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東海大学医学部付属八王子病院

幅広い診療科による専門医療の実践で、地域連携ネットワークの中心的な役割を果たす

幅広い診療科による専門医療の実践で
地域連携ネットワークの中心的な役割を果たす

山田 俊介病院長

山田 俊介病院長

1983年東海大学医学部卒業。1998年にカナダToronto General Hospitalにおいて、当時導入されたばかりだった胸腔鏡下手術の手技を学ぶ。帰国後は虎の門病院で研鑽を積み、2002年に東海大学医学部付属八王子病院で呼吸器外科の立ち上げに尽力。2020年4月に現職就任。日本呼吸器外科学会呼吸器外科専門医。

急性期医療、循環器・脳神経分野に代表される専門医療、がん治療の3つを診療の柱とする『東海大学医学部付属八王子病院』。豊富な診療実績に裏打ちされた技術力と、幅広い疾患をカバーする31の診療科で「地域に根差した大学病院」として診療している。地域がん診療連携拠点病院でもあり、手術・化学療法・放射線治療を組み合わせた集学的治療を提供しつつ、低侵襲な鏡視下手術で強みを発揮する。
平成30年には東京都地域医療支援病院として承認を受け、クリニックや他施設とのさらなる連携の強化に取り組んでいる。令和2年4月に病院長に就任した山田俊介先生がめざすのは、地域完結型の医療。紹介患者を迅速に受け入れ、治療を終えた患者は地域の連携先医療機関へスムーズにつなげる。
「この地域の皆さんの健康を守る『最後の砦』として、医療を支えていきたいと考えています」

消化器部門

野村 栄治先生

消化器外科教授
野村 栄治先生
1985年鳥取大学医学部卒業。大阪医科大学附属病院を経て2013年から現職。胃がんを専門に腹腔鏡下手術を数多く手がけてきた。進行がんに対する放射線治療や抗がん剤治療にも取り組む。日本消化器外科学会消化器外科専門医。

鈴木 孝良先生

副院長/消化器内科教授
鈴木 孝良先生
1989年東海大学医学部卒業。米国ミシガン大学への留学を経て東海大学医学部付属東京病院で診療部長に就任。2020年4月から現職。日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医。

 

診療科の垣根を越え
多様な消化器疾患に対応

同部門では消化器内科と消化器外科がワンフロアに集結し、病状の診断から適切な治療法の選択・実施まで、常にトータルな観点から専門的な診療を行っている。消化器内科の鈴木孝良先生は「幅広い消化器領域のどの分野にも専門の医師が在籍し、多様な消化器疾患に対応できるのが強みです」と語る。毎週開かれるカンファレンスでは、両診療科に加えて放射線科、病理診断科が参加し、患者一人ひとりに適した治療法を検討する。
低侵襲治療を重視し、内視鏡を使って病巣を一括切除するESDなどを数多く実施しているほか、腹腔鏡下手術にも力を入れている。特に膵臓がんの外科治療に、腹腔鏡を使った膵頭十二指腸切除・膵体尾部切除を導入しているのが特徴。胃がんや大腸がんに対しては機能温存をめざした手術を手がけており、「どのぐらい機能が温存されているかを術後に検査し、手術法の改善にも努めています」と消化器外科の野村栄治先生。そのほか虫垂炎、胆石、鼠径ヘルニア、肛門疾患といった良性疾患から、潰瘍性大腸炎やクローン病などの難病に対しても、充実した診療体制を取っている。

循環器部門

心臓病に対して多診療科が密接に連携
体への負担も考慮し、適切な治療法を提供

狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症をはじめとした多様な心臓病に対し、同部門では循環器内科、心臓血管外科などがその専門性を生かしてアプローチ。診療科合同の症例検討会、日々のコミュニケーションを通じて連携し、症状に適した治療を行う。

森田 典成先生

循環器内科医長/准教授
森田 典成先生
1996年日本医科大学卒業。UCLA留学などを経て2009年現職に。専門は不整脈、カテーテルアブレーション、デバイス植え込み。日本循環器学会循環器専門医。

桑木 賢次先生

心臓血管外科教授
桑木 賢次先生
1989年旭川医科大学医学部卒業。ハーバード大学(MGH)留学、順天堂大学順天堂医院を経て2019年から現職。日本心臓血管外科学会心臓血管外科専門医。

