病院長メッセージ( 東京慈恵会医科大学附属病院) | 病院・総合病院・大学病院を探すならホスピタルズ・ファイル

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東京慈恵会医科大学附属病院

1881年創設から培ってきた医療技術と慈愛の心で、新しい時代のニーズに応えていく

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井田 博幸病院長
Hiroyuki Ida

プロフィール1981年に東京慈恵会医科大学卒業。米国ジョージタウン大学小児科への留学を経て、2008年から東京慈恵会医科大学小児科学講座の主任教授を務める。2019年4月に病院長に就任。専門は小児科で、特に先天性代謝異常症の研究・臨床に長年尽力。中でもゴーシェ病の研究に注力。日本先天代謝異常学会理事長。

慈愛の心で寄り添う、先進的な医療の追求

港区西新橋エリアにある「東京慈恵会医科大学附属病院」。特定機能病院として、これまで専門性の高い医療を中心とした先進的な取り組みを進めてきた。2020年1月には新外来棟と母子医療部門がオープンする予定。これら新棟の開設にあたっては「原点回帰」をコンセプトに、慈恵の精神である「社会貢献の精神と慈愛の心を基本とする医療」、「医学を基礎にしながらも人間味のある医療」、「患者さんを中心とした全人的な医療」の3つを病院の理念として掲げている。病院機能が新しくなっても、長い歴史の中で受け継がれてきた患者に寄り添う精神は変わらない。井田博幸病院長に新棟開設に向けての意気込みや慈恵大学の強み、自身が専門とする小児の先天性代謝異常症についてなど、詳しく聞いた。
(取材日2019年8月21日)

こちらは、140年近い歴史がある病院だそうですね。
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当院は、有志共立東京病院として1881年に開設された慈善病院で、根底にあるのは「社会貢献」と「慈愛の心」です。建学の精神である「病気を診ずして病人を診よ」に基づいて、患者さんを中心とした全人的医療を展開しています。2020年1月に新外来棟がオープンしますが、病院が新しくなってもその精神は受け継いでいきたいですね。今、医療は非常に複雑化しています。だからこそ大事なのは、患者さんにとってのわかりやすさ。新外来棟には患者さんのためのサポートエリアを設け、複雑な医療ニーズに応えられるように環境を整えていく予定です。大きな病院では特に、どの診療科を受診すれば良いのかわからずに、困っていらっしゃる患者さんが多いと思います。サポートエリアでは、そうした患者さんをご案内するコンシェルジュのような役割を果たすほか、各地にある連携先の病院と緊密に連携をとり、入院から退院までをフォローしていきます。

新外来棟はどのような機能を持つのでしょうか。
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近年は高齢化に伴い、さまざまな疾患を併せ持つ患者さんが増えています。糖尿病の患者さんが心臓にも持病を抱えているなど、いくつもの診療科を受診しなければならない方も多いです。そのため、患者さんが受診しやすい環境づくりに力を入れました。循環器・消化器・呼吸器の診療をフロアごとにまとめ、同じフロアで治療が完結するようにします。診療科ごとの治療ではなく、患者さんを中心に医師やスタッフたちがチームを組んで治療にあたる体制を構築します。もう一つ、未来医療への取り組みにも注力していきます。セルプロセッシング施設を開設予定であり、これは細胞を培養したり処理したりするための専用の部屋です。私たちに求められているのは、高度で先進的な医療です。そうしたニーズに応えられる設備を整え、日本の医療を牽引していくことをめざしています。

同院の柱となる診療について教えてください。
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新外来棟のほかに、2020年1月には小児・周産期部門の外来機能と入院機能を一体化させた母子医療部門が完成します。一つの棟の中で小児・周産期医療が完結できるようになるのが特徴。高度な医療技術を必要とする小児患者やハイリスク分娩を受け入れられるように、新生児集中治療室(NICU)と小児集中治療室(PICU)を増床するほか、母体胎児集中治療室(NFICU)も新たに6床設けます。また、母子医療部門では小児期医療から成人期医療への移行期医療を含め、その後に父親・母親となる成育医療までを包括的に対応していく予定です。病院全体の強みは、各診療科が連携をとりながら診療を行う、患者さん中心の横断的医療です。新外来棟に設置されている遺伝診療部をコアにしたゲノム医療はその象徴です。外科系の診療ではステントやカテーテルを用いた低侵襲手術が当院の強みです。

先生は小児科の中でも、ゴーシェ病治療が専門なのだそうですね。
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ゴーシェ病は小児先天代謝異常症で、ライソゾーム酵素が生まれつき欠損する疾患の1つです。遺伝子の異常によって引き起こされるため、バックグラウンドとなる遺伝子が違うと症状の表れ方がまったく違います。例えば欧米では大人になってから発症し、症状も軽い方が多いのですが、日本人の場合は小児で発症することが多く、また症状も重篤です。私が医師になった当時は治療法もなく、治せないとされる病気でした。ところが1996年になって酵素補充療法が日本で実施できるようになったことで、一気に治療が進展。また、それまで国内に10人ほどだった患者さんが、診断ができるようになったことで100人規模に増えました。治療は決して難しくはないのですが、酵素や遺伝子を突き止める確定診断を実施している施設は限られているため、当院には全国から検査依頼が寄せられます。医師になる前に理工学部で学んだ、化学の専門知識が今の研究に役立っています。

最後に読者へメッセージをお願いします。
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高度で先進的な医療というと冷たいイメージがあるかもしれませんが、私たちがめざすのは温かな医療です。病気を治すだけでなく、患者さんにとっての本当の「Happiness」が実感できるような医療を理想としています。それをこの病院で実現させていきたい。そのためには、ここで働くスタッフたちが、自ら誇れる病院でなければなりません。スタッフ一人ひとりが病院を良くするために取り組んでほしいという思いで、病院長である私に直接意見できるダイレクトメールを開設。そこに寄せられた意見には誠意を持って応えていくつもりです。実際に事務スタッフからの意見を反映させて、入退院のシステムをより効率的になるように改善した例も。時代の変化に合わせて、新たなニーズに対応するような医療を展開するのが私たちの使命。患者さんに寄り添う「慈恵の心」はこれまでと変わらずに持ちながら、どんどん新しいチャレンジをしていきたいと考えています。

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