医療法人財団明理会 明理会中央総合病院
(東京都 北区)
廣瀬 瑞紀 院長
最終更新日:2025/01/20
循環器・脳疾患に強い地域密着の病院
東十条駅から徒歩約3分の所にある「明理会中央総合病院」。さまざまな診療科目を掲げ、幅広い診療に対応する中でも、特に心臓・脳疾患の治療に強みを持ち、東京都CCUネットワークにも参加。数多くの救急搬送にも応えており、地域で果たす役割は大きい。急性期・回復期の医療だけでなく、予防医療の提供にも力を入れている他、同院が所属するIMSグループの関連施設と連携したサポートにも注力する。地域で「愛し愛される病院」という理念に基づいて活躍している「明理会中央総合病院」について、廣瀬瑞紀院長に聞いた。
(取材日2024年12月5日)
地域での役割について教えてください。
2007年に当地にあった地域を代表する病院が閉院。その跡地を生かす形で2009年に開設されたのが、当院「明理会中央総合病院」です。以来、地域医療における中核的な存在として微力ながら貢献しようと尽力してまいりました。地域の患者さまがいつでもすぐに受診でき、早期に診断、治療を行える急性期医療機関であることを第一に考えております。まったく違う病院が開設されているとはいえ、同じ場所での立ち上げ。一度は閉院した病院の信頼を回復するところからスタートしたと聞いておりまして、スタッフは「この地域から急性期病院をなくしてはならない」という強い思いを抱いていたそうです。私たちが所属する医療・介護グループ「IMS(イムス)グループ」の理念「愛し愛される病院」とも相まって、「地域に愛される病院」として根づくことを大事にしています。
現在は心臓や脳の疾患の治療において存在感を発揮しています。
東京都CCUネットワークという、急性心筋梗塞などの急性心血管疾患に対する迅速な救急搬送と専門施設への患者収容を目的につくられた組織に属しており、24時間365日いつでも救急の患者さまを受け入れられる体制を追求しています。まさに一刻を争うといった病状の患者さまも少なくないのですが、当病院では心臓も脳も血管内治療を素早く適切に行える体制を整えていますので、質の高い医療を提供できていると自負しております。また当病院は脳疾患、例えば脳卒中の脳梗塞後などのリハビリテーションにも力を入れております。迅速な治療に加えて、早い時期から適切なリハビリを行うことで、社会復帰に向けて円滑に治療を進めることができます。脳卒中は比較的若い方にも突然起こる病気です。社会復帰が大きな課題となる中で、急性期から回復期まで継続した医療にリハビリを組み込むサポートをすることで、より良い退院後の生活をめざせるようにしています。
その他の診療科はいかがでしょうか。
地域の急性期医療を担う病院としての役割がありますので、各診療科でも一定レベル以上の医療をお届けすべく尽力しています。血液内科は前院長時代からの流れをくみ、化学療法などに強みがあります。整形外科では関節鏡手術などの実績を重ねておりますし、胃や腸などの消化器系疾患には日本医科大学と連携しながら手術などに対応しております。また、超高齢社会になり増え続ける透析患者さまに対応すべく、腎臓内科や透析治療も強化しておりますし、糖尿病や生活習慣病管理も当然力を入れております。当病院の強みである、循環器疾患との関連が強いといわれる睡眠時無呼吸症候群の治療や検査にも注力しており、入院検査も行っています。さらに人間ドックなどの予防医療にも取り組んでおり、脳ドックも行っています。当病院の属するイムスグループには予防部門があり、そこから紹介される患者さまの対応も行っています。
院長の診療方針を教えてください。
私は診療科でいえば循環器内科の医師ですが、心臓だけでなく、患者さまの抱える他の疾患にもしっかり対応していこうと思っています。科学的根拠に基づく診療はもちろんですが、それに加えて患者さまの年齢やバックグラウンドに合わせたオーダーメイドの医療をお届けしたいんです。循環器疾患の患者さまは、来院や救急搬送時など初めてお会いする時が一番病状の悪い時であることがほとんど。そこから長いお付き合いが始まります。患者さまの中には、前に勤務していた病院から継続して通ってくださっている方もいて、10年20年通われているという方もおられます。快方に向かい、お元気にお過ごしの姿を拝見することが、私にとって何よりの喜び。循環器ではない他の疾患もなるべく早く発見できるよう気をつけています。
地域の方へのメッセージをお願いします。
当病院は、心臓と脳という特に命に関わるところの医療に注力している病院です。循環器疾患では、虚血性心疾患のカテーテル治療以外にも心不全や不整脈疾患のアブレーションや植え込み型除細動器を用いた治療などにも対応しており、循環器系疾患の治療はほぼ当病院だけで完結できるようになっています。そのほかの診療科でも、気軽に患者さまに受診していただき、できる限り早く治療の成果を出せる病院でありたいと思っています。また、先月MRIが新しくなりました。脳ドックも行っておりますので、特に生活習慣病の持病のある方でご心配な方は一度脳ドックをご検討ください。今後も地域を愛し、愛される病院として精進していきたいと思っていますので、何かありましたらいつでも気軽に受診してくださいね。
廣瀬 瑞紀 院長
1998年熊本大学医学部卒業。卒業後は糖尿病専門の医師として熊本大学病院に勤務。患者が心臓疾患で亡くなることが多いことから循環器系の医師を志すに至り、循環器疾患治療で知られる新東京病院にて研鑽を積む。その後2011年4月、明理会中央総合病院に循環器内科部長として勤務。2022年4月院長就任。熊本出身。健康法は歩くこと。まずは週に1回、30分程度から無理なくスタートすることが良いそう。
自由診療費用の目安
自由診療とは人間ドック/4万4000円~、脳ドック/1万3200円~