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医療法人社団正風会 小林病院

(東京都 板橋区)

小林 匡 院長

最終更新日:2020/11/25

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コンビニのような利便性と高い専門性を両立

東武東上線成増駅のすぐ隣。1969年開業の「小林病院」は、地域の人々のニーズにきめ細かく応え、地域とともに成長してきた病院だ。2代目院長の小林匡先生が大事にしているのは「駅前コンビニのような便利さと高い専門性」。地域住民が「ちょっと診てほしい」と要望すれば、救急対応を含めていつでも幅広い病気を診る一方、主力とする外科、整形外科、内科に加えて、曜日ごとに循環器、糖尿病、血液などの専門医による外来を行い、住民がわざわざ大学病院に行かなくても専門性の高い診療が受けられる体制を整えている。また、入院でも急性期から比較的長期の療養まで対応。脳卒中などの治療を終えてリハビリテーションを受けながら地元での療養を希望する患者などには心強い味方となっている。小林院長に地域の中で存在感を高める同院の役割や特徴、力を入れている分野、そして自身の考え方を存分にお話しいただいた。(取材日2015年5月29日)

地域のニーズに応えて大きくなった病院だと伺いました。

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そうですね。1969年に父が「小林外科」というクリニックを始めたのが最初です。19床の有床診療所でしたが、地域の人口が増え、入院を必要とされる患者さんも増えてきたので、1987年に病院の形態にして、現在は115床を有しています。病院としては中小規模ですが、10の診療科があり、それぞれ専門性を高めています。例えば、内科なら大学病院から循環器や糖尿病、血液など各科の専門の医師に曜日替わりで当院外来に来てもらい、患者さんが地元で専門性の高い診療が受けられる体制を築いていることが特徴です。さらに高度な治療が必要なら提携する大学病院などに紹介します。とにかく地域の患者さんのニーズに応えることを最も大切にしています。簡単に言えば「困っている人がいれば誰でも助ける」ということ。例えば救急車は絶対に断らないというのも、その1つです。まず、受け入れて状態を診て、うちで対応できないと判断したらすぐに高次機能の病院に転送します。

外来と入院、それぞれ地域でどんな役割を担っていますか。

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全体的には急性期治療と慢性期治療が2対1ぐらいの割合です。「外来はクリニックで、入院は病院で」というのが現在の医療の流れですが、当院のような100床規模の病院では両方必要です。外来では、内科や整形外科にかかっている患者さんが「目がかすんで見えにくい」とか、「いつもの皮膚科が休みだった」などで「ちょっと診てほしい」という要望も多いのです。「あそこへ行けばだいたい何でも診てもらえる」という便利さが大事です。ですから、専門性の追求と同時に総合的な診療に注力しています。特に17時〜19時の時間帯は、各科の医師が協力して外来で内科総合診療を行っています。入院では当院で手術などを行った患者さんだけでなく、大病院で治療後、まだ自宅に戻れない患者さんも受け入れています。例えば、脳卒中治療後は回復期リハビリテーション病院へ転院するのが今の主流ですが、実際には入院できない人も多い。それを受け入れるのも当院の役割です。

特に力を入れておられる診療分野は何でしょうか?

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私の専門である消化器外科は日本消化器内視鏡学会の認定施設基準を取り、胃・大腸の内視鏡検査のほか、胆嚢や膵臓を見る内視鏡検査(ERCP)にも力を入れています。常勤医が3人と充実し、低侵襲な内視鏡治療や腹腔鏡下手術を積極的に行い、がんに対しては手術だけでなく化学療法や緩和医療も含めて集学的治療を実施しています。また、ニーズの高いリハビリテーションも重視している分野です。理学療法士や作業療法士などの専門スタッフが脳卒中など中枢神経疾患、骨、関節疾患、廃用症候群を対象にしたリハビリを実施。リハビリの内容は患者さん一人ひとりに合わせたオーダーメイドです。大病院を退院した後、当院で入院とリハビリを希望する方は多いですが、地域のニーズに応えることが第一の役割なので、メンバー特典みたいなものとでも言いますか、地元の方を優先させていただいています。

地域のクリニックや施設との連携も重視されているそうですね。

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父の代からこの地で診療していますから、地域の先生方からは多数の患者さんをご紹介いただいています。例えば、CTやMRIの画像検査、大腸内視鏡検査などは非常にご紹介が多いのですが、大きな病院ですと予約は1ヵ月くらい先になってしまうこともありますが、当院ではすぐ検査が可能です。また、最近は認知症や老老介護の患者さんが増え、当院を退院する方に介護施設を紹介することも多くなりました。こうした連携を担当する専属スタッフを配置した地域医療連携室もあります。患者さんやご家族の窓口になって、より専門的な治療を受けられる病院に紹介の手続きをしたり、介護が必要な方には介護保険制度の説明や施設の紹介、さらには区の医療制度の利用や生活保護の手続きを説明したりと、さまざまなサポートを行っています。あとは、病院長として職員が自然に笑顔になれるような環境づくりを重視しています。職員が余裕を持てれば医療の質も上るからです。

先生ご自身が日頃の診療で大切していることは何ですか?

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顔が強面だとよく言われるので、特に初対面の人には笑顔で接し、緊張を感じさせずに言いたいことを言ってもらえるように気をつけています。医師が病気を治すのは当たり前。「ここに来てよかった」と思ってもらいたいですね。診療では自分の専門性を高めることはもちろん、総合的に診療することを大事にしていきます。だから外科医ですが、内科も小児科も時には皮膚疾患も診ます。専門ではないからと断るのは楽ですが、それでは目の前の患者さんのニーズに応えられません。診療してから、少し心配なことがあれば「明日必ず皮膚科に行ってね」と言っています。これは私だけではなく、病院全体として、かゆいところに手が届くような医療を提供することを大切にしています。聞きたいことは気軽に聞いていただきたいですし、専門でなくても診させていただきます。「こんなので病院に行っていいの?」と悩む前に、困ったことがあれば何でもご相談ください。

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小林 匡 院長

1988年日本医科大学卒業後、同大学病院第一外科に勤務。2005年、現小林昭会長が1969年に開業した小林病院の2代目院長に就任し、現在に至る。めざすのは、かゆいところに手が届く、地域密着型医療の提供。多様な患者のニーズに応えられる総合的な診療の充実に勤めている。日本消化器内視鏡学会専門医、日本外科学会専門医、日本消化器外科学会専門医。板橋区救急業務連絡協議会会長。

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