山口 雅臣先生

心臓血管外科医長/講師
山口 雅臣先生
1992年東海大学医学部卒業。2011年から現職。専門は冠動脈バイパス術、弁膜症手術、大血管手術など。日本心臓血管外科学会心臓血管外科専門医。

循環器内科はカテーテルにより冠動脈を広げるPCI、不整脈の原因部分を焼灼するカテーテル・アブレーションなどを行う。「治療後の再発リスクも懸念される持続性心房細動では、心房細動アブレーション(肺静脈隔離術)と自律神経の焼灼を行い、再発率低下をめざします」と森田典成先生。心臓血管外科は第一線で活躍してきた桑木賢次先生を迎え、オフポンプ冠動脈バイパス手術、心臓弁膜症の弁置換術・弁形成術などを実践している。

「オフポンプは体への負担が少なく、高齢の患者さんにも適した手術です」
同部門は両診療科の協力、看護師や各専門職との連携も充実。加えて心臓リハビリテーション、心不全の再発予防などにも力を入れている。「チーム連携は良好な治療成果を生んでいます」と山口雅臣先生は強調する。

がん治療

外科系

治療技術の発展や院内外の連携により
さらに精度の高いがん治療をめざす

令和2年4月に地域がん診療連携拠点病院に指定された同院では、これまで以上に高度ながん医療を提供できる体制が整った。各診療科の垣根を越えた連携ときめ細かなサポートで、地域のがん治療の中核病院として重要な役割を果たしている。

山本 壮一郎先生

消化器外科医長/准教授
山本 壮一郎先生
1995年東海大学医学部卒業。同大学の関連病院での勤務を経て、2017年から現職。消化器外科を専門に、特に食道疾患の治療を得意としている。食道がんの診断、内視鏡治療を多く手がける。日本消化器外科学会消化器外科専門医。

齋藤 雄紀先生

乳腺・内分泌外科医長/講師
齋藤 雄紀先生
1993年東海大学医学部卒業。同大学大学院、同大学医学部付属病院での勤務を経て2015年から現職。乳腺・甲状腺がんの手術と薬物療法、緩和治療を得意としている。日本乳癌学会乳腺専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医。

中川 知己先生

呼吸器外科医長/准教授
中川 知己先生
2000年東海大学医学部卒業。同大学医学付属病院で胸腔鏡下手術の研鑽を積み、2015年から現職。専門は小児の先天性肺疾患、漏斗胸、肺がんの胸腔鏡下手術。日本外科学会外科専門医、日本呼吸器外科学会呼吸器外科専門医。

低侵襲化が進む外科での手術治療。外科系として取り上げる3つの診療科では、食道、甲状腺、肺といった臓器それぞれの周辺組織にがんが浸潤しているケースや、転移性がんの治療で連携を取っている。複数の臓器にがんが見つかれば、同時に手術をすることも可能だ。特に肺がんへの転移が多く、薬物治療前に遺伝子を特定するための組織生検を行う重要性が増している。
食道、胃、大腸、肝・胆・膵と幅広い消化器を扱う消化器外科では、すべての領域で患者への負担が少ない鏡視下手術を実施している。がん治療では特に診断が重要であるため、「ほかにがんが発生していないか、全身をくまなく検査してから治療に入ります」と山本壮一郎先生。
乳がん、甲状腺がんを中心に診療する乳腺・内分泌外科では、根治性と整容性向上をめざした治療を行っている。乳がん手術では、乳房をすべて切除しない乳房温存手術や、乳房切除術に際し再建手術も提案する。さらに術中迅速病理検査を併用したセンチネルリンパ節生検を実施。甲状腺手術では内視鏡下手術を導入した。同科ではがん薬物療法を専門とする齋藤雄紀先生が、再発予防から緩和治療までトータルで担うほか、原発不明がんの治療にも対応する。
肺がん手術を行う呼吸器外科では、国内でも早い段階から胸腔鏡下手術に取り組んできた実績がある。傷口が小さく術後のダメージが少ないことで、高齢患者にも手術の適応が広がった。「大切なのは術後の患者さんの生活を考えることです」と中川知己先生。筋肉の損傷が少ない低侵襲手術で、術後1週間での退院が可能になった。

