腎臓糖尿病内分泌部門(国家公務員共済組合連合会横浜栄共済病院)

最終更新日：2024/10/01

腎臓糖尿病内分泌部門

診療科・部門紹介

慢性腎不全に対する診断と治療における地域の最後の砦。糖尿病治療では併存症と合併症を意識した診療を展開

腎臓領域では、慢性腎臓病の診断や治療、透析の導入・合併症の管理のほか、ネフローゼ症候群や急性腎障害など多様な疾患に対応し、地域の最後の砦として機能している。透析については血液透析だけでなく腹膜透析も数多く実施し、またシャントのトラブルに対する手術やカテーテル治療も数多く行う。代謝内分泌領域では、合併症や併存症を意識した診療にも対応。糖尿病の併存症の一つである老年症候群の管理や、認知症、骨粗しょう症、サルコペニアやフレイルの評価や合併症として多い脳梗塞や心筋梗塞、がんの早期発見に注力している。同部門では、不明熱など原因のわからない症状の患者も受け入れ総合内科的な診療も行っている。

%e8%85%8e%e8%87%93%e4%bb%a3%e8%ac%9d%e5%86%85%e7%a7%91%e9%83%a8%e9%96%80 1 z60089 20240808 030

透析療法だけでなく、アフェレシス療法も行う

%e8%85%8e%e8%87%93%e4%bb%a3%e8%ac%9d%e5%86%85%e7%a7%91%e9%83%a8%e9%96%80 2 %e4%bb%a3%e8%ac%9d%e5%86%85%e5%88%86%e6%b3%8c%e5%86%85%e7%a7%91 01 %e6%a8%aa%e6%b5%9c%e6%a0%84%e5%85%b1%e6%b8%88%e7%97%85%e9%99%a2 2408

エコー、シンチグラフィを用いる甲状腺検査

スタッフ紹介

スタッフ

%e8%85%8e%e8%87%93%e4%bb%a3%e8%ac%9d%e5%86%85%e7%a7%91%e9%83%a8%e9%96%80 dr %e6%8a%bc%e5%b7%9d%e4%bb%81%e5%85%88%e7%94%9f z60089 20240808 010

押川仁診療部長

1998年横浜市立大学医学部卒業、2004年同大学院修了。2008年米国イリノイ州立大学シカゴ校留学。2013年に横浜栄共済病院に入職と同時に腎臓内科部長に就任。2023年より診療部長を兼務。横浜市立大学医学部臨床准教授。医学博士。専門は腎臓内科一般、血液透析・腹膜透析といった透析療法、高血圧。日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医。

メッセージ

腎臓の悪い患者さんが透析にならないようにとすることを第一に診療にあたっています。患者さんの訴えの中にはさまざまな思いや治療のヒントが隠されてることもあるので、どんな些細なことも流さず拾い上げていくことを心がけ、ときには雑談や世間話もしながら和やかな雰囲気で診療をしています。病院に来るということは何かしら困っていたり調子が悪いということだと思いますので、なるべく患者さんの苦痛を理解していければと考えています。

%e8%85%8e%e8%87%93%e4%bb%a3%e8%ac%9d%e5%86%85%e7%a7%91%e9%83%a8%e9%96%80 dr %e5%8d%83%e8%91%89%e6%81%ad%e5%8f%b8%e5%85%88%e7%94%9f z60092 20240821 061

千葉恭司腎臓内科副部長

2007年弘前大学医学部卒業。国際親善総合病院などでの勤務を経て、2021年に横浜栄共済病院に入職。2022年より現職。専門は腎臓内科一般、透析療法、ブラッドアクセス。日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医、アンガーマネジメントファシリテーター。

メッセージ

栄養指導に注力し、慢性腎不全や透析患者さんのフレイル予防として栄養をしっかり取るためのアプローチをしています。筋肉量が低下している人はタンパク質を多めに取っていただき、運動して筋肉を維持することをめざしています。また終末期には透析をせず極力苦痛の少ない治療をするという選択肢もあり、患者さんの思いに寄り添った治療を提供できればと考えています。日々の診療では、患者さんを尊敬すること。そして、決して医療者の自己満足にならないよう患者さんに適した知識を選ぶことを大切にしています。健康診断で異常があったら迷わず医療機関を受診してください。早くに病気を見つけて透析にならないようにしていただきたいです。

%e8%85%8e%e8%87%93%e4%bb%a3%e8%ac%9d%e5%86%85%e7%a7%91%e9%83%a8%e9%96%80 dr %e5%b1%b1%e7%94%b0%e6%98%8c%e4%bb%a3%e5%85%88%e7%94%9f z60089 20240808 127

山田昌代診療部長

1994年富山医科薬科大学卒業、1999年カナダ・ダルハウジー大学留学。2002年金沢大学大学院修了。2003年横浜栄共済病院に入職。2009年代謝内分泌内科部長、2023年診療部長に就任。医学博士。専門は糖尿病、高血圧、甲状腺疾患、内分泌疾患。横浜市立大学医学部医学科非常勤講師。日本内科学会総合内科専門医、日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医。

メッセージ

当部門では内分泌疾患の診療にも注力し、2009年に甲状腺専門の外来を開設、2024年10月より甲状腺センターとして、バセドウ病や橋本病はもちろん、腫瘍に対してより充実した診療を行っていきます。バセドウ病のアイソトープ治療や、甲状腺がんのアブレーション治療に加えて、バセドウ眼症に対するステロイド療法や放射線治療などにも対応しています。地域のかかりつけの先生と連携し、合併症や治療方針によって当院をご利用いただくという形を取らせていただいていますので、地域の皆さまにおかれましてはかかりつけ医をつくっていただいた上で、病院をうまく利用していただきたいと思います。

%e8%85%8e%e8%87%93%e4%bb%a3%e8%ac%9d%e5%86%85%e7%a7%91%e9%83%a8%e9%96%80 dr %e8%83%bd%e7%94%b0%e9%9b%85%e4%ba%ba%e5%85%88%e7%94%9f z60089 20240808 166

能田雅人代謝内分泌内科医長

2014年浜松医科大学卒業。2020年に横浜栄共済病院に入職。2023年より現職。専門は糖尿病、高血圧、甲状腺疾患、内分泌疾患。日本内科学会総合内科専門医、日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本内分泌学会認定内分泌代謝科専門医。

メッセージ

外来では糖尿病と甲状腺の診療とともに内科の一般診療にも力を入れて取り組んでいます。感染症や電解質の異常といった内科全般に関わるけれども各診療科に振り分けが難しい領域の患者さんも積極的に診療していますので、かかりつけの先生を通してお気軽に受診していただければと思います。コロナ禍で休止していました糖尿病教室も今年度から再開しています。新型コロナウイルス感染症の流行以前は院内で開催していたため当院の患者さんのみが対象でしたが、現在は地域の方を対象に出張の糖尿病教室という形で開催しています。ご質問にお答えするコーナーもありますので、ご興味があればいらしてください。

紹介医療機関の先生方へ

私たちは、「断らない」、「紹介状には丁寧にお返事する」というスタンスで日々紹介患者さんを受け入れています。地域の先生からご連絡をいただくということは、何かしら困っていらっしゃるということだと思いますので、とにかくまずはお断りすることなく診療させていただいています。返書については、紹介患者さんの病状についてお答えするだけではなく、何かプラスアルファになるような内容を心がけています。お困りのときは気軽にご相談ください。