地域に密着しつつ大学病院レベルの高度医療を担う荻窪病院の特徴 | 病院・総合病院・大学病院を探すならホスピタルズ・ファイル

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荻窪病院

地域住民の健康維持のため 中核病院の親しみやすさの中 時代に応じた高度医療を追求

東京都災害拠点病院

身近な存在でありながら
大学病院レベルの医療を提供

地域の中核を担う急性期病院として
時代の求める高度医療を日々追求

昭和11年に中島飛行機附属病院として設立され、昭和25年に医療法人と認定されて以来、地域の中核病院として80年を超える歴史を刻んできた『荻窪病院』。高度医療を担う総合病院として24もの診療科を標榜しているが、診療科や職種を超え、心一つに地域住民の健康のため日々診療にあたっている。患者にとって良いと判断したことは積極的に取り入れており、最近は杉並区歯科医師会と連携し、手術前の患者の口腔内ケアを導入するなど常に進化を続ける。
また、急性期病院として消化器と循環器の検査・治療にも注力。心臓血管外科による自己心膜を用いた大動脈弁再建術や循環器内科の心臓カテーテル検査など、身近な存在でありながら大学病院レベルの医療を提供。地域医療の要として、日頃から開業医をはじめとした医療機関や行政とも密に連携を図り、平時も非常時も地域住民の健康な生活を守るために尽力している。

地域医療連携

村井 信二病院長

村井 信二病院長

【写真中央】1987年東海大学医学部卒業。千葉大学大学院分子腫瘍病理学講座修了。2009年より現職。慶應義塾大学医学部客員教授。専門は消化器外科。

石井 康宏副院長

【写真左】1989年千葉大学医学部卒業。東京女子医科大学循環器内科心臓カテーテル室長、大崎病院東京ハートセンター副院長を経て現職。専門は心臓カテーテル治療。

倉澤 正子看護部長

【写真右】1985年昭和大学医学部附属看護専門学校卒業。昭和大学病院などを経て2001年より「荻窪病院」勤務。2017年より現職。中核病院としての看護の課題に取り組む。

退院支援カンファレンスの様子。患者に関わる多くの職種でより良い支援方法を話し合う

退院支援カンファレンスの様子。患者に関わる多くの職種でより良い支援方法を話し合う

災害派遣医療チームであるDMAT隊。特別な訓練を受けている

災害派遣医療チームであるDMAT隊。特別な訓練を受けている

あらゆる機関・職種と一体となり
地域全体で最適な医療を追求

地域の中核病院として歴史を重ねながら、24時間365日の救急体制で急性期医療に取り組み、また災害拠点病院としての責務を担う同院。近隣医療機関からの紹介は6割を越え、退院支援をはじめとした地域連携を円滑に行ってきた。平成29年からは地域医療支援病院に認定され、ますます存在感を増している。

急性期医療の展開、地域完結型医療をめざした医療連携などを掲げ、医療機関、行政、消防署、自治会などとともにまい進してきた同院。そのけん引者である地域連携室統括責任者の石井康宏副院長は、高齢化の一途をたどる社会に備え、「病院、クリニック、医師会、行政との連携はもちろん、訪問看護を担うリハビリスタッフやケアマネジャーなどあらゆる職種と一体となり、地域医療のコンセンサスを創っていく必要があると思います」と話す。地域全体が連携して患者に最適な医療を検討していくことが、患者の満足にはもちろん、医療資源の有効活用にもつながっていくという。高齢化に伴いますますニーズが高まる訪問診療については、「訪問診療を行う医師には十分な経験と知識が求められるようになると思います。そういった診療に対応できる医師を育成できるよう、守備範囲の広い研修を実施していきたいと考えています」と、地域医療支援病院としてのビジョンを語る。
同院はまた、災害時に最善の医療を提供できる体制づくりにも注力。自然災害に限らず、テロや化学物質・放射性物質による被害など、CBRNE災害の脅威に備えた研修を行うなど、常に前進し続ける。「80年、この病院を地域の皆さまが支えてくださっている。これから先も地域に貢献できるようプロフェッショナルなスタッフを育て、医療の充実を図りたい」と語る村井信二病院長。倉澤正子看護部長も「急性期ケアのみならず、地域での療養を見据えた退院支援ができる看護師を育て、チーム医療を推進したい」と話す。同院はさまざまな角度から、地域医療連携の強化に励んでいる。

