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地方独立行政法人東京都立病院機構 東京都立豊島病院

(東京都 板橋区)

安藤 昌之 院長

最終更新日:2022/07/01

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医療と福祉で地域社会に貢献する

東武東上線の大山駅から徒歩約5分、中板橋駅から徒歩約10分の線路沿いにあるのが「地方独立行政法人東京都立病院機構 東京都立豊島病院」だ。設立から120年以上の歴史がある同院は現在、地域の急性期医療を担う病院として板橋区と北区、練馬区、豊島区からなる二次医療圏において24時間365日の二次救急医療とがん診療、脳血管疾患医療を重点としながら、同時に精神科救急や周産期医療、緩和ケア、感染症、障害者歯科など特色のある医療も展開している。そんな同院で20年以上にわたり同院の外科の医師として消化器のがんの治療や腹部救急疾患の治療に取り組み、2020年4月に院長に就任したのが安藤昌之先生だ。ここ数年、医療は医師だけが行っているのではないということが、本当によくわかってきたという安藤院長は、職員と協力しながら「医療や福祉の谷間にいる人たちを、いかに救い出せるかということを考えています」と話す。そんな安藤院長に、同院について話を聞いた。(取材日2020年5月28日/情報更新日2022年7月1日)

貴院の役割について教えてください。

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当院の役割を私は、大きく行政的医療と地域医療、救急医療の3つであると考えています。行政的医療では、東京都からの要請もある周産期医療や精神科医療などに加えて、今回の新型コロナウイルスのような感染症の流行があれば、積極的に取り組んでいかなければなりません。地域医療については、地域の連携医の先生方と一緒に医療を行っていくことが大切だと考えています。連携医の先生方には病院の外来機能を担っていただいていると考え、その機能を十分に使わせていただけるよう、紹介と逆紹介を丁寧に行いしっかりと連携体制を整えておく必要があります。救急医療は救急隊との連携になるのですが、搬送されてくる患者さんを100%受け入れ、適切な治療を行う。このように、きれいに回る医療を心がけていきたいと思っています。そして地域を支える基盤として医療があるのですから、そのことを大切に、地域全体がまとまっていけるようにしたいと考えています。

貴院の特徴は、どんなところでしょうか?

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当院には、各診療科に得意分野のある医師がいます。今、その全員を紹介はできませんが、例えば、大腸がん治療では飯田聡部長をはじめ、消化器のがんに対しては、高い技術を持った医師がいますし、吐下血の救急は18年間、24時間断らない医療を続けてきています。どんなときでも手術や内視鏡ができる体制を整えることができたのは、私にとって最も誇れることです。循環器内科では、心疾患を24時間受け入れる体制になっていることに加えて、心筋梗塞、狭心症、心不全だけではなく、最近では不整脈治療に注力しています。薬物治療だけでなく、戸坂俊雅医長、畑明宏副院長が主導し、心臓カテーテルによるアブレーションを行っております。ほかに、眼科では白内障だけでなく硝子体の手術も積極的に行っており、合併症もないなど、良好な成績を収めています。整形外科では、膝の治療に伝統があると言っても良いくらいで、特に膝の鏡視下治療を得意としています。

がん診療についても教えてください。

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がん診療に関しては、ほぼすべてのがんに対応できるようスタッフをそろえていますが、特に胃がんと大腸がんは東京都指定がん診療連携協力病院として、手術から化学療法、放射線治療、緩和ケアまでの総合的な診療に取り組んでいます。当院は21年前から緩和ケアに取り組んでいますが、山田陽介部長を中心に歴史があるだけでなく内容的にも高い水準にあると自負しています。そのことをよく表しているのが退院率で、入院した患者さんの約半分は自宅に帰っているのです。つまりホスピスではなく、きちんと症状をコントロールして家に帰すことを目的としています。当院の強みは体と心の痛みに対して、緩和ケア内科や精神科をはじめとする専門の診療科が連携し、医師だけでなく看護師や臨床心理士、事務員も一緒になった多職種での、いわゆるリエゾンという体制が非常に良く動いており診療がうまく回っているところです。これはとても優れた体制づくりだと思います。

院長に就任されて、抱負はありますか?

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いろいろありますが、一つは病院をもう少し外の企業に開いても良いのではないかと考えています。それは、利益を上げるためではなくて、例えば、都内や板橋区には中小企業が本当に多く、その中には、世界に誇れる技術を持っているところもあるわけです。そういった技術の中には医療にも使えるものがあるのではないか、こちらが困っていることを助けてくれる技術があるのではないかと思っているのです。例えば、当院の栄養科は非常に優秀だと自負していますが、板橋区には健康志向の社員食堂を特徴とする会社があるので、一緒になってなにかできないか。そういう考えをみんなが持って、外に開けていけたら、何か得るものがあるのではないか。これまでは、病診連携や近隣の大きな病院との連携で、もちろんそれが一番大切だと考えていますが、加えて、今お話ししたような交流というか話し合いの場ができれば、病院も面白いのではないかと思っています。

最後にメッセージをお願いします。

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医療技術が高く、安全な医療と救急疾患の治療を強く推進することは当然ですが、さらに私がめざしているのは、医療や福祉の谷間にいる人たちを、いかに救い出すかということです。この地域には、大学病院や基幹病院が複数あって、区内には約9000床のベッドがあるなど医療過剰地域です。しかし、例えば、生活保護からも漏れてしまっているような、世の中で見過ごされてしまっている人も、現実にはいます。なんの援助もなく病気になってしまい、病気になったから当院に来たけど、そうでなければ、どこにも居場所がなかったという人がいるんです。当院では、そういう⼈たちを⽀える福祉関連の職員が、すごく⼒をつけてきていて、頼もしく思います。そして、当院は地域のための病院であり、弱者のための病院であり、地域に開かれた病院であることを忘れず、これからも医療や福祉に取り組んでまいります。

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安藤 昌之 院長

1981年弘前大学卒業後、東京医科歯科大学外科に入局。土浦協同病院、太田西ノ内病院、化学療法研究所附属病院(現・国際医療福祉大学市川病院)勤務などを経て1999年より同院。同外科部長、副院長などを経て2020年より現職。日本外科学会外科専門医、日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医、東京医科歯科大学臨床教授。

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