TOPICS

がん治療で地域をリードする
地域がん診療連携拠点病院に

2020年4月、これまでの「東京都がん診療連携拠点病院」から、さらに高度ながん医療の提供が求められる「地域がん診療連携拠点病院」の指定を受けた同院。手術、化学療法、放射線治療の3本柱による集学的治療と、緩和ケア、療養中の患者や家族の悩みに応じる総合相談室、近隣の医療機関との連携強化など、総合的なサポートで地域のがん診療を支えていく。

八王子市を中心とした地域のがん診療の中核病院として、より良い医療提供を志す

八王子市を中心とした地域のがん診療の中核病院として、より良い医療提供を志す

血液腫瘍内科

横山 健次先生

血液腫瘍内科医長/教授
横山 健次先生

1988年慶應義塾大学医学部卒業後、研修を経て、足利赤十字病院内科医員、慶應義塾大学病院血液内科助手。1997年から米国留学。帰国後は前職に復帰し同科講師を務め、2014年から現職。日本血液学会血液専門医。

地域の医療機関と連携して
血液疾患を専門的に診療

血液疾患を診る医療機関が少ない八王子市で、同科は白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫といった血液のがん、良性の血液疾患などを診療する。横山健次先生は「血液のがんの症状はリンパ節の腫れ、発熱、貧血、疲れやすさなどで、ここから一般の方が血液の病気と気づくのは難しいでしょう。体調不良が続くなら、まずかかりつけの先生に相談を」とアドバイス。同科はそうした紹介をもとに専門的見地から診断し、血液のがんの場合は抗がん剤による通院治療を中心に行っている。

泌尿器科

座光寺 秀典先生

泌尿器科医長/教授
座光寺 秀典先生

1993年山梨大学医学部卒業。同大学附属病院での勤務を経て2016年から現職。精索静脈瘤に対する顕微鏡下手術や難治性尿道狭窄症に対する尿道形成術、過活動膀胱の治療にも積極的に取り組む。日本泌尿器科学会泌尿器科専門医。

患者との対話を大切に
ベストな治療法を探る

同院では小児の疾患とロボット支援手術が必要な症例以外、ほぼすべての泌尿器疾患を診るのが特徴。「がん治療では、膀胱がんと腎盂尿管がんを多く扱っているほか、陰茎がんなどの希少がんにも対応します」と座光寺秀典先生。膀胱がんは早期であれば、内視鏡手術でできる限り機能温存をめざす。進行していた場合は開腹での膀胱摘出術や、放射線治療、化学療法を組み合わせ対応。平成31年からは排尿機能を詳細に評価する検査を開始するなど、排尿障害の診療にも尽力する。

放射線科

長谷部 光泉先生

放射線科医長/教授
長谷部 光泉先生

1994年慶應義塾大学医学部卒業。米国ハーバード大学で血管内治療を学び、帰国後、慶應義塾大学で医学博士・工学博士号を取得。2012年から現職。デバイスの開発で研究分野をリードする。日本医学放射線学会放射線科専門医。

安全管理徹底に努め
血管内から行うがん治療

カテーテルによるIVR(画像下治療)や抗がん剤投与のためのCVポート留置術など、がん治療の分野にも大きく関わる放射線科。肝臓がんの治療では1㎜のチューブを入れて、がんの病変にピンポイントで薬剤を送る肝動脈化学塞栓療法(TACE)を実施。CTガイド下での肺生検など診断でも力を発揮する。また足の血管が詰まる下肢閉塞性動脈硬化症や喀血のIVR治療にも注力。「初期段階での治療で患者さんの精神的負担を軽減させたいです」と長谷部光泉先生。

放射線治療科

原田 堅先生

放射線治療科医長/講師
原田 堅先生

2001年ウィスコンシン大学マディソン校卒業。2010年東海大学医学部卒業。国立がん研究センター中央病院、千葉大学大学院、東海大学医学部付属病院での勤務を経て2019年より現職。日本医学放射線学会放射線科専門医。

ミリ単位の正確さを追求
高精度で安心な照射を

がん病巣にピンポイントで放射線を当てられるIMRT(強度変調放射線治療)を導入。正常な臓器を避けて照射できるため、前立腺がんや機能温存が重要な頭頸部がんへの治療で強みを発揮している。「副作用が少なく、1回の照射量を増やすことで照射回数を減らせるため、前立腺がんではこれまでの半分の20回の照射で治療が終わります」と原田堅先生。通院期間が短いので、働きながら治療を受けやすい。治療時間は10分ほどで、予約制なので待ち時間もほとんどないそうだ。

