのだと思っています。そして、当院はこういう患者さんはお受けできないということはなく、ある意味バリアフリーの病院です。お問い合わせいただければ、可能な範囲でできるだけ多くの患者さんをお預かりしたいと思っています。必要な場合には、現在入院している病院にご相談いただくか、当院にもお問い合わせください。

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新 博次 院長

1974年日本医科大学卒業後、同大学医学部第一内科に入局。米国留学、同大学第一内科助教授、同大学多摩永山病院内科部長、同大学第一内科教授、同大学多摩永山病院院長、鶴巻温泉病院副院長、南八王子病院副院長などを経て、2021年より現職。日本循環器学会循環器専門医。日本医科大学名誉教授。医学博士。

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