地域医療支援病院

地域の急性期医療を担うランドマーク病院となるべく、質の高い急性期医療や災害時医療、良質な医療人の育成などに取り組んできた同院。地域医療連携の面では、地域連携室が円滑な紹介・逆紹介を推進するほか、地域医療機関との合同カンファレンスなどを開き、病診連携・病病連携の体制強化に努めている。2017年には東京都より地域医療支援病院として承認も受けた。また町内会や学生と協力し災害訓練を行うなど、地元との関わりにも積極的だ。

荻窪病院のビジョン図。地域医療連携は同院が掲げる要の一つだ

荻窪病院のビジョン図。地域医療連携は同院が掲げる要の一つだ

 

心臓疾患治療

豊富な経験を誇るエキスパートが
高度かつ専門的な医療を展開

臨床工学チーム、ICU8床を含む専用病棟を設置し、一層の体制強化を図る循環器内科と心臓血管外科。住民に身近な病院でありながら、心臓や大動脈などへの高度な治療を提供。東京都内の病院が参加する急性大動脈スーパーネットワークにおける重点病院の一つとして、経験豊富な医師が治療に取り組む。

遠田 賢治先生

循環器内科医長
遠田 賢治先生
1993年浜松医科大学医学部卒業。仙台循環器病センター循環器内科、聖隷浜松病院循環器内科、東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器内科などでの勤務を経て2007年より現職。医学博士。日本循環器学会循環器専門医。

心臓血管外科医長/感染管理室長
藤井 奨先生
1989年金沢大学医学部医学科卒業。横浜栄共済病院胸部外科、福井県立病院心臓血管外科を経て2008年に「荻窪病院」入職。専門は大動脈疾患、血管疾患。医学博士。日本外科学会外科専門医。感染管理ドクターとして地域の感染防止連携にも取り組む。

藤井 奨先生

豊富な経験を持つエキスパートが、24時間365日体制で治療に臨む心臓血管外科。同院の循環器内科で手術が必要と診断された患者はもちろん、他の医療機関で手術を勧められた患者や救急患者も積極的に受け入れ、高度で専門的な心臓・血管手術を行っている。同科の大きな特徴の一つは、自己心膜を用いた大動脈弁再建術。また都内でも少ない大動脈疾患の重点病院として、大動脈解離など一刻を争う疾患の治療を行なっていることだ。
「緊急治療を要する心臓・血管疾患に迅速に対応することができます。さらに、他科と連携した高度な合同治療も可能です」と話すのは、大動脈疾患や血管疾患を専門とする藤井奨先生。患者の手術後の人生まで考えた治療を診療ポリシーとしており、そのためにも、本人だけでなく、その家族とも相談しながら治療計画を練っていくという。
一方、虚血性心疾患の冠動脈CT検査やカテーテル治療を行う循環器内科では、常勤医師9人体制で臨床工学チームとともに精度の高い医療に努めている。64列マルチスライスCTを用いた虚血性心疾患の治療や、3次元マッピングシステムを採用した不整脈のカテーテル治療など先進的な治療も積極的に施行。
「先端の医療に対応できるハイブリッドカテーテル室を備えるなど、設備面も強化しています。ベテランの医師による、専門的な治療を提供できるのが当科の強みです」と遠田賢治先生。心臓血管外科とも抜群の連携を取り、結束の固いチームをつくり上げている。今後は社会の高齢化に向けて地域との連携もより一層深め、地域医療の発展に尽力していく。

自己心膜による大動脈弁再建術

同院の心臓血管外科では心臓弁膜症の治療の大部分を、人工弁を用いるのではなく、患者自身の心臓を収めている心膜を切り取り弁を作り直す方法を採用している。同院では世界中が注目するこの方法を2010年に導入して以来、数多くの手術を実施。人工物を体内に入れないことで、術後の合併症が起こりにくく、血栓を防ぐための薬の服用が不要なため、回復すれば、病気以前の生活の質を保つことができるそうだ。

技術を習得した澤重治部長が「私も受けたい治療」と太鼓判を押す

技術を習得した澤重治部長が「私も受けたい治療」と太鼓判を押す

消化器疾患治療

吉川 貴久先生

外科医長 吉川 貴久先生

2003年慶應義塾大学医学部卒業。同大学医局および済生会宇都宮病院を経て、2012年に荻窪病院へ。専門は消化器外科。日本外科学会外科専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医。