脳神経部門

徳岡 健太郎先生

神経内科医長/講師
徳岡 健太郎先生
1994年東海大学医学部卒業。同大学医学部付属病院において神経内科疾患に対する幅広い診療経験を積み、2006年から現職。脳血管障害、神経感染症、頭痛などを専門としている。日本神経学会神経内科専門医。

下田 雅美先生

脳神経外科教授
下田 雅美先生
1983年東海大学医学部卒業。同大学脳神経外科学教室入局後同大学医学部付属病院などで診療。2002年より同大学医学部付属八王子病院脳神経外科医長。専門はくも膜下出血、脳卒中、頭痛など。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医。

 

患者の生命に関わる頭痛を
見極めて迅速に治療する

脳神経外科は脳梗塞、くも膜下出血をはじめとした脳血管障害、脳腫瘍(良性・悪性)、三叉神経痛や顔面痙攣等の機能的疾患など、頭部の神経系の病気を中心に診療。頭痛診療のエキスパートである下田雅美先生は、「片頭痛は適切な薬で治療可能な病気。また頭痛には命に関わる病気が隠れていることもあり、一度は頭痛の専門家に診てもらうことが重要です」とアドバイスする。1分以内に痛みがピークに達する頭痛は「雷鳴頭痛」といい、脳動脈瘤破裂に伴うくも膜下出血、可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)など重大な病気の可能性が高いという。
「RCVSは入浴やストレス、妊娠・分娩などによっても発症し、脳卒中とも合併するため、雷鳴頭痛は専門家による早急な診療が必要です」
神経内科は脳、脊髄、末梢神経、筋肉など神経に関わる病気が対象。「脳卒中のほか髄膜炎や脳炎、パーキンソン病など難病の治療と幅広く対応しています」と徳岡健太郎先生。
両診療科の連携により、脳卒中患者のt-PA(血栓溶解療法)と脳血管内手術による血栓回収療法をほぼ同時にスタートさせるなど、一刻を争う治療にも強みを発揮する。

血管内治療部門

3つの診療科が協力し、カテーテルによる
低侵襲治療の対象を全身へと拡大

患者の体への負担を極力減らす低侵襲治療に注力し、高度な医療と安全性の両立を図る目的で血管内治療部門が開設された。脳神経外科、循環器内科、放射線科による全身の血管内治療、がんに栄養供給する血流を止めて死滅させる治療などを行う。

小田 真理先生

脳神経外科医長/教授
小田 真理先生
東海大学医学部卒業。仏国Rothschild Foundation Hospitalなどを経て2007年から現職。専門は脳血管障害治療。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医。

吉町 文暢先生

循環器内科准教授
吉町 文暢先生
1990年弘前大学医学部卒業。東海大学医学部循環器内科准教授を経て、2018年現職。専門は冠動脈インターベンションなど。日本循環器学会循環器専門医。

松本 知博先生

放射線科准教授
松本 知博先生
2002年京都府立医科大学卒業。同大学大学院修了。東海大学医学部画像診断学講師などを経て、2020年より現職。日本医学放射線学会放射線科専門医。

同部門は頭部を脳神経外科、心臓を循環器内科、足などを放射線科が治療。
脳神経外科は急性脳動脈閉塞、脳動脈瘤、頸部内頸動脈狭窄症などに対する血管内治療に注力。特に、小田真理先生が開発に携わった脳血管内手術用のデバイスにより、困難だった末梢血管の血栓も回収できるようになった。
循環器内科は狭心症、心筋梗塞、不整脈などを治療している。吉町文暢先生は極細のカテーテルを手の甲側から挿入する低侵襲治療の第一人者的存在。血管の詰まりの原因となる糖尿病なども含め、根本から治療していく。
放射線科にも松本知博先生をはじめカテーテル治療の専門家がそろう。下肢閉塞性動脈硬化症の治療のほか、肝臓がんに栄養を供給する血管を薬剤で閉じる治療も実施。他の診療科の手術前に出血を抑える血管内治療も担う。

産婦人科

村松 俊成先生

産婦人科医長/教授
村松 俊成先生

1989年東海大学医学部卒業。2000年米国イェール大学留学、抗がん剤の抗腫瘍効果について研究。東海大学医学部付属病院を経て2012年から現職。婦人科腫瘍に対する手術、化学療法を得意とする。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医。

