院長メッセージ( 順天堂大学医学部附属練馬病院) | 病院・総合病院・大学病院を探すならホスピタルズ・ファイル

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順天堂大学医学部附属練馬病院

高度医療を提供する大学病院として、身近で頼りになる地域に根差した病院として、全人的医療を追求

災害拠点病院/東京都がん診療連携拠点病院/地域医療支援病院

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児島 邦明院長
Kuniaki Kojima

プロフィール1977年、順天堂大学医学部卒。同大学附属順天堂医院第二外科に入局し、主に肝・胆・膵、門脈圧亢進症の外科の臨床・研究に従事した後、乳腺・内分泌外科学研究室へ。順天堂大学医学部附属練馬病院の開院とともに院長に就任した。医局に100人を超える医師たちが机を並べて切磋琢磨し合うなど、診療科や職種の壁のない病院づくりに力を注ぐ。院長室には同院で育った研修医たちの写真を飾り、わが子のように慈しむ一面も。

区民のために生まれた地域に根差した病院 

学校法人順天堂が運営する6つの基幹病院の一つとして、2005年に開設された「順天堂大学医学部付属練馬病院」。区内の病床不足改善をめざして進められた病院誘致計画を端緒として設立されて以降、同院は地域の医療環境充実のために力を尽くし、区民からの信頼を得てきた。西武池袋線の練馬高野台駅から徒歩3分ほどの環状八号線沿いという交通至便な立地ながら、周辺には木々の緑が揺れ、どこか長閑で穏やかな街並みが広がっている。地上8階・地下2階建ての免震構造という堂々たるつくりの同院も、外観の優しい色合いが周囲の景色に違和感なく溶け込んでいる。大学病院として高度な医療を提供しながら、診療科や職種の壁がない独特の風土を根付かせてきた児島邦明院長は、これまでの歩みを「医師、看護師ほかスタッフ全員で創り上げてきたもの」だと振り返る。開設からの12年を踏まえた同院の「今」と「未来」について話を聞いた。
(取材日2017年11月10日)

病院の歴史からご教示いただけますか。
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当院は、学校法人順天堂が設置・運営する6つの基幹病院の一つとして開設。以降、順天堂の伝統である「不断前進」の理念と、建学以来の学是「仁」に基づき、基幹病院として地域医療に貢献しています。開設のきっかけは、練馬区が病床不足改善を目的として進めていた病院誘致計画です。練馬区は人口に対する病院数、および一般病床数の不足が顕著で、 区単位では23区平均の約3分の1程度に留まり、東京23区内では非常に少ない病床数となっています。救急患者や慢性期の患者の多くが区外の医療機関に入院または搬送されているという状態を少しでも早く解消することが、区に課せられた長年の課題だったのです。当院は開設の翌年にあたる2006年5月には400床をフルオープンさせ、大学病院ならではの高度医療を提供する一方、二次救急指定病院として、また災害拠点病院として、機能の充実に努めてきました。

地域医療支援病院としての役割も大きいように思います。
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地域の先生方が多くの患者さんを紹介してくださったおかげで、現在は東京都地域医療支援病院として積極的に後方支援を行っています。近年、日常の病気はかかりつけの先生が診療にあたり、重症の場合には大学病院、総合病院が治療をする「ふたり主治医制」を医師会などが推進していますが、当院はその機能分化と連携が非常にうまくいっていると感じています。私は順天堂の本院に地域医療連携室ができた当初から室長を務めていたので、その経験を生かして当院の地域医療連携室の立ち上げに携わってきました。今、当院の紹介率、逆紹介率はともに7割を超えており、この数字は地域の先生方からの信頼の証だと自負しています。また、二次医療機関として救急の強化にも取り組んできました。救急・集中治療科と各診療科のチーム医療で、満床の場合も一度応急処置を施してから連携する他院に搬送する方針をとり、現在では年間約7000台の救急車を受け入れています。

診療の特色や強みについて、詳しくお聞かせください。
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前述した救急に加え、小児・周産期医療、がん治療、災害医療を重点医療としています。小児に関しては、成長ホルモン分泌不全性低身長症や夜尿症、神経疾患、循環器疾患、感染症への紹介が多いです。開業医の先生からの当日受診相談や、かかりつけ医で紹介状をもらった患者さんからの直接予約の数も、小児科が群を抜いています。小児の外科手術件数が多いのも当院の特徴です。特に腹腔鏡手術に力を入れていますので、多くの紹介患者さんが来院しています。がんについては、肺がん、大腸がん、胃がん、乳がん、肝がん子宮がんのいわゆる主要五大がんを中心に、先進的な医療を提供しています。放射線治療も行っており、埼玉方面からも多くの紹介患者さんがいらしています。災害時医療については、災害医学の経験豊富な医師を中心に定期的に災害対応訓練を行い、対応力を高めています。

高度医療を提供しつつも、地域に寄り添っている印象ですね。
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まさにそれが当院のキャッチフレーズなんですよ。大学病院ならではの高度な医療を必要とする患者さんも、日常的な疾患に悩む地域の患者さんも診られるということですね。こうした点にやりがいを感じているスタッフは多いと思いますし、当院を志望する研修医たちも魅力を感じてくれているようです。当院はゼロから立ち上げた病院で、医師や看護師をはじめ多くのスタッフがお茶の水の本院から異動してきました。本院は大規模ですから、全員が同じ思いを共有するのは簡単ではありません。私たちは、400床の規模だからできるコミュニケーションで、この病院を良い病院にしようと声を掛け合って病院づくりをしてきました。その結果、大学病院には珍しく、診療科や職種の垣根なく同じ目的に向かうことができる独特の風土が生まれたと思っています。当院だからこそできるチーム医療で、患者さんに喜んでもらえる医療を追求していきたいですね。

最後に、今後の展望をお聞かせください。
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2020年1月の外来棟完成にあわせて、現在の外来の一部を改築して90床増床するほか、GCUやNICUを備えた小児周産期センター、心臓血管外科および形成外科の新設を予定しています。最終的には、三次救急病院の認可を取り、重症の患者さんも区内で診療できる体制を整えていきたいですね。また、練馬区内には血液内科の無菌ベッドが見受けられないので、こちらも当院で導入し、安心して化学療法を受けていただけるような環境をつくっていきます。また、次世代を担う研修医の育成も私たちの重要な仕事です。医療技術はもちろん、医師としての素養や人間性も高めてもらえるよう、1年目の研修医と指導者で1泊2日の研修を行う独自のプログラムを実施しています。現場で教えきれないことを研修の場で学ぶことにより、医師という仕事に責任と誇りをもってまい進してほしいと思っています。彼らが成長して活躍する姿を見るのが、いま一番のやりがいですね。

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