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医療法人社団向日葵会 まつしま病院

(東京都 江戸川区)

益原 千加 理事長

最終更新日:2023/04/07

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女性と子どもの人生を、包括的に支援

子どもを産み、育てることは、女性にとって人生を賭けた一大イベントだ。健康な妊婦であっても、心と体は大きな変化にさらされる。無事に出産を終えてなお、さまざまな不安に押しつぶされそうになる日もあるだろう。女性と子どもが健やかに、自分を愛して生きるには、正しい知識と周囲のサポートが不可欠だ。家庭環境や障害によって育児困難が予想される特定妊婦であればなおさら、産前から地域ぐるみの支援があることが望ましい。「医療法⼈社団向⽇葵会 まつしま病院」は、開業以来、江戸川区近郊に住む女性と子どもが当たり前の暮らしを享受できるよう、多角的かつ包括的なケアを提供している。同院の一貫した診療方針と診療の特徴について、益原千加理事長に話を聞いた。(取材日2022年12月16日)

女性と子どもに寄り添うことをめざす病院とうかがいました。

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1991年、初代院長の佐々木静子先生が開設した「まつしま産婦人科小児科病院」が当院の前身です。女性の立場に配慮した医療、女性の権利と健康を守る医療によって女性とその子どもをサポートしたいとの思いから、産婦人科と小児科を主体とした病院を作ったと聞いています。2006年にリニューアルし、現在は産婦人科、小児科、心療内科を軸に、週に1回は乳腺外科外来を行っています。妊娠期から周産期、新生児期、思春期まで一貫して当院で見られる点を最大の強みとして、DV被害者へのサポート、性暴力を受けた方への医療対応、児童虐待の防止にも力を入れている点が特徴ですね。家庭環境や精神的な疾患、あるいは経済的な問題などで育児が困難な特定妊婦も積極的に支援しています。出産・育児のみならず、女性と子どもの人生を守る方針は、開業以来変わっていません。※画像の先生は星野裕子院長

社会的課題の解決にも積極的に関わっているのですね。

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特定妊婦さんの中には、貧困や知識不足、精神疾患などが原因で妊婦健診を受けずにいたり、ご家族に妊娠を言い出せずにいたりと、一人で苦しみや悩みを抱え込んでいる人が少なくありません。当院では、助産師が中心となって一人ひとりの事情に心を傾け、必要な支援につなげるようにしています。妊娠も出産も女性一人の問題ではありませんから、できるだけパートナーに同席してもらい、看護師が自主的に作ってくれた家事分担用のリストを渡すなどして「2人で子育てする」意識を育むことも重視していますね。DVについても、看護師が初診時の問診票と併せて記入できるシートを作ってくれたので、早期発見につながりやすくなりました。出産後は、私を筆頭に、星野裕子院長をはじめとした医師と看護師がきめ細かく母子の様子を見てくれるので安心です。

小児科では、どのような点に注力しているのですか。

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育児に関して不安なことがあればいつでも相談できる環境づくりを大事にし、小児科看護師にも気軽に相談できる雰囲気づくりを心掛けてもらっています。心理カウンセラーによる相談窓口や、食物アレルギーに対する食事指導や経口負荷試験、アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法にも力を入れています。また、産後のお母さんたちが孤独に苦しまないよう、コロナ禍でストップしていた子育てサロンなどの交流の場も少しずつ再開しました。また、私自身が保育園の嘱託医や小学校の校医、児童相談所の担当医を兼任している縁で、子どもに関する地域の悩みにも対応できる体制づくりを進めています。特に、区内の小中学生の不登校問題には病院としてのアプローチの仕方を検討したり、行政へ理解と協力を求めたりと、熱心に活動しています。コロナ渦で休止していた院内保育室を、病院外で病児保育室として再開させる予定もあります。

産婦人科の取り組みについても教えてください。

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産婦人科として心がけているのは、「良いお産だった」「これが自分のお産なんだ」と思ってもらえる出産をしていただくことです。当院のお産は助産師が主体の自然分娩を基本としていますが、例え帝王切開であっても、無痛分娩であっても、立派なお産であることには変わりありません。ご家族それぞれのバースプランを大切に、満足できる出産をしていただけたらうれしいです。当院における助産師は、私たち医師の右腕以上の存在。患者さんも、「医師には話しづらいことも、助産師さんになら話せる」といった気持ちがあるようです。丁寧に寄り添って話を聞く助産師ばかりなので、心の落ち込みやもろさを感じたらぜひ頼っていただきたいですね。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

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これから特に力を入れていきたいのは、思春期の心と体の問題です。小児科が増加する不登校への医学的アプローチに取り組んでいるように、産科では「若い人が自分の体を知り、考えて子どもを産む」当たり前の環境づくりをバックアップしていきたいと考えています。具体的には、区内の学校での性教育から初めて行く予定です。学校や家庭で満足な性教育が行われず、望まぬ妊娠をする子や、自分の性を軽く扱ってしまう子がいる現実を少しでも変えていきたいですね。知識がないことによって、自分の体を大切にできないのはとても残念で、悲しいことです。学校や児童相談所、医療機関、行政とともに、子どもたちが愛されて生まれ育つ幸せな環境を作っていきたいと思います。自分やお子さんの心のこと、体のことで心配なことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

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益原 千加 理事長

杏林大学医学部卒業後、2004年よりまつしま病院勤務。2013年2月に副院長就任、2022年4月より現職。日本小児科学会小児科専門医。学校医・園医。

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