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社会医療法人社団正志会 荒木記念 東京リバーサイド病院

(東京都 荒川区)

斎藤 整 院長

最終更新日:2021/05/25

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再開発が進む地域で信頼される病院めざす

その名のとおり、隅田川のほとりに立つ「荒木記念東京リバーサイド病院」。再開発の進む荒川区南千住汐入地区の基幹病院となることを期待し、2009年に開業した。周囲には現代的な高層マンションが立ち並び、若い世代の家族が多いことを受けて、産科医療に力を入れている。一方で、高齢者に向けてはリハビリテーションなどの多様なニーズに応える設備と人員を備えるなど、他の診療科の充実も図っている。斎藤整院長は、「人の和こそ力」と院内の連携を大切に考える。グループの関連病院との連携が密で、109床という規模以上に幅広い医療にも対応している。「医師の考えを一方的に押しつけるのは医療ではない」と考える懐深い院長に、さまざまな話を聞いた。(取材日2015年3月19日/情報更新日2021年4月23日)

2009年に開業された病院ですが、そのコンセプトは?

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南千住汐入地区は、1987年頃から再開発が始まったのですが、それに伴い東京都と荒川区からの要望もあり、2009年に開院しました。周辺には高層マンションが立ち並び、若いご家族が多い地域です。そのため、産科、小児科に力を入れています。もちろん地域には昔から住まわれているご高齢の方もいらっしゃいますから、一般診療や救急医療も充実させ、さらにリハビリ部門も加わりましたので、幅広く対応し地域医療に貢献したいと考えています。基本理念として、「患者さんに信頼される病院」、「母と子に優しい病院」、「地域社会に貢献できる病院」、「職員が誇りを持って働ける病院」の4つを掲げています。患者さんに信頼される病院であるためには、相手の立場に立って、一方的な押しつけにならないように接することが大切だと考えています。また、地域の催し物に参加するなどして積極的にコミュニケーションを深めることも大事だと考えています。

産科の充実に努めているそうですね。

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「お産をするならリバーサイド病院で」と言われるよう、日々精進しています。分娩数も2017年以降毎年(期間:1~12月)年間1000件超となっております。分娩については普段は近隣のクリニックで妊婦健診を受けながら、分娩は当院で行うセミオープンシステムを利用される方も、提携医療機関の増加とともに増えています。また、無痛分娩にも注力しており、近年ご要望も多くなっていますので、今後さらに増加していくと考えております。当院では、妊婦の方のためのマタニティービクスなどの運動を行ったり、助産師さんに無料で個別の相談が受けられたりと、妊娠生活を快適に過ごし、安心して出産していただけるよう、さまざまな取り組みをしています。また産科病棟は全室個室でゆったりとくつろげる環境です。アメニティーも充実しており、身一つで入院できるようにしています。食事も栄養バランスのとれたおいしいメニューを用意しています。

リハビリテーションにも力を入れているのですね。

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脳梗塞や骨折などの患者さんが、少しでも早く社会復帰できるようお手伝いする回復期のリハビリテーションが中心ですが、当院は救急も担っているので、脳梗塞など急性期からのリハビリ、一般外来にいらした慢性期のリハビリも行っています。回復期を過ぎ慢性的な症状を抱える方でも、入院してリハビリを行うことが可能です。これは、どの診療科にも共通することですが、スタッフ間の連携を常に意識しています。病院は医師、看護師、薬剤師、検査技師、事務方とそれぞれのスペシャリスト、プロフェッショナルの集団ですが、各々自分の主張ばかりではうまくいかない場合があります。そこで連携し、協力して事に当たる姿勢が必要になってきます。リハビリにおいても連携を密に行うことが重要であり、開業当初に比べて院内の意志の疎通、コミュニケーションは格段に良くなっています。そういう意味では働きやすい環境に少しずつなっていると感じています。

グループ病院との連携も密だそうですね。

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産科、リハビリテーション科に限らず、それ以外の一般診療や救急医療にも、いろいろな大学の専門の先生に来てもらい、内科だけでも神経内科、血液内科、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科とさまざまな科で診療しています。また、外科、整形外科、泌尿器科、皮膚科、乳腺外科などとも連携し、総合的に診断、治療ができる体制となっています。さらに専門的な意見を聞きたいというときには、グループ病院が近隣を含め他に6つあり、電子カルテでつながっているので、そちらの先生と連絡を取ることができます。例えば「〇〇病院には△△専門の□□先生がいらっしゃるから意見を聞いてみよう」と思えば、先方でもカルテによって患者さんの情報や画像が診られるようになっていますので、電話ですぐにアドバイスをもらうこともできます。そういう意味では109床という規模以上の、幅広く高度な対応ができると自負しています。

消化器がご専門だそうですが、どんなことを心がけていますか?

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学生時代に内視鏡検査ができるようになりたいと思い、消化器内科に入局しました。肝臓を専門にしたのは偶然です(笑)。今は多少なりともそれを病院の特徴として、治療で貢献できればいいなと思っています。モットーは、患者さんの話に耳を傾け、こちらの論理や意見を一方的に押しつけないことでしょうか。若い頃は「あなたは肝臓が悪いんだからお酒を飲んではダメですよ」とか、「糖尿病だから甘い物は食べないで」と患者さんに対して強く言っていました。でも年を取ってくると、だんだん「そう言われるとつらいだろうな」とか「ダメといわれても手を出してしまう気持ちもわかる」と思うようになりました。「絶対ダメ」ではなくて、「ほどほどに」というように患者さんの状況に合わせて考えてあげなければいけないと思いますね。患者さんのご意見も聞いて、それを中心に最終的な調整ができればいいのではないでしょうか。

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斎藤 整 院長

1987年福井大学医学部卒業。2009年の社会医療法人社団正志会東京リバーサイド病院開設に際し副院長として入職、2013年院長に就任。2016年、社会医療法人社団正志会荒木記念東京リバーサイド病院に名称を変更。患者からの信頼、地域社会からの支持が得られる病院をめざして、機能充実に努力している。専門は消化器内科で特に肝臓疾患が得意分野。日本消化器病学会消化器病専門医。日本肝臓学会肝臓専門医。

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