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医療法人財団真光会 竹内病院

(東京都 荒川区)

竹内 明輝 院長

最終更新日:2022/03/16

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内科一般とリウマチ・膠原病の診療に尽力

東京メトロ千代田線町屋駅から徒歩1分という便利な場所で、風邪や生活習慣病など地域密着の内科の診療と、専門性の高いリウマチ・膠原病を中心に診療に取り組んでいるのが「竹内病院」だ。地元出身の竹内明輝院長は、難病であるベーチェット病をはじめとする膠原病を専門とし、大学の助教授を務めたほか、厚生労働省のベーチェット病研究班のメンバーとして活動したこともある経験豊富な医師。同院でも、その専門性の高さを生かして、遠方からも訪れるという膠原病患者の治療に力を尽くす。「膠原病は、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療が大切です」と話す竹内院長に、同院について話を聞いた。(取材日2020年11月26日)

病院の概要を紹介していただけますか?

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当院は、町屋駅から近いところにある一般病院です。かかりつけ医として生活習慣病や胃腸疾患など一般的な病気や症状を中心に診療していて、患者さんは高齢者が中心です。加えて、私はリウマチなどを含む膠原病が専門で、特にベーチェット病を診ていますので、それらの病気の患者さんも多く、遠方からも来ています。もともと当院は、80年ほど前の戦時中に兵器を作っていたとある会社が当時、景気が良かったことから設立されました。その時に、東京大学の医局にいた父に院長になってほしいという話があって、引き受けたんです。戦争中は、近くにあった兵器工場が爆撃を受けて近所は焼け野原になってしまったのですが、当院だけは残って、患者さんが殺到したこともあったそうです。しかし、その会社は兵器を作っていたことから戦後になって不景気になり、父が病院を譲り受けました。そして、その父が1989年に亡くなり、私が引き継ぎ現在に至ります。

力を入れていることは何ですか?

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膠原病の診療で、その中でも特にベーチェット病を専門としています。ベーチェット病とは、口内炎や陰部の潰瘍、皮膚のしこりや発疹、目の痛みや充血などの症状が繰り返し現れる指定難病の一つです。ベーチェット病を専門とする医師はあまり多くないのですが、私は、厚生労働省のベーチェット病研究班のメンバーにもなったことがあります。ベーチェット病は、今でもはっきりした原因がわかっておらず、最近では自分の免疫が原因で炎症性疾患を起こす、自己炎症性疾患ということになっています。そして、根本的な治療方法もないのですが、近年では生物学的製剤を一部で使い始めています。例えば、ベーチェット病で一番怖いのは目で、朝起きたら突然目が見えなくなっていることもある病気です。また、腸に症状が出ることもあるのですが、ベーチェット病によるぶどう膜炎や腸管型のベーチェット病については生物学的製剤を使えます。

ほかに特徴はありますか?

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まず、CTがあることですね。肺炎や肋骨骨折などは、通常のエックス線撮影では、なかなか診断がつかないことがあるのですが、CTで撮影すれば、それらも迅速に診断ができます。また、院内処方にしていることがあります。患者さんは、当院で診察を受けた後にわざわざ薬局に行く必要がありませんから便利ですし、実は、同じ内容であれば院内処方のほうが薬にかかる費用を抑えられるなどメリットは少なくありません。実際に、患者さんにも喜んでいただいています。あとは、夜間診療をしていることです。月曜日と木曜日だけですが、18〜19時に息子が外来診療を行っており、会社帰りの方などにご利用いただいています。ほかに、私の妻や⼦ども達が毎日交代で⼀緒に診療をしており、胃や⼤腸の内視鏡検査にも対応しています。病病連携も大切にしており、必要なときは三楽病院や三井記念病院など連携先病院に紹介をしています。

診療の際に心がけていることは何ですか?

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診断を間違えないことですね。膠原病の場合は、例えば、最初は関節が痛いということで関節リウマチだと思っていたら、実は全身性エリテマトーデスという病気だったり、ベーチェット病も数パーセントの患者さんは、最初は関節炎で始まるので、あとからベーチェット病だったと判明することは少なくありません。膠原病は、血液など何か検査をすればわかるというものではありませんし、症状は患者さん一人ひとりで全然違う。100人の患者さんがいたら100人の違う症状があって、リウマチなどでも、ちょっと治療をしたら症状が改善に向かう人もいれば、どんな治療をしていてもどんどん悪くなってしまう人もいますので、経過をよく診ないと正しい診断ができないんです。そういう意味では、膠原病の場合は特に、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療をすることが大切になります。

今後の抱負とメッセージをお願いします。

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実は、当院には入院病棟があって5月までは患者さんを受け入れていたのですが、新型コロナウイルス感染症が流行したことから、現在は患者さんの安全性なども考えて入院の受付は停止しています。ですから、新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着いたら、病棟を再開するのか、あるいは、地域のニーズも考慮して、高齢者向けの療養型の施設のようなものにするのかを考えているところです。いずれにしても、建物と設備があって、駅からも近いのが良いと患者さんにも言ってもらえていますので、何かしらの形で再開して、地域の皆さんの役に立ちたいと考えています。そして、当院ではかかりつけ医として幅広く診療をしていますので、体の調子が悪いことがあれば安心して診察を受けに来ていただきたいですし、ベーチェット病をはじめとする膠原病は専門とする医師が少ないですから、それらの病気でお困りの人も、ぜひ受診していただきたいと思います。

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竹内 明輝 院長

1972年東京大学卒業後、同大学内科研修医を経て同内科物理療法学教室入局。米国テキサス大学内科リウマチ学教室クリニカルフェロー、東京大学医学部文部教官助手、帝京大学医学部第二内科専任講師、同助教授などを経て1989年より現職。日本リウマチ学会リウマチ専門医、日本アレルギー学会アレルギー専門医。医学博士。

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