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市立青梅総合医療センター

(東京都 青梅市)

大友 建一郎 院長

最終更新日:2024/04/08

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必要な医療を地域で完結することをめざす

1957年の開院以来、地域の人々の安心のよりどころとなってきたのが、「市立青梅総合医療センター」だ。2023年11月の新病院オープンに伴い、「青梅市立総合病院」から名称変更した同院。現在は、西多摩医療圏の中核病院として、救命救急医療からがんや心臓病、脳卒中などに対する高度急性期医療、周産期や感染症などの特殊医療に加え、災害医療拠点病院や地域医療支援病院まで、地域医療におけるセンターピースの役割を担っている。そんな同院の院長で、「患者さんに選んでもらえると同時に、職員が誇りを持って働ける病院となることをめざしています」と穏やかで優しい口調で話す大友建一郎先生に、新しくなった病院のことや取り組みなどについて、詳しく話を聞いた。(取材日2023年11月14日)

新病院がオープンしましたね。

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当院ができたのは1957年で、それから施設も整備しながら診療してきましたが、医療がどんどん高度専門化して、医療圏が広がって患者さんが増加する中で、建物の老朽化や外来、病室、手術室などの狭隘化が問題となっていました。そのままでは地域に必要な医療が提供できなくなるということで、前院長時代の2014年より新病院整備事業に取り組んできました。そして、2023年11月に第一段階として新病院の本館が稼働を開始し、名称を「市立青梅総合医療センター」に変更しました。新病院の整備にはいくつか柱があり、そのうちの1つが救急医療、救命救急センターの拡充です。救急の外来は、CTやMRI、血管造影室や内視鏡室などを隣接し、屋上ヘリポートと3階の救急病棟、集中治療室、手術室や心臓カテーテル室とは専用のエレベーターで直結しています。脳卒中や心臓血管疾患を含むさまざまな救急患者さんへの、迅速な対応が可能となっています。

ほかの柱についても教えてください。

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2つ目は、高度急性期医療と高度専門医療の強化と拡充です。これまで7室だった手術室を10室に増やし、心臓カテーテル室と手術室を組み合わせたハイブリッド手術室や、人工関節手術などができる無菌手術室2室、感染症患者さんの手術ができる陰圧手術室などを整備し、新たに手術支援ロボットも導入しました。外来は2階に集約し動線も良くなっています。4階から上は病棟で、血液疾患の化学療法が行える無菌病床が12床、第2類感染症指定医療機関として感染症病床が6床あり、感染症病床は新型コロナウイルスのような感染症が流行した場合には15床、さらに病棟全体38床まで拡大できるようにしてあります。3つ目は災害時医療です。当院は、災害拠点病院でもあり災害に強い病院をめざしています。建物は免震構造となっており、1階の正面玄関には非常用の設備を設け災害時の医療提供を可能にしているほか、現病棟の地下の一部を備蓄倉庫にする予定です。

力を入れていることは何ですか?

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まずは救命救急医療です。西多摩医療圏において3次救急と24時間対応の小児救急を提供しており、小児を含め軽症から重症の患者さんまで24時間365日体制で受け入れています。次に高度専門医療です。がん診療は、地域がん診療連携拠点病院としてPET-CTや放射線治療装置を備えているほか、化学療法にも取り組んでいます。心臓や血管の診療では、東京都CCUネットワークに参画し心臓カテーテル手術や心臓外科手術、大動脈ステントグラフト手術、先進のTAVI(経カテーテル的大動脈弁植え込み術)にも対応しています。脳卒中に関しては、脳血管内治療や脳外科手術を行っています。周産期医療についても、正常分娩に加え、ハイリスク妊婦さんなども受け入れています。西多摩地域に必要な医療を、できるだけ地域内で完結させることをめざしています。

地域医療連携にも力を入れていると伺いました。

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西多摩医療圏の地域医療支援病院として、地域の開業の先生方から紹介された患者さんの受け入れや、病状が安定した後の逆紹介を大切にしています。脳卒中や大腿骨骨折、がんなどでは、地域連携パスや糖尿病の地域連携手帳なども導入しています。地域全体の医療レベルを底上げするという役割にも力を入れており、さまざまな診療科が地域の開業の先生方に向けて講演会・研究会などを開催しているほか、病院全体としても医師会の先生方との連携の会を設けています。後方支援の施設との連携も大切にしており、地域の介護・福祉施設やケアマネジャーさんたちとの連携の会も開催しています。当院の基本方針の一つに「信頼」というのがありますが、これは患者さんからの信頼はもちろん、地域の皆さまからも信頼されるという意味が込められています。地域全体の医療レベルを向上させていくためには、信頼されることが必要不可欠だと考えています。

病院の運営や診療をする上で、心がけていることはありますか?

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「よかった、この病院で」をキャッチフレーズにしており、患者さんに選んでもらえる病院であることと同時に、職員が誇りを持って働ける病院であること、この2つをめざしています。新病院でハードが新しくなりましたので、それに見合うようなソフトの向上も必要です。患者さんはどうしても都心方向を向いてしまいますが、遠くまで行くのではなく当院を利用していただきたい。そのためには、医療の質を上げることはもちろん、接遇を含めたホスピタリティーの向上も大切だと考えています。医療はサービス業であり、大切なことは患者さんに納得してもらうことです。結果が良いのが一番ですが、必ずしもそうならないこともあるのが現実ですので、きちんと説明して理解していただき、一緒に一番良い方法を考えて進めていく、結果に関わらず納得してもらえることが重要で、そこを大切にしたいと思っています。

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大友 建一郎 院長

1985年東京医科歯科大学卒業。1999年より青梅市立総合病院。循環器内科部長、診療局長、副院長などを経て2019年より現職。2023年より病院事業管理者兼務。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医。趣味はゴルフのほか、青梅マラソンにも参加している。

自由診療費用の目安

自由診療とは

PET-CT検診/7万8000円、PET-CTがん検診/12万5000円

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