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特定医療法人社団鵬友会 湘南泉病院

(神奈川県 横浜市泉区)

末盛 彰一 病院長

最終更新日:2020/11/25

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高齢者から若年層まで信頼の急性期医療を

横浜市泉区の北部、緑豊かな高台にある「湘南泉病院」は、介護施設の多い泉区・旭区・瀬谷区で長きにわたって地域の高齢者医療を担い、医療と福祉、保健のサービスを提供してきた。診療科目は内科、消化器内科、神経内科、循環器内科、内分泌内科、外科、整形外科から泌尿器科、精神科、放射線科、リハビリテーション科など多岐にわたり、糖尿病やフットケア、栄養サポート、摂食嚥下などの専門外来も設けている。院長の末盛彰一先生は日本消化器病学会消化器病専門医として多くの消化器疾患に携わってきた。特に内視鏡の診断・治療は設備、スタッフともに充実しており、地域からの信頼も厚い。2015年には外来診療部門を改装し、明るく開放的な病院へとイメージを一新した。注目すべきは3ステラMRIなど先端設備と医療スタッフたち。地域の拠点病院でもある聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院と連携し各分野の専門家を招聘し、急性期一般病院としての機能を拡充するとともに新たな注目を集めているという。末盛院長に、病院の歴史から今後の展望までじっくりと話を聞いた。
(取材日2017年10月25日)

まずは病院の成り立ちと特徴について教えてください。

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「湘南泉病院」は1981年に「阿久和病院」として、主に地域の高齢者を対象とする病院として開設され、1992年に「湘南泉病院」と改めました。もともと泉区、旭区、瀬谷区とこの辺りは「介護銀座」と呼ばれるほど日本でも介護施設の多い地域で、開院当初より施設の協力病院として高齢者の受け入れを積極的に行ってきました。1998年に救急指定病院に指定されてからは、横浜市の二次救急医療体制参加医療機関として、主に西部地区の急病患者を受け入れています。ここ数年は特定医療法人鵬友会の一員として急性期病院としての診療に力を入れており、常勤医ならびに設備の拡充をはかるとともに、地域連携室を通じて各医師会との病診連携、近隣病院との病病連携、周辺の介護施設との連携を積極的に行っています。

高齢者医療の先駆者として地域医療を支えてきたのですね。

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特定医療法人鵬友会には認知症専門病院「横浜ほうゆう病院」、療養型病院「新中川病院」、ケアミックス「フジヤマ病院」、老人保健施設「阿久和鳳荘」など4病院の他、3老健施設、クリニック、訪問看護ステーション、介護支援事業所、保育園があり、それぞれの特性を生かしながら高齢者医療をメインに地域医療に貢献してきました。開設当時はまだ今ほど高齢者医療が注目されている時代ではなかったのですが、30年以上にわたる高齢者医療の実績から、認知症や摂食・嚥下障害で困難な状況に苦しんでいるご高齢の方々に安心して治療を受けていただける環境と能力を持っている病院であると自負しています。また、最近はフットケア、糖尿病、疼痛、摂食ケア、栄養サポートなどの専門外来も開設し、大変好評をいただいています。

大学病院並みの先端設備が充実していて驚きました。

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2013年頃より急性期病院として医療の充実にかなり力を入れており、3テスラMRIを導入した他、全身用ヘリカルCT、マンモグラフィ、エックス線TV装置、内視鏡など大学病院並みの設備をそろえています。もともと聖マリアンナ医科大学出身の医師が多く、教育関連病院として大勢の先生方をお迎えしているので、設備だけでなくそれらを扱う医師も専門家だというところが当院の強みだと思います。また、2015年には外来診療部門の改装を終え、診察室から受付、待合室などを一新したこともあり、最近は若い患者さんも増えてきています。外来診療だけでなく、検査を地元の通いなれた病院でも受けられるということをもっと大勢の方に知っていただきたいですね。

摂食・嚥下障害に対するケアにも定評がありますね。

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誤嚥性肺炎などで入院されていても肺炎が治ればすぐ退院ということが殆どだと思うのですが、私自身が消化器内科が専門で嚥下障害に長く携わってきたので、ある程度食べられるようになって施設でもちゃんとみれる状態になるまでは、責任を持ってこちらで診ています。高齢者医療の難しいところは、個々全部が教科書通りにはいかないということです。当院ではそれぞれの抱えている問題に応じて飲食形態を変えるなどの工夫をし、ある程度自分で食べられるようになってから退院できるような医療を提供しています。在院日数は全国平均より少し長めになってしまいますが、その後の再入院が圧倒的に少ないですね。回復の見込みのない場合は単なる延命を目的とする胃ろうを安易にお勧めするようなことはせず、時には「諦める」という選択肢を提案することもあります。とにかく早い段階からご家族と相談し、納得のできる選択ができるようサポートするよう心がけています。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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長年、高齢者医療に特化した病院としてやってきたので、地元でもまだまだそのイメージが強く、急性期一般病院として大学病院レベルの医療体制を整えていることがあまり認知されていないように思います。今後は広報活動も含めて当院ならではのメリットを広くご理解いただけるよう努めていくと同時に、これまで積み重ねてきた信頼と実績をさらなる強固なものとし、より一層専門性の高い満足いただける医療を提供していきたいですね。決して交通の便がいいとは言えない当院にわざわざいらしてくださった患者さんの信頼を裏切らないよう職員一同、頑張っています。私のモットーは「敷居は低く、治療は全力を尽くす」です。高齢というだけで安易に治療をあきらめないで、ご本人、ご家族とよく相談して人生の質を高める治療を行いたいと考えております。高齢者医療のみならず、健康に不安や悩みのある方はどうぞお気軽にお越し下さい。

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末盛 彰一 病院長

1980年広島大学医学部卒業、1987年同大大学院修了後、マサチューセッツ総合病院(ボストン)へ留学。1992年聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院勤務、1999年湘南泉病院副院長、2014年同院院長に就任。日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、日本肝臓学会肝臓専門医。

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