産科の診療で導入された4Dエコーでは、クリアな画質で胎児の表情やしぐさを見ることができる。希望者に実施している

産科の診療で導入された4Dエコーでは、クリアな画質で胎児の表情やしぐさを見ることができる。希望者に実施している

一人ひとりの患者に寄り添いながら
安全で安心できる診療を志向する

産婦人科では、クリニックで診療が難しいミドルリスク妊婦(34週以降、出生体重の推定が1800g以上)を引き受け、安全な分娩へとサポートする。増加傾向にある婦人科腫瘍の治療にも力を入れて取り組んでいる。

周産期医療と婦人科疾患の治療を2本柱とする産婦人科。周産期医療では、妊娠・分娩から産後までを切れ目なくケアする。産婦人科を専門とする9人の医師による手厚い診療体制で、リスクの少ない通常分娩でも受け入れ可能。助産師による外来を開設し、妊婦の悩みに寄り添いながら安心の出産へとつなげている。
婦人科がんの診療では、腫瘍マーカーによる検査で再発兆候があるかどうかを迅速かつ精密に診断。再発予防に取り組みながら、もし再発があった場合でも早期に見つけることですぐに次の治療へと進めるようにしている。「病気だけを診るのではなく患者さんを診るようにしています」と村松俊成先生。良性の卵巣腫瘍や子宮筋腫では積極的に腹腔鏡下手術を導入し、患者への負担が少ない治療法を選択。高齢者に多い骨盤臓器脱の治療も腹腔鏡下手術で行われている。今後は遺伝子診断の導入に向けて、院内の受け入れ体制を整えていきたいと展望を語る。

小児部門

平井 康太先生

小児科講師
平井 康太先生
2002年東海大学医学部卒業。同大学医学部付属病院での勤務を経て2017年から現職。呼吸器・アレルギー疾患を専門に小児診療全般に携わる。乳児の喘鳴・喘息に対する気管支鏡での診断・治療に尽力。日本小児科学会小児科専門医。

平川 均先生

小児外科臨床教授
平川 均先生
1985年東海大学医学部卒業。1992年から2年間アイルランドの小児病院に留学しヒルシュスプルング病の研究に携わる。帰国後は東海大学医学部付属病院の小児外科を経て2010年から現職。日本小児外科学会小児外科専門医。

 

小児診療の専門家が集結
手術や専門の外来で対応

同院の小児外科では入院治療も可能で、年間約300例(平成31年4月~令和2年3月)の手術・検査を行っている。鼠径ヘルニアをはじめ、急性虫垂炎などの急性疾患で腹腔鏡下手術を積極的に導入している。鼠径ヘルニアの手術では、傷口が目立たないようへそを切開し、そこから3㎜のカメラを入れて低侵襲手術を実施。「泌尿器、生殖器系疾患の手術や小児便秘症にも対応します」と平川均先生。
小児科では幅広い小児疾患に対応し、特にアレルギー疾患、呼吸器疾患、腎臓疾患、神経疾患、内分泌疾患、膠原病の各分野の専門治療を行う外来を開設。平成31年には東京都アレルギー疾患専門病院(小児科)に指定された。食物アレルギーの治療では食物経口負荷試験に加えて、皮膚からアプローチをする研究にも取り組んでいるのが特徴。呼吸器疾患では、アレルギーに対する肺の機能検査を積極的に実施しているほか、喘息で長引く咳や1歳未満の乳児の咳症状に対して、気管支鏡での精密な検査で治療につなげている。「小児紹介患者受け入れ用のPHPで、地域のクリニックからの要請にも応えています」と平井康太先生は話す。

内科

宮崎 浩司先生

内科医長/特任准教授
宮崎 浩司先生

1987年慶應義塾大学医学部卒業。循環器内科を専門に同大学関連病院で診療し、1997年から防衛医科大学に18年間勤務、准教授を務める。2018年から現職。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医。

各専門診療科の窓口として
症状から疾患を見極める

症状はあるものの何科を受診すればいいかわからないといった患者を引き受ける内科。熱があって関節が痛い、息が切れる、胸が苦しい、倦怠感があるなどの症状から、適切な治療へつなげている。「腰や背中の痛みや熱が続く場合、化膿性脊椎炎や膵臓がん、解離性大動脈瘤など深刻な疾患が隠れている可能性もあるため、あらゆる疾患を想定して診断します」と宮崎浩司先生。クリニックからの紹介患者も多く、今後も医療連携のネットワーク強化に力を入れていきたい考えだ。

