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医療法人財団 仁寿会 荘病院

(東京都 板橋区)

荘 隆一郎 病院長

最終更新日:2020/11/25

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温かく優しい医療で地域の女性を支える

1923年にこの地で荘隆一郎院長の祖父が開業して以来、伝統の温かさと優しさで診療を続ける産婦人科病院の「荘病院」。少子化が進む中、同院でのお産は年々増え続けているのだそう。医師は全員、慶應義塾大学医学部産婦人科教室出身。産婦人科を専門とする医師たちが4Dエコーなどの先端機器を使用しながら、出産を迎える母親たちや家族に安心感を与えられるようなお産に努めている。知識や技術などの医療面だけでなく、同院の特徴は、医師や看護師、助産師などすべてのスタッフが身内のように接する温かさ。そんな居心地の良さから、同院には親子代々で出産をする家族や、2人目、3人目も、というリピーターも多いのだそう。医師と患者のコミュニケーションを深めための主治医制を採用。入院中はゆっくり休めるようにと母子別室となっていたりと、サービスも評判だとか。100周年を目前にした荘院長に、日々の診療について、そして、地域や患者への思いなどについて、話を聞いた。
(取材日2019年7月8日)

最近の出産の傾向や貴院での取り組みを教えてください。

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当院では日々、多くの赤ちゃんが生まれていますが、高齢出産の増加に伴い、お産の進行が遅い場合の帝王切開のハードルは低くしています。つまり体に負担のかかるような無理なお産はなるべくしないということ。当院の医師は皆、緊急の帝王切開にも慣れているので、夜間でもすぐに対応でき、麻酔をかけて赤ちゃんが出てくるまでに数分ということもあります。また、無痛分娩のリクエストが多いのですが、当院ではあえて取り入れていないんです。当院の先生は麻酔もできますから無痛分娩も可能ではあるのですが、無痛分娩イコール安全とは言い切れないと考えていますし、無痛分娩イコール計画分娩になるため、2つある分娩台の1台を無痛分娩で使用してしまうと、緊急の対応ができなくなる可能性もあります。ですから、なるべく自然分娩での出産を推奨しています。その代わり、もし何かあったらすぐに患者さんのもとへ飛んでいきますよ。

妊産婦だけでなく家族へのサポートも充実しているそうですね。

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母親学級や沐浴教室、母乳相談、栄養指導、マタニティーヨガなど各種の指導やアドバイスに加え、産後2週間健診では、1ヵ月健診までの育児の悩みを解消するため、助産師や看護師が赤ちゃんの成長具合を見るほか、女性目線での育児相談やお母さんのメンタルヘルスをサポート。初産の人は全員、経産婦の方は入院中に気になった方にお声をかけています。体重が増えている、母乳がしっかり与えられていることなど確認できるだけで、お母さんたちの表情がパッと和らぎますので、「大丈夫だよ」と専門家が声をかけることは、今後の育児の自信や安心感にもつながると思います。また、2019年8月からは不定期ですが、助産師からの要望で帝王切開の方用の母親学級を開始します。これまでの母親学級は自然分娩についての内容がメインでしたが、ここでは、帝王切開を予定している人、帝王切開に興味がある人、先生から提案があった人向けに指導していく予定です。

産婦人科の医師としてどのようなときに喜びを感じますか?

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いろいろな診療科がある中で、患者さんに「おめでとう」と言えるのは産婦人科だけだと思いますし、どんなに疲れていても赤ちゃんの顔を見れば疲れも吹き飛んでしまいます。陣痛で大騒ぎしていた妊婦さんが出産後は優しいお母さんの顔になってご主人と一緒にじっと赤ちゃんを見ている。その姿を見る私も幸せな気持ちになります。僕はお産が終わると必ず患者さんと握手してその場を去るようにしていて、手術のときは寝ている患者さんの手を握ってあげます。「手当て」という言葉がありますが、手当てというのはそういうこと。今まですごく痛かったのに、やっと解放されて赤ちゃんに会えたという瞬間はお互いに祝福したいですし、自然に手をそっと差し出していますね。そのことは患者さんのアンケートにもよく書いてくださっています。看護師についても、優しかった、丁寧に説明をしてくれたと評価してくれている患者さんも多いですね。

産科以外の診療ではどのような特徴がありますか?

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「母と子への安全な医療提供・女性のためのトータルヘルスケアの提供」という理念のもと、当院では、女性の健康を幅広くサポートしています。婦人科では月経不順や月経困難症、おりものの異常、クラミジアなどの感染症、子宮筋腫や子宮内膜症といった女性特有の疾患全般を診療。不妊症治療では、妊娠を望む人向けの「ひまわり学級」の開催をはじめ、タイミング法と人工授精までを当院で対応し、体外受精などの高度生殖医療を希望される方には信頼できる医療機関をご紹介しています。子宮頸がんや子宮体がんなど悪性腫瘍は、ごく初期の段階に限って当院で治療を、より高度な治療は関連病院やご希望の医療機関に紹介しています。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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当院でできる最大限の安全で良かったと思えるお産を提供していくこと。それが100年近く続いてきた当院のやり方です。当院では現在、2023年の100周年に向けて、新病棟の建設を計画中です。その頃には大学病院で勤務している息子もこの病院で診療することになると思うので、腹腔鏡手術などもできるように十分な数の手術室を設置するほか、マタニティービクスやヨガのスペースや母親学級用の多目的室や談話室も充実させていきたいですね。進化する部分と伝統の温かさがうまく重なり、楽しく入院して楽しく帰っていける病院でありたいです。そのために僕らができることは、安心感のあるできるお産を提供すること、痛みや苦痛をとってあげること、優しく親身に患者さんに寄り添うことです。患者さんと一緒に楽しい入院生活をつくっていきたいです。

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荘 隆一郎 病院長

東海大学医学部卒業後、慶應義塾大学医学部産婦人科学教室に入局。2011年から現職。日本産婦人科学会産婦人科専門医。母体保護法指定医。慶應義塾大学医学部産婦人科学教室非常勤講師。「母と子への安全な医療提供、女性のためのトータルヘルスケアの提供」という理念のもと、生涯現役だった父にならい、できる限り診療を続けることを目標に、荘家では18代目、医師では6代目として100周年に向けてさらなる飛躍をめざす。

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