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医療法人社団敬智会 梶原病院

(東京都 墨田区)

梶原 宗介 院長

最終更新日:2022/12/05

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手外科やスポーツ整形外科の専門性を強みに

鐘ヶ淵で100年近く続く「梶原病院」。江戸時代後期に初代が信州で開業したのが始まりで、その後代々引き継ぎ、現在院長を務めているのが6代目の梶原宗介先生。梶原院長は、整形外科の中で特に手外科やスポーツによるケガや故障に対する整形外科を専門とし、リハビリテーション科においても専門的なリハビリテーションを提供している。また、同院は墨田区の中でも古くからリハビリに取り組んでおり、長年の知見を生かして整形疾患、脳血管障害、神経障害に対するリハビリに力を入れている。「鐘ヶ淵は子どもの頃から住んでいますので、まさに地元。患者さん一人ひとりと同じ目線で接しています」と穏やかに話す梶原院長。梶原院長は、大学時代にはアメリカンフットボールと相撲にも取り組んでいたそうで、スポーツ整形外科ではアスリートの気持ちに寄り添いながらモチベーションを維持できるような診察を心がけているという。そんな梶原院長に同院の特徴について話を聞いた。(取材日2022年10月19日)

こちらはとても古い歴史を持つ病院だと伺いました。

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今、鎌倉時代を描いたテレビドラマが話題ですが、梶原宗家はもともと由緒ある武家として知られていました。承久の乱以降、分家として存在していましたが、その後は没落して細々と農業をやっていたようです。医業としての梶原家が始まったのが江戸時代後期。初代が信州で開業しました。当時は当然国家資格などなく、農業の片手間に医業を行っていたようです。正式に医師として国家資格を得たのが3代目梶原人信からで1892年松本市で開業しました。その後、1926年に4代目が現在の鐘ヶ淵に医院を移しました。1945年に戦災で焼失しましたが、翌日から自宅で診療を続け1946年に再建しました。以降、病棟の増改築を重ねて現在に至ります。私は2019年に父の後を継いで6代目の院長となりました。

診療の特徴について教えてください。

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整形外科ではさまざまな整形疾患に対応しているとともに、私の専門である手外科を診療している点が大きな特徴です。手外科を専門的に診る医療機関はさほど多くなく、指の切断や骨折・脱臼、腱や靱帯の損傷、指の変形などさまざまな手の疾患、障害について再建手術や形成手術まで行っています。スポーツによって生じた外傷や障害に対しても積極的に取り組んでいます。ケガや故障を負ったアスリートたちがモチベーションを下げずにいかに治療を続けられるか、スポーツ整形の診療ではその点を大切にしています。内科では、循環器疾患やリウマチ性疾患、膠原病の診療も行っています。リウマチ性疾患は現在では内科での治療が中心ですが、患者さんは整形外科を受診することが多いので、整形外科と内科と連携しながら適切な治療につなげています。いずれの診療科においても東京慈恵会医科大学との医療連携のもと専門性を重視した診療を行っています。

リハビリテーションのスタッフも多いと伺いました。

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理学療法士11人、作業療法士6人、言語聴覚士1人が在籍しており、脳血管疾患、整形外科疾患、神経内科疾患による運動機能障害や日常生活動作障害などに対するリハビリテーションを提供しています。一般的にリハビリ専門病院では脳血管疾患に関するリハビリが多い傾向ですが、当院の場合、整形外科リハビリと脳血管リハビリが半々ぐらいを占めています。リハビリにおいては理学療法士らセラピストと看護師の役割がとても重要と考えています。医師も含めてチームで連携しながら身体機能や日常生活動作の回復、精神・心理面のサポート、さらにはコミュニケーション全般にわたる障害に対しても治療を行っています。スタッフは週に2~3回合同カンファレンスを行って、患者さんの状態を確認し合い現場にフィードバックしています。また、必要に応じて義肢装具・補装具の作製も行っていますので、お気軽にご相談ください。

院長としてどのようなことを大切になさっていますか?

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当院では3つの指針を大切にしています。「仲良くやりましょう」「子どもは宝」「勉強しましょう」の3つです。スタッフ同士、また患者さんとも仲良く気持ち良く接することが大切ですね。2つ目は、例えばスタッフの子どもが熱を出した、という時はすぐに駆けつけられる、子どものそばにいられる、そんな職場環境にしていこうという意味を込めています。そして常に最新の医療情報を修得して時代に乗り遅れないこと。より良い医療を提供するにはやはり人が大切です。一番の力は人だと思っています。ですので、スタッフとはよく話をして私の考えを伝えるようにしています。診療の際は、患者さんとの信頼関係を第一に考え、より深く理解してもらいたい、伝えたいという気持ちで接しています。小さい頃からこの地に住んでいますので知り合いも多く、患者さんとは同じ地域に暮らす一人として同じ目線でお話ししています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

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私自身は次の世代につなげるリリーフだと思っています。主役はあくまでも病院のスタッフで、スタッフらが前向きに気持ち良く働ける環境を整え、次の世代にバトンタッチしていきたいと思っています。幸い、息子が7代目を継いでくれるようで、今、整形外科の研鑽を積んでいるところです。これまで大震災を教訓に耐震工事や不燃化なども施して災害に強い病院にしてきましたが、今後、道路拡張工事によって周りの環境が変わることも予想されます。その際には適宜対応していきたいと思います。当院の医師は臨床経験も豊富で高い専門性を持っている先生方ばかりです。レベルの高い医療を提供するのはごく当たり前ですので、特に声立てて言うこともないかと考えています。来ていただいた患者さんには決して不都合なことのない、失礼のない診療を今後も続けてまいりますので、ぜひ安心して相談に来ていただきたいですね。

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梶原 宗介 院長

1959年東京生まれ。東京慈恵会医科大学卒業後、同大学整形外科学教室入局。整形外科全般や手外科、スポーツ整形外科分野の臨床、研究に携わる。1998年より梶原病院にて診療を開始。2019年6代目院長に就任。日本整形外科学会整形外科専門医、日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医。東京慈恵会医科大学附属病院スポーツ・ウェルネスクリニックの非常勤診療医長も務める。

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