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再発率や安全性に配慮
心房細動のカテーテルアブレーション手術

国家公務員共済組合連合会 虎の門病院

(東京都 港区)

最終更新日:2022/08/19

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  • 保険診療
  • 脳梗塞
  • 不整脈
  • 心房細動

高齢化に伴い増加傾向にある不整脈。正常な脈は安静時には1分間に60回〜100回だが、脈が不規則になったり、異常に速いあるいは異常に遅くなるのが不整脈の症状だ。運動をしたときに脈が一時的に速くなるなど生理的な症状とは違い、明らかな理由がなく、動悸や息切れなどの症状を併発する場合は循環器内科を受診するのが望ましい。特に最近増え続けている心房細動は脳梗塞を引き起こす可能性もあるため、早期発見・早期治療が重要になる。そこで、不整脈をはじめさまざまな心臓疾患に対して専門的な内科的治療を提供する「虎の門病院」の循環器センター内科部長の児玉隆秀先生に不整脈について詳しく聞いた。(取材日2021年9月28日)

高齢化に伴い増加する不整脈。心房細動は脳梗塞を起こすことも。脈の乱れが気になったら循環器内科の受診を

Q不整脈とはどんな病気ですか?

A

不整脈の早期治療の必要性を語る、児玉隆秀部長

通常心臓は微弱な電気信号により一定の動きを保っていますが、電気信号の異常で脈が正常につくられなくなったり、脈が心臓全体に伝わらなくなる病気を不整脈といいます。後者は一般的にはペースメーカーを埋め込むことで脈が伝わるようにします。一方、高齢化に伴い増加傾向にあるのが前者の心房細動という不整脈で、これは心臓の部屋が震えるような状態になり、脈がばらばらに伝わってしまう病気です。人によって動悸が激しくなったり胸が苦しくなったり心不全の原因になることもあるほか、高齢の心房細動を患っている心不全の患者さんは治療に難渋することも多いため、脈の治療ができる状態なのであれば早めの治療をお勧めします。

Q心房細動の治療の流れを教えてください。

A

心房細動にはその後の生活を大きく変えてしまう脳梗塞を起こす可能性があります。そこで脳梗塞を起こさないようにすることを目的に、血液をサラサラにするための抗凝固剤を使うことが基本の治療となります。若い人でも薬を飲むメリットのほうが高い場合は、出血リスクとのバランスを考慮しながら薬を開始していきます。心房細動には時々発作が起こる発作性心房細動と、心房細動の状態がずっと続く持続性心房細動に分けられますが、発作性心房細動についてはクライオアブレーションを使って手技時間を短く、持続性心房細動は持続時間や心臓超音波の形態から、治療が可能か、治療の成功率や病気の非再発率を検討しながら方針を決めていきます。

Qカテーテルアブレーションはどんな治療なのでしょうか?

A

治療では、安全性に配慮しながら実施している

カテーテルアブレーションは心臓に細いカテーテルを入れ、異常な電気の発生源や回路を断って不整脈が出ないようにするための治療法です。治療時間は一般的には3時間以内で、初回の治療で不整脈の原因を予測し、程度によってどういった治療が適切か、徹底的に誘発して焼け残りがないか、不整脈が出ている場所以外に不整脈が残っていないかをしっかりと確認して治療を終えることで再発防止につなげています。当院ではこの治療を全身麻酔で行っています。それによって患者さんの苦痛の軽減はもちろん、動かない状態で治療をすることでより安全性に配慮できることは、成功率を高め、再発率を下げることにも関係しています。

Q不整脈治療についての貴院の特徴を教えてください。

A

丁寧な治療で再発や合併症の防止を図る

当院における心房細動に対するカテーテルアブレーションは、専門の医師が非常に緻密な治療を行うことで、再発率の低減に努めていることが大きな特徴です。当院でカテーテルアブレーションを行った発作性心房細動は321件、同じく持続性心房細動は158件行っており、再発率を下げるための取り組みは合併症を防ぐことにもつながっています(2019年8月〜2021年12月)。治療の件数だけを見ると心臓専門病院のように1年間で多くの治療を行う病院に比べてそこまで多くはないように見えるかもしれませんが、1件1件を丁寧に治療することで、再発や合併症の防止に努めています。

患者さんへのメッセージ

児玉 隆秀 循環器センター内科 部長

1999年慶應義塾大学医学部卒業。同大学院で病理学を専攻。東京大学医学部附属病院で研修後、高崎市の高瀬クリニック、イタリア留学を経て2013年虎の門病院勤務。2019年より現職。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医。 専門は高難度複雑病変の心血管カテーテル治療、急性心筋梗塞の治療と管理、心不全治療、動脈硬化・冠動脈疾患の予防 。

動悸がなかなか治らない、日常生活が難しいような不快感、血圧をよく測る人がうまく測れなくなりエラーが頻発するようになったなどは不整脈のサインの可能性もあるので、循環器内科を受診して検査をすることをお勧めします。不整脈はすぐに命に関わる病気ではないので、無理に治療を進めることはありません。当科では長い目で見て、一緒に治療法を考えていきましょうというスタンスで患者さんの満足度が高くなるようなことを第一に考えて治療に取り組んでいます。広い分野の専門家がそろっており、信頼に値する治療の提供に努めてまいりますので、心臓が悪いと言われた方はぜひご相談ください。

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