呼吸器内科

坂巻 文雄先生

呼吸器内科医長/教授
坂巻 文雄先生

1987年群馬大学医学部卒業。慶應義塾大学附属病院で医学博士号を取得後、ドイツのミュンヘン大学に急性肺障害の研究のため留学。立川病院、東京都済生会中央病院勤務などを経て2014年から現職。日本呼吸器学会呼吸器専門医。

精度の高い検査によって
適切な治療法を選択する

気管支喘息や、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎を多く扱う呼吸器内科。間質性肺炎は抗繊維化薬の登場により、これまでよりも進行のスピードを緩められるようになった。「COPDは、優れた吸入薬のおかげで息切れをかなり楽にできるようになりました。また、気管支喘息の治療では、月1回の生物学的製剤の注射で症状をコントロールできるようになりました」と坂巻文雄先生。肺がん治療では、患者の全身状態や生活環境などに応じ治療を提案している。

リウマチ科

若林 孝幸先生

リウマチ科医長/講師
若林 孝幸先生

1997年東海大学医学部卒業。同大学医学部付属病院で研鑽を積み、2014年から現職。関節リウマチ治療を中心に、リウマチ・膠原病の診断治療を手がける。日本内科学会総合内科専門医、日本リウマチ学会リウマチ専門医。

寛解をめざした治療で
良い状態を維持していく

自身の免疫機能の異常によってさまざまな症状が出る膠原病。その代表的な疾患が関節リウマチである。初期には体のこわばりがあり、朝起きたときに体を動かしづらいなどの症状が出るという。抗リウマチ剤や生物学的製剤、免疫抑制剤、ステロイド剤などの薬物治療を中心に症状をコントロールする。「同じ病気の患者さんでも症状は違いますので、専門科での診療が重要です」と若林孝幸先生。多臓器にわたって症状が出るケースもあるため、総合的な病院で診るメリットは大きい。

腎臓・内分泌・代謝内科

角田 隆俊先生

腎臓・内分泌・代謝内科医長/教授
角田 隆俊先生

1988年東海大学医学部卒業。同大学医学部付属病院で移植治療に携わり、2015年に教授に就任。同年から現職。専門は腎臓内科全般と血液透析の合併症の治療。日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医。

進行度に合わせてケアする
総合的な診療を提供

同科では、糖尿病管理を含む病初期から末期までを一貫して診ているのが特徴だ。腹膜透析も血液透析と同等に導入しているほか、透析患者に多く見られる副甲状腺疾患に対しては、内科的治療に加えて摘出術を実施する。角田隆俊先生は「診療で大切にしているのは、SDM(Shared decision making)といわれる患者さんとともに治療法を決定していく考え方です」と話す。平成28年に開始した在宅での血液透析は、通常より生命予後が良くなりやすいため普及に努めている。

整形外科

山本 至宏先生

整形外科医長/講師
山本 至宏先生

1998年東海大学医学部卒業。同大学医学部付属病院での勤務を経て2015年から現職。専門は脊椎・脊髄外科、骨粗しょう症性椎骨折に対する外科的手術。BKP治療で多数の実績を持つ。日本整形外科学会整形外科専門医。

回復が早い低侵襲手術で
日常生活の質を向上させる

脊椎・脊髄、肘・手関節、肩関節、股関節、膝関節と各分野の医師がそろい、常勤医8人中7人が日本整形外科学会整形外科専門医。脊柱変形の治療では側方アプローチによる脊椎固定術を実施する。従来の後方アプローチより短時間で、少ない出血量で合併症も抑えられる。「脊椎圧迫骨折でBKP(経皮的椎体形成術)が難しいケースにも対応可能です」と山本至宏先生。肩・肘・手疾患で関節鏡を用いた治療、股関節手術でも低侵襲の前方アプローチによる人工関節手術を提供。

麻酔科

丹羽 康則先生

麻酔科医長/臨床教授
丹羽 康則先生

1995年自治医科大学医学部卒業。地域医療に従事し、後期臨床研修で麻酔科、救命救急を経験。自治医科大学地域医療学センター総合診療部、同大学麻酔科学・集中治療医学講座を経て2020年から現職。日本麻酔科学会麻酔科専門医。

