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医療法人財団慈光会 堀切中央病院

(東京都 葛飾区)

小泉 和人 院長

最終更新日:2025/04/09

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「親しみやすい病院」として地域医療に貢献

東京都葛飾区にある「堀切中央病院」は、呼吸器や循環器、消化器をはじめとする内科を中心に整形外科・皮膚科・リハビリテーション科などを標榜。東京都の休日・全夜間診療事業実施医療機関として救急車からの要請に対応するなど、長きにわたり地域医療の一翼を担ってきた。また、一般病棟と療養病棟を併せ持つケアミックス型の病院として、近隣の大学病院などで急性期治療を終えた患者を受け入れ、急性期から慢性期までの一貫した医療を提供。退院後の生活を見据えたリハビリテーションにも注力し、20人以上の経験豊富なセラピストが歩行、嚥下機能訓練などさまざまなリハビリテーションを行っている。居宅、施設への訪問診療やレスパイト入院にも対応するほか、訪問看護ステーションや居宅介護支援事業所を併設するなど、在宅療養中の患者・家族へのサポート体制も充実。「地域の皆さまにとって敷居の高くない、親しみやすく、そして何より頼りになる病院でありたいと思っています」と笑顔で話す小泉和人院長に、同院の特徴や地域での役割、病院運営への想いなどを詳しく聞いた。(取材日2025年2月25日)

病院の成り立ちや地域での役割をお聞かせください。

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当院は、1954年に結核治療専門病院として開設されました。その後、地域のニーズに合わせて病床、診療科を増やし、現在は循環器・呼吸器・消化器、糖尿病内科や神経内科などの内科を中心に、整形外科・皮膚科・リハビリテーション科をそろえ、東京都の休日・全夜間診療事業実施医療機関として機能しています。また、地域包括ケア病棟8床を含む一般病床60床、療養病床67床の機能の異なる病床を備えたケアミックス病院として、近隣の高度急性期病院から急性期治療を終えた患者さまを受け入れ、回復期から慢性期までの一貫した医療を提供し、在宅復帰を支援する役割を担っています。私は2010年に当院に入職し、副院長を経て2024年6月から院長を務めています。「安全・安心な医療を提供する、信頼される地域の中核医療機関」という病院の理念のもと、地域に根差した医療機関として患者さまやご家族に寄り添った優しい医療の提供を心がけています。

どのような患者さんが多いのでしょうか。

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内科・整形外科・皮膚科などの疾患に幅広く対応する、プライマリケアを担う医療機関ですので、ご高齢の方を中心に、近隣にお住まいの方が気軽に受診してくださっています。当院には私も含め長年勤務しているベテランの医師が多く、一人の患者さまを同じ医師が長く主治医を務めることが多いのも特徴です。高齢などの理由で通院が難しくなった場合には、主治医がそのまま訪問診療を行うことも可能で、患者さまやご家族の安心感につなげられていたらと思います。その一方で、近年は若手医師の入職も増え病院の医療レベルの向上につながっています。また従来から大学病院医局から複数の非常勤の医師にも来ていただき、専門の外来を担っていただいております。医師同士が症例について気軽にコンサルテーションできる体制も整っており、より専門性の高い治療の提供に努めています。

リハビリテーションが充実しているそうですね。

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はい。当院のリハビリテーション科には理学療法士13人、作業療法士7人、言語聴覚士4人と多数のセラピストが在籍し、急性期病院の入院治療中に低下した日常生活動作(ADL)の向上、在宅復帰に努めています。高齢者では入院中に飲み込む機能が落ち、退院のめどが立たなくなるような方々も多数当院に転院してきます。当院では、言語聴覚士による摂食・嚥下障害リハビリテーションにも力を入れており、一人でも多く在宅復帰につなげるよう日々セラピストが奮闘しています。また、退院後にも継続したリハビリテーションができるよう、通所リハビリテーション用の設備を整え送迎も行っています。そのほか、高齢化が進む地域のニーズに応え、常勤、非常勤の医師による認知症専門の外来を週4回開設しています。高血圧症など生活習慣病で通院している方が、物忘れについて相談されることもあり、認知症を心配されるご本人、ご家族の受け皿となっています。

院内連携や地域医療連携についても教えてください。

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病棟では医師・看護師・薬剤師・リハビリテーションスタッフ・管理栄養士など診療に関わるスタッフによるカンファレンスを週1回開催し、患者情報の共有を行っています。また、週1回副院長と訪問歯科の先生が中心となりNSTが病棟回診し入院患者さまの栄養状態の改善に努めています。院内には複数の委員会が設置されており、全職員参加で多様なテーマで定期的に勉強会を開き、研鑽を積んでいます。最近では、新たに「身体拘束最小化チーム」を立ち上げ、身体拘束最小化に向けた取り組みを強化しています。対外的には従来から地域のクリニックの先生方とも緊密に連携を取り、お困りの患者さまを多数ご紹介いただいております。当院は先進のCT・MRIを備え大規模病院と遜色のない検査・診断が可能です。検査・診断後、より高度な医療が必要な場合は迅速に適切な専門病院に紹介いたします。お困りのことがあればお気軽にご相談していただければと思います。

最後に、地域の皆さんにメッセージをお願いします。

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当院はクリニックと高次急性期病院の中間にあたる立ち位置の病院ですが、前述したように大規模病院に引けをとらない医療機器をそろえております。地域の皆さま、近隣のクリニックの先生方には、診察・検査依頼などお気軽に当院をご利用いただければと考えております。また、居宅介護支援事業所や訪問介護ステーションと連携を取り外来患者さま、通院患者さまの生活支援にも目を向け、患者さまが安心して過ごせるよう訪問診療に今まで以上に力を入れサポートしていきたいと考えております。今後とも堀切にお住まいの皆さまに支持され地域の中核(中央)の病院であり続けられるよう、職員一丸となって努力してまいります。

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小泉 和人 院長

1998年獨協医科大学卒業後、同大学越谷病院(現・獨協医科大学埼玉医療センター)消化器内科勤務。2010年堀切中央病院に入職。2024年6月より現職。病院運営に取り組むとともに、外来・訪問・診療・検査も担当。「どんな患者も突き放すことなく、できる限り寄り添った、丁寧な診療をする」ことをモットーに、日々患者と向き合っている。日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医。

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