中村 雄二先生 林 量司先生

内科・消化器内科チーム。チームワーク良く疾患の早期発見・早期治療に努める

内科部長 中村 雄二先生

【前列左】1993年慶應義塾大学医学部医学科卒業。同大学消化器内科講師などを経て2013年より「荻窪病院」勤務。2016年より現職。

内視鏡室長 林 量司先生

【前列右】2001年昭和大学医学部卒業。昭和大学附属豊洲病院などを経て2011年より現職。

内視鏡検査・治療、腹腔鏡手術と
低侵襲で予後も良い医療をめざす

食道から大腸の消化管や肝臓・胆道・膵臓などの消化器の疾患には、「内科・消化器内科」と「外科・消化器外科」がチームで対応。早期発見が鍵の消化器がんには内視鏡設備を常に刷新しながら、より精度の高い診断を実現。平成25年に増設された内視鏡室では年間9000件の消化器内視鏡検査が行われている。

同院の内科領域は消化器内科の医師を多く擁し、内科・消化器内科が合同で診療。平成25年の別館建設で3室に増設された内視鏡室では、年間約9000件の消化器内視鏡検査が行われ、胃がん・大腸がんの早期発見・治療に貢献している。内視鏡室では、杉並区胃がん検診で胃内視鏡も選択できるようになったことを反映して、経鼻内視鏡を4台導入。喉周りの反射が強い30~40代でも、鼻からのスムーズな検診が可能だという。ニーズが高まる大腸がん検診も、診察から2週間~1カ月以内に検査を実現できるよう尽力。さらに近年は、胆道がん・膵臓がんの診断をより精度高く行える、超音波内視鏡も導入した。
院内では、消化器チームとして外科とも密に連携。情報共有しながら、患者ごとに内視鏡治療と外科的手術のどちらが適切かを慎重に検討し、選択肢の中には外科が得意とする腹腔鏡下手術も含まれる。消化器治療において腹腔鏡下手術の需要は高く、年間849件(平成28年4月〜平成29年3月)の手術のうち、8割を傷の小さな腹腔鏡で実施する。
素早い救急受け入れや適切な診療に努めており、地域開業医からの信頼も厚い消化器チーム。それに応えるよう紹介元への経過報告は迅速・丁寧が信条だ。「私自身、まず初診の時点で患者さんとのやりとりを含めた診察結果を、そして治療が落ち着いた時点で画像やデータも添えて診療の経過を報告しています」と吉川貴久先生は話す。MA(メディカル・アシスタント)が事務作業をサポートする同院では、こうした作業を丁寧に行いつつ、医師が患者に向き合う時間はしっかりと保ちながら診療している。

腹腔鏡下手術で早期退院

同院の外科が最も得意とする腹腔鏡下手術は、胃がんや大腸がんのみならず、食道がんや肝胆膵疾患などの難易度の高い手術に対しても安全性を十分に確認した上でその適応を広げている。手術手法の向上のみならず、リハビリテーションスタッフや感染コントロールチーム、栄養サポートチームなど多職種との積極的な連携によって、手術後の在院日数の短縮化にも尽力。体力が低下した高齢者やハイリスク患者の負担軽減をめざしている。

より小さな傷でなるべく痛みの少ない手術を行い、低侵襲の治療をめざす

より小さな傷でなるべく痛みの少ない手術を行い、低侵襲の治療をめざす

 

整形外科

首・腰

河野 亨先生

副院長/整形外科部長/脊椎部門長
河野 亨先生
1983年慶應義塾大学医学部卒業。1998年「荻窪病院」入職。2015年より副院長職。医学博士。慶應義塾大学医学部整形外科客員准教授。日本整形外科学会整形外科専門医。

腰部脊柱管狭窄症の内視鏡手術など、低侵襲治療で患者負担軽減へ

脊椎の外傷、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの慢性疾患、腫瘍などに対応する脊椎部門。特に近年は脊椎分野を専門とする河野亨先生による、腰椎椎間板ヘルニアと腰部脊柱管狭窄症の内視鏡による低侵襲治療も強化。内視鏡手術は傷が小さく術後の痛みが抑えられるため、従来の手術に比べて体への負担が少なく早期の社会復帰が可能だ。また圧迫骨折をした箇所にセメントを入れて固める椎体形成術(BKP)は短時間で痛みを和らげ、麻酔の状態によっては翌日には歩けるようになる場合もあるという方法だ。専門性の高い医療を進める中、大切なのは正確な診断だと話す河野先生。「患者さんの一生がかかっているので、細心の注意を払って治療をすることが重要です。低侵襲手術もあるので、手術は怖いと思う方もご相談ください」