安全な手術のサポート役
手術後の痛みの緩和も行う

同科は各診療科と密接に連携し、安全な手術の実施をサポートする。患者を術前に適切に評価して、身体状況に応じた安全な手術を行えるよう手術環境を整備。多様な麻酔法の中から患者の希望も踏まえて適したものを提案し、事前にリスクが懸念される場合は回避できるよう対策を十分に練る。
「当科では手術後は痛みや不快感を軽減する術後鎮痛法もご提供できますから、安心して手術を受けていただければと思います」と、丹羽康則先生は地域住民にメッセージを送る。

眼科

木村 至先生

眼科医長/教授
木村 至先生

1995年慶應義塾大学医学部卒業。2009年より順天堂大学医学部附属浦安病院眼科准教授、2015年より埼玉医科大学眼科学教室准教授。2018年に東海大学眼科教授に就任。専門は緑内障、白内障。日本眼科学会眼科専門医。

切開部が少ない手術で
感染症のリスクを抑える

眼科では白内障、緑内障、網膜硝子体疾患に対し、各専門の常勤医師が手術治療を行う。白内障の治療ではこれまでの単焦点レンズに加えて、遠近両方にピントが合う多焦点眼内レンズを提供。緑内障治療では目に負担の少ないMIGSという術式を導入している。角膜に沿って1㎜に満たない創口2カ所だけで手術を行うため、手術時間が短縮。感染症のリスクも低い。「緑内障があると白内障の手術が難しくなりますが、難易度の高い手術でも豊富な実績があります」と木村至先生。

リハビリテーション科

古川 俊明先生

リハビリテーション科医長/講師
古川 俊明先生

1990年東海大学医学部卒業。多摩丘陵病院、東海大学医学部付属病院、同大学医学部付属大磯病院を経て2004年から現職。専門は痙縮、高次脳機能障害、摂食嚥下障害など。日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医。

早期の在宅復帰をめざして
多職種連携で包括的に支援

小児から成人までを対象に、充実したスタッフによる包括的リハビリテーションで機能回復を図る同科。急性期の患者なら入院直後からのリハビリで早期回復をめざし、外来では回復期・生活期の患者にも対応する。
また脳卒中などの後遺症による手足のこわばり(痙縮)には、ボツリヌス毒素治療も行っている。「当院では超音波で筋肉の状態を確認しながら、血管や神経を傷つけないよう治療しています。安全で質の高い医療で地域に貢献したいです」と古川俊明先生。

救急科

飯塚 進一先生

救急科医長/臨床准教授
飯塚 進一先生

2000年東海大学医学部卒業。同大学医学部付属病院を経てSUBARU健康保険組合太田記念病院に勤務、救命救急センターの立ち上げを担う。2019年4月より現職。日本救急医学会救急科専門医、日本外科学会外科専門医。患者への迅速な処置はもちろん、家族のケアにも気を配る。

東京都CCUネットワーク加盟施設や東京都脳卒中急性期医療機関である同院は、地域の中で大きな役割を果たしている

東京都CCUネットワーク加盟施設や東京都脳卒中急性期医療機関である同院は、地域の中で大きな役割を果たしている

迅速な対応で初期治療をスタートさせる
地域医療の中心的な役割を果たす救急診療

八王子市の人口約56万人と隣接する日野市の約10万人の救急医療を支える同院。初期診療にあたる救急科では、脳神経疾患や循環器疾患の急性期治療に強みのある専門診療科との連携で、幅広い救急症例に対応している。

同院は二次救急医療機関として、多摩医療圏における救急医療の中心的な役割を担っている。救急診療を専門とする医師3人が、ほぼすべての救急搬送症例の初期治療を引き受ける体制で、循環器疾患、脳卒中、消化器疾患、外傷など幅広い疾患に対応しているのが特徴だ。より専門的な治療が必要だと判断されれば、各診療科へとスムーズにつなげている。救急科では平日の8時半から16時半までと週2回の夜間帯を担当し、それ以外の夜間・休日については各診療科の医師が当番にあたる。年間に受け入れる救急車の搬送件数は4761台(平成31年4月1日~令和2年3月31日)で、応需率100%をめざした「断らない医療」を掲げている。「迅速で見落としのない安心していただける救急医療を提供します」と飯塚進一先生。急性期治療を終えた患者は、近隣の医療機関と連携を取りながら自宅復帰へとつなげるなど、地域に開かれた救急医療を展開している。

