医療法人社団明芳会 イムス記念病院
(東京都 板橋区)
金丸 峯雄 院長
最終更新日:2023/11/21
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患者ファーストを心がけ、頼られる病院へ
東武東上線の上板橋駅北口から徒歩約1分の好立地にあるガラス張りのスタイリッシュな建物が「イムス記念病院」だ。同地に長く存在し、地域密着の医療を展開してきた同院。現在は、生活習慣病などの一般診療に加え、整形外科や食物アレルギー、人工透析、終末期医療などの専門的な医療にも対応している。そんな同院の院長を2022年より務めているのが、金丸峯雄先生。就任以来、病院改革に力を入れており、診療の質向上とともに接遇や環境整備にも取り組むことで、より広い地域の人々から頼りにされる病院になることをめざしていると言う。「職員一同が、いつでも患者さんファーストで対応することを心がけています」と優しく穏やかな口調で話す金丸院長に、同院の取り組みについて、詳しく話を聞いた。(取材日2023年10月19日)
まずは、病院の紹介をしていただけますか?
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当院は、上板橋の駅前というアクセスがすごく良い病院です。ですから、基本的には地域の病院ですが、同時に池袋から志木くらいまでの東武東上線沿線にお住まいの方々に専門的な医療を提供したいというのがコンセプトです。外来診療では、生活習慣病に加え、現在力を入れているのが整形外科や眼科、食物アレルギー、透析医療、血液内科、睡眠時無呼吸症候群。入院では、整形外科の手術後のリハビリテーションや血液のがんなどの患者さんの終末期医療、入院での透析医療などに力を入れています。当院では、外来診療が外来で終わるのではなく、必要なときには入院もできて、手術やリハビリテーションも受けてもらって、退院して、また外来に通っていただく。そういった一連の流れで、一貫した医療を提供することが大切だと考えています。
力を入れている診療について、もう少し詳しく教えてください。
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整形外科では、変形性膝関節症や変形性股関節症、転倒による骨折などに加えて、スポーツ整形外科にも力を入れています。中でも特徴的なのは、入院でアスリート食を提供していることです。例えば、靭帯を損傷して手術を受けた患者さんに、入院中はアスリート食を食べてもらうことで体力を落とさないようにすることがめざせます。また、リハビリテーションにも力を入れていて、手術翌日から一人ひとりに合わせたプログラムによるリハビリテーションを開始することで日常生活への早期復帰や、競技復帰をめざしています。小児の食物アレルギーについては、専門の医師が日帰り入院の食物経口負荷試験に対応しています。アレルギーだからと乳製品などを食べられないお子さんもいますが、実はアレルギーではないことも少なくないそうです。食べることは楽しみでもありますから、ちゃんとした検査をして食べられるものを増やすのは大切なことだと考えています。
透析医療や終末期医療についても聞かせてもらえますか。
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人工透析は、外来と入院に対応しています。高齢になると通院が難しくなる人も出てきます。当院では、できる限り送迎車を出して、患者さんが負担も少なく通院ができるよう努めていますが、それでも難しい場合には、入院での人工透析を行っています。もう一つ、私の専門でもあるのですが、血液をはじめとするがんの患者さんへの終末期医療です。当院では、医師や看護師に加えて、リハビリテーションのスタッフや医療ソーシャルワーカーなどとのチーム医療で、終末期の患者さんがその人らしく、最期の時間を過ごせるよう取り組んでいます。そのため、例えば入院しているだけでなく、一度自宅にお返しする。介護する人がいなくて自宅で過ごせない場合でも、職員が同行して短時間でも外出して、自宅で過ごしてもらうなど、各々の患者さんの希望に沿った終末期医療をチームで行っています。睡眠時無呼吸症候群には、入院での専門的な検査にも対応しています。
病院を運営する上で心がけていることを教えてください。
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キャッチフレーズにしているのが、アクセスだけじゃなく患者さんの満足度を上げること。そのため私たちがめざしているのが、患者さんファーストの診療です。それには、診療の質だけでは足りなくて、職員の接遇。患者さんに対していかに優しく接することができるかが重要で、それが現在のテーマになっています。加えて、入院の患者さんの環境を整えることも心がけています。私が来てから病棟のテラスにある花壇を整備しました。そのテラスからは、晴れていれば富士山が見えるなどとても眺めが良いのに、花壇が寂しかったんです。それを残念に思っていたある患者さんと職員が一緒に花を植えたんです。特に、終末期や人工透析の患者さんは長期入院になることが少なくありませんし、私も経験がありますが、入院すると病室の天井やテレビを見ているだけで寂しいんですよ。ですから、綺麗な景色や花を見て、癒やされてくれれば良いなと思っています。
最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。
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まずは、情報発信です。当院は、周辺の地域の皆さんには知っていただいていますが、少し広い地域では残念ながら認知度が高くありません。一人でも多くの患者さんに利用してもらうためには、当院がここにあって何をしているのかを知っていただかないといけませんから、私が池袋から始まって沿線のいろいろなエリアのFMラジオに出演させてもらうといった活動などもしています。そして、当院は東武東上線上板橋から徒歩1分とアクセスがとても良い場所にあるガラス張りのきれいな病院です。皆さまの健康を守るために従来から当院が行なっていた生活習慣病の診療だけでなく、スポーツ整形や食物アレルギー、外来や入院による人工透析、がんの終末期医療までに、力を入れて診療しています。お声をかけていただければ、いつでも患者さんファーストで対応することを心がけていますので、お気軽に受診をしていただきたいと思います。
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金丸 峯雄 院長
1978年日本大学卒業。同学医学部附属板橋病院、東十条病院、春日部市立病院、東京都立大塚病院、武蔵野総合病院、明理会中央総合病院勤務、同院長などを経て2022年より現職。日本血液学会血液専門医。日本大学医学部臨床教授。