早稲田 明生先生

足外科部門長/リハビリテーション科部長
早稲田 明生先生
1989年産業医科大学医学部卒業。国際親善総合病院、慶應義塾大学病院整形外科を経て現職。医学博士。日本整形外科学会整形外科専門医。足とともにスポーツ整形外科も専門とする。

足疾患のスペシャリストとして、遠方からの患者にも対応

足首の捻挫や骨折、外反母趾、偏平足や足関節の変形、痛みなど、足に特化して診療を行っているのが、早稲田明生先生だ。遠くから訪れる紹介患者やスポーツ外傷の患者も多く、医療機関からの信頼の高さがうかがえる。女性に多い外反母趾では、早期からのリハビリテーションが可能な「スカーフ法」を採用し、早めの社会復帰をめざす。また、関節鏡下での手術を得意としており、捻挫後の足首の不安定性や痛みに対応している。「まずは適切な診断をし、患者さんの年齢や状況に合わせて治療計画を立てます」と話す早稲田先生は、足の機能や筋力を高めるリハビリ指導にも力を入れ治療効果を高めている。循環器内科、糖尿病内科や日本看護協会皮膚・排泄ケア認定看護師らがチームとなって診療にあたる「下肢救済・フットケア部門」では、糖尿病や血流障害が原因で引き起こされる潰瘍や感染、壊疽などの「足部病変」の治療を行い、同院の特徴ある医療の一つになっている。

岡﨑 真人先生

手外科部門長/整形外科医長
岡崎 真人先生
1995年慶應義塾大学医学部卒業。平塚市民病院、慶應義塾大学病院などを経て、2011年「荻窪病院」入職。2014年より手外科部門長。日本手外科学会代議員。

保存療法、手術、リハビリテーションまで専門性の高い治療を実践

岡崎真人先生を中心とした手外科部門では、手指の新鮮骨折、靭帯損傷、腱断裂などの外傷のほか、神経まひ、関節リウマチ、変形性関節症など、手・肘に関しての専門的な診療を行う。初診患者のほとんどは、高度な治療・手術が必要とされた紹介患者だ。手根菅症候群に対する内視鏡下手根菅開放術など内視鏡手術を積極的に実施し、近年は肘関節鏡視下手術も開始した。高い専門性を持つベテラン医師に加え、手外科を志す若手医師、手の機能回復を専門とする作業療法士らが加わり、抜群のチームワークを発揮しているのも同部門の特徴だ。手術症例検討やOTカンファレンスによって密に情報共有しながら、保存療法、手術、リハビリテーションまで専門性を活かした治療を実践している。また、手外科分野の医師の教育にも熱心に取り組んでいる。

産婦人科

吉田 宏之先生

産婦人科部長
吉田 宏之先生

1998年慶應義塾大学医学部卒業。日本産科婦人科学会産婦人科専門医。専門は腹腔鏡・子宮鏡下手術、生殖医療。

機能温存が中心の内視鏡下手術が特徴
性成熟期の女性を支える医療

1983年と全国でも早くから体外受精を開始した同院。2008年には荻窪駅近くに不妊専門クリニックとして分院「虹クリニック」を開院し、よりきめ細かに生殖補助医療を提供できる環境を整えた。この歴史を背景に子宮筋腫、卵巣のう腫、子宮内膜ポリープなどの疾患に対して主に機能温存のため腹腔鏡や子宮鏡による内視鏡下手術を積極的に実施。体の負担低減・早期の社会復帰・傷を目立たせないことを日々めざしており、同科には内視鏡下手術を目的とした地域の開業医からの紹介患者が多く訪れている。また2015年からは日帰りの卵管鏡下手術も導入。周産期で合併症のある患者に関して他科との連携によるバックアップ体制が整えられているのは、総合病院ならではといえる。分娩は、2013年より新別館にLDR3室を備えた産科病棟で、安全性を主眼としながら自然な分娩となるようサポート。産後食などのホスピタリティーも良く、2016年度は499件のお産が行われた。設立以来、地域の女性医療を支えてきた同院の産婦人科は、スペシャリストの意識を持った上で、包括的女性医療に携わることに注力している。

管理栄養士が考案した、おいしいと評 足判の産後食(一例)

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産科のスタッフ。出産後の不安や悩みにも対応している

産科のスタッフ。出産後の不安や悩みにも対応している

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