皮膚科

松山 孝先生

皮膚科医長/臨床教授
松山 孝先生

1988年東海大学医学部卒業。同大学大学院で免疫の研究に携わり、同大学医学部付属病院での皮膚科診療を経て2011年から現職。2019年4月に教授に就任。皮膚科疾患全般を幅広く診療。日本皮膚科学会皮膚科専門医。

生物学的製剤治療を導入
幅広い皮膚疾患に対応

大学病院ならではの充実した設備で、血液検査や超音波検査で精密な治療へとつなげている皮膚科。既存の薬剤よりも高い効果が期待できる生物学的製剤を、乾癬、掌蹠膿疱症、化膿性汗腺炎、アトピー性皮膚炎などで使用している。同科は治験にも積極的に参加しており、難治性の皮膚疾患の治療にも注力。円形脱毛症には薬物利用に加えて、液体窒素で刺激を与える治療を提供する。「地域の医療機関と連携を取っているため、まずは近くのクリニックで相談を」と松山孝先生。

形成外科

平 広之先生

形成外科医長/講師
平 広之先生

1987年筑波大学医学専門学群卒業後、東海大学医学部付属病院の形成外科に入職。同大学関連病院を経て2008年から現職。小児母斑・血管腫のレーザー治療、皮膚腫瘍や各種再建術を行う。日本形成外科学会形成外科専門医。

手術からレーザー治療まで
豊富な選択肢で応える

形成外科で多い疾患は母斑や血管腫などで、特に小児期に治療するケースが多い。同科では服薬とレーザーでの治療を行っている。「レーザー治療が有用なのは、青あざの太田母斑、赤あざの単純性血管腫などで、適用を見極めながら専門の医師が最善の治療を判断します」と平広之先生は語る。また、皮膚科との連携で、皮膚腫瘍の手術を多く手がけるのも特徴。乳がんの乳房切除に対する再建術では、患者本人の脂肪を使う自家組織での再建とインプラントでの再建の両方を実施する。

耳鼻咽喉科

山本 光先生

耳鼻咽喉科医長心得/助教
山本 光先生

2003年東海大学医学部卒業。同大学医学部付属病院勤務後、2017年から現職。日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医。

内視鏡で低侵襲にできる
副鼻腔炎に対する手術治療

耳鼻咽喉科では、薬物治療で治りにくい症例に対して手術を実施している。特に多いのが副鼻腔炎の手術。鼻から内視鏡を挿入することで、切開せずに鼻の奥の細部まで見ることが可能になった。「ポリープを切除し、狭くなっていたところの空気を通りやすくします」と山本光先生。また、若い人に多い扁桃炎では、入院での点滴治療や手術での扁桃切除を行っている。そのほか花粉症の治療では、レーザーでの鼻粘膜焼灼で、一定期間、反応を起こしにくくすることができる。

歯科口腔外科

唐木田 一成先生

歯科口腔外科医長/准教授
唐木田 一成先生

1986年神奈川歯科大学卒業。東海大学医学部付属病院での勤務を経て2006年から現職。日本口腔外科学会口腔外科専門医。

高難易度の口腔がん治療で
豊富な実績を誇る

地域のクリニックから多くの紹介患者を受け入れる歯科口腔外科。外来では難易度の高い親知らずの抜歯、う蝕や歯周病によって起こる顎の炎症などの依頼が集中。一方、「白板症や口腔扁平苔癬などの粘膜疾患も多く診ていますが、特に気をつけなければいけないのは口腔がんです」と唐木田一成先生。治療は手術以外にも放射線治療や抗がん剤などを組み合わせて行うが、高齢者や有病者も多く、大学病院の強みを生かして各診療科と連携し、安全で専門性の高い治療に努めている。

人間ドック施設

トータルヘルスケアで「攻めの予防医学」を実践する

地域に少ない人間ドック(税込4万5100円~)の施設として体制を充実させている。医師がその日のうちに結果を説明し、看護師や保健師の生活習慣指導で予防に注力。車いす利用者はもちろん、聴覚・視覚障害者でも安心して受診できる環境を整える。同院の外来へのスムーズな移行だけでなく、地域の医療機関への紹介も行っている。

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