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医療法人社団慈誠会上板橋病院

リウマチ治療とリハビリに強み、急性期から在宅医療の支援まで地域医療を支えるケアミックス型病院

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細野 治院長
Osamu Hosono

プロフィール1982年慶應義塾大学医学部卒業後、同大学内科学教室入局。1986年同大学院医学研究科修了。同大学病院、埼玉医科大学総合医療センター、東京大学医科学研究所附属病院等でも診療し、2016年10月から上板橋病院副院長就任、2019年4月から現職。同院内科、リウマチ科担当医師。日本リウマチ学会リウマチ専門医、日本アレルギー学会アレルギー専門医、日本内科学会総合内科専門医。

切れ目なく多面的な医療を地域に提供したい

リウマチとリハビリテーションという2つの専門分野と、地域に密着した幅広い診療が強みの「上板橋病院」。50年以上診療を行ってきたリウマチ科のほか、内科、整形外科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、心療内科、脳神経外科など、各科が連携を図りながら診療を行う体制を構築。同院を含む9の病院と複数の介護施設等を擁する慈誠会グループの中核病院と位置付けられている。グループの目標は「高齢になっても地域で健康に長生きできるよう医療・介護をトータルで提供すること」。急性期から回復期といった入院を経て在宅医療へ。今年4月に院長に就任した細野治先生は「必要な方には長期療養のための入院など、地域の中で切れ目のない医療サービスの提供をめざしたい」と話す。多様な機能をミックスさせた地域密着型の病院として、さまざまな容体の患者を受け入れる一方で、「リウマチ治療は近年、治療法が大きく進歩していますが、それでも治らない方々にも寄り添い、改善をめざすのが真の専門性だと考えます」と細野院長。患者の笑顔のために、多職種が一丸となってさらなるレベルアップをめざす同院の取り組みを聞いた。
(取材日2019年4月12日)

こちらの病院の特長についてお聞かせください。
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当院は救急を含む急性期医療に対応する一般病床、多目的の患者さんを幅広く短期間治療する地域包括ケア病床、急性期後の自宅復帰などを支援する回復期リハビリ病床、治療を伴う長期療養入院が可能な医療療養病床、併設クリニックによる健康診断など、多様な機能を持つ病院です。万が一、回復期の患者さんの容体が急変しても、一般病床で適切な治療を行うなど、柔軟に対応していきます。加えて、地域包括ケア病床では、在宅療養中でも急変時には一時入院と、再び自宅で暮らせるよう治療するなど、地域との医療連携を一層強化。また、1965年から始まったリウマチ治療については、生物学的製剤のほか多様な治療法を用意できるようになり、患者さんの症状やご希望をもとに適切な治療の提供に努めています。さらに糖尿病は日本糖尿病学会糖尿病専門医が初期から重度までの患者さんを診療し、病気の予防や早期発見に向け地域への情報発信にも力を入れています。

リウマチ治療について詳しく教えてください。
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日本リウマチ学会リウマチ専門医が2人常駐し、CT検査などの画像診断、炎症の程度を調べる血液検査、患者さんへの症状の聞き取りなどを総合して、適切に診断するよう体制を整えています。関節リウマチの治療は生物学的製剤と呼ばれる画期的な治療薬の開発により、ここ10数年で飛躍的な進歩を遂げ、症状や痛みをかなりコントロールできる病気になりました。最近は、生物学的製剤の注射と同等の効果が期待でき、より手軽なJAK阻害薬という経口薬も開発されています。関節リウマチをはじめとした膠原病は治療薬も大切ですが、どんなにいい薬でも効果がみれない方、経済的理由から使用できない方も多くいらっしゃいます。最新治療から漏れてしまった方に寄り添って、改善策を提供することこそが当院の役割だと考えています。病気のコントロールには日常生活の注意や病気についての理解も必要不可欠ですので、しっかりと時間をかけた診察に努めています。

リウマチ治療における強みはどのような点にありますか。
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リウマチ科の強みは早期発見を念頭に、患者さんの生活も考慮しながら、検査から治療方針を固めていく点です。治療の選択肢は薬物療法や手術など多様で、生物学的製剤も用います。ただ、体への負担も大きいため、病気の進み具合、ご本人の年齢や体力、暮らし方の希望などをもとに、患者さんと医師が一緒に考え、納得して選んでいただくことが重要だと考えています。他院で治療法がないと言われた方、複雑な事情を抱えた方についても、患者さんのお話をよく聞いて、ご自身に適した治療法を丁寧に探し出し、笑顔あふれる生活、人生をめざせるように私たちがお手伝いできればと思っています。 すべての患者さんが安心して治療を受けられるようにクリニックと大学病院・総合病院間のリウマチ診療のハブ病院として、地域連携の充実も図っています。セカンドオピニオンや医療相談などにも対応していますので、ぜひお気軽にご相談ください。

患者との距離が近い点も強みの一つでしょうか?
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この規模の病院だからこそできる、患者さんとの距離の近さ当院の大きな特長でもあります。普段の診療においても、患者さんのお話をよく聞いて、ともに治療を進めていくことを大切にしていますし、リハビリにあたる理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などのスタッフ、看護師らも同じ心構えです。私自身もできる限りリハビリルームに足を運び、患者さんの様子を見るようにしていますし、リハビリスタッフと密なコミュニケーションを取りながら、患者さんについて情報交換したことが、後の治療に役に立つことも多くあります。実際に、脳梗塞や転倒骨折などで入院しても早くからリハビリを行えば、多くは入院前と同程度まで回復するといった良好な結果も出ています。さらに当院は通所リハビリもあるため、自宅に戻られた後もリハビリによる機能維持も支援できます。私の目標は「自分の家族を任せたくなる病院」づくりで、職員と一緒に成長できるとうれしいですね。

最後にこれからの目標をお聞かせください。
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病気の予防や早期発見も重要と考え、地域に向けて「糖尿病教室」などの講座を通した情報発信を行っています。今年度からは、職員を対象とした「リウマチ膠原病教室」を立ちあげ、毎月実施しています。これはリウマチ専門治療を提供する病院のチームの一員として、知っておくべき知識を学ぶ機会を提供したいという思いから始めた試みです。1年間継続して行い、次年度はさらに高度なレベルにステップアップさせます。患者さんや開業医の先生方、大学病院など高度医療機関に信用していただくには、医療の質を担保することが重要です。職員自身もこの病院で働くことを誇りに思えるようになってもらいたいですね。「患者さんの笑顔が見られる診療」を職員共通の目標として、患者さんのために何ができるかを自分で考え、今の自分にできることに精一杯チャレンジしてほしいと思います。このように今後も地域に愛される病院をめざし、さまざまな努力を続けていきます。

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