病院長メッセージ(国家公務員共済組合連合会 横浜栄共済病院) | 病院・総合病院・大学病院を探すならホスピタルズ・ファイル

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国家公務員共済組合連合会横浜栄共済病院

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細川 治病院長
Hosokawa Osamu

プロフィール1975年金沢大学医学部卒業。同大学付属病院や関連病院の消化器外科にて診療に携わる。2009年、横浜栄共済病院長に就任。当初より新病棟建築をめざし、精力的に病院改革を進めてきた。消化器外科、特に胃がんの検査と診断を専門とし、内視鏡検査に注力。現在も健康診断における胃がん検査を担当している。趣味は登山とウォーキング。

地域の健康長寿を支える総合病院

地域の健康長寿を支えるという「横浜栄共済病院」。2019年7月に創立80年を迎えた歴史のある病院だが、細川治院長が就任した10年前、建物は老朽化し、病院経営も低迷していたとのこと。診療圏の状況を調査した細川院長は、着実な地域医療を実践すれば健全な病院経営は可能だと考え、「職員が心を一つにすれば新しい病院をつくることができる」と説得してまわった。その思いに応え、多くの職員が協力した結果、5年後、内部留保金が充実し新病棟建設開始が実現した。自身の専門分野である消化器外科の、胃がん診療に尽力してきた細川院長は、同院でも胃がんの早期発見・早期治療を進めるため、健康診断において経鼻内視鏡による胃がん検査に力を注ぐ。創立当初に正面玄関に植えられたソテツの木を、今回の新病棟建築の際に移植をして、病院のシンボルとして大切に守ったというところには深い人間性も感じられた。新病棟建設によりハード面が整った今、これからは診療内容や患者対応、地域連携といったソフト面にいっそう力を入れたいと話す細川院長に詳しく話を聞いた。
(取材日2019年9月9日)

まず、こちらの病院の成り立ちや概要を教えてください。
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当院は1939年に海軍の病院として開設されました。戦後、軍の施設から地域医療を担う病院となった際、空襲被害を受けなかった金沢大学医学部から医師が派遣され、その縁から金沢大学の関連病院となり、現在も私を含め、半数以上の医師が同大学出身です。安らぎと質の高い医療を行うことをモットーに、総合病院として地域の皆さんの健康を支えています。診療圏は港南区、戸塚区、鎌倉市北部にまで広がります。2009年に私が病院長に就任した際は、建物が老朽化し、病院経営も低迷していた時期でした。しかし、着実な地域医療を実践すれば健全な病院経営は可能だと考え、「心を一つにすれば新しい病院をつくることができる」と職員を説得してまわりました。その思いに応えて多くの職員が協力し、努力してくれた結果、5年後に内部留保金が充実し、地域医療支援病院としても承認され、新病棟の建築開始が実現しました。

診療面には、どのような特徴がありますか。
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当院は、救急医療、循環器疾患、脳神経疾患、消化器疾患、糖尿病の治療などに力を注いできました。循環器疾患では、循環器内科と心臓血管外科が連携して診療にあたっています。学会発表なども多く、大動脈弁に対するカテーテルによる治療など新しい治療技術にも対応しています。脳神経疾患に対しては、脳卒中センターに専門の医師が多く在籍しており、脳神経血管内治療などにも対応して横浜南部エリアの脳神経疾患の診療を担っています。消化器疾患では消化器センター内の医師に加えて放射線科、病理診断科が連携し多数の手術を行っています。その他にも、当院には呼吸器疾患の充実した診療を行う呼吸器センター、検査から治療まで女性スタッフだけで担当する乳腺外科といったさまざまな特徴があります。また2016年まで休止していた分娩を再開しました。陣痛から分娩、回復までを家族も含めて一つの部屋で過ごしていただけるLDR室も設置しております。

新病棟の完成により、どのような点が変わったのでしょうか?
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新病棟のコンセプトは「患者さんにとって快適な住空間、そして職員にとって働きやすい環境」、「関連部門の集中とスムーズな動線の確保」、「低侵襲治療ニーズに対応するための放射線治療設備の導入」、「重症者ケアユニットの充実」、「周産期医療への貢献」、「人間ドックやがん検診など予防医学の拡充」などです。既存施設の55%を解体し、病院床面積は1.3倍の広さになりました。高度化する医療や、疾病構成の変化にも速やかに対応できるようになったと考えています。医療を取り巻く状況は時代とともに変遷します。例えば、胃がんはかつて国民病でしたが、医療技術の進化やピロリ菌の感染率低下により徐々に減少し、今は苦痛に配慮した経鼻内視鏡検査で早期に発見し治療が可能になってきました。このように医療を取り巻く環境はこれからも変わっていくと予想されますから、地域に求められる医療に的確に対応していきたいと考えています。

地域連携や地域で果たす役割についてお聞かせください。
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当院は、救急医療に加え、がん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病などの主要な疾患の治療を地域で完結すること、そして災害医療分野の強化をめざしたいと考えています。そのために歯科を含めた地域の開業医の登録医制度を整備し、介護施設とも連携の会合を重ねています。さらに鎌倉市や戸塚区の病院とは病病連携の会を持つなど、顔の見える関係づくりを行っています。このように二重、三重の連絡網をつくり上げ、緊密化することにより、地域医療の円滑化が進みます。栄区は横浜市の中でも高齢化が進む地域ですが、健康寿命を意味する高齢者の平均自立期間は市内でも高く、「健康長寿の町」と評価されています。この「健康長寿の町」としてあり続けられるよう、これからも地域の健康を支えていきたいですね。

これからの展望についてお聞かせください。
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新病棟建築によりハード面が充実しましたから、今後はソフト面を充実させたいと考えています。具体的には、救急体制の強化に加え、災害拠点病院、がん診療連携拠点病院などをめざしていく予定です。新棟建築を機に、待ち時間を軽減するため関連する診療科をまとめたブロックごとに外来受付を導入していますが、このような効率性や利便性はさらに改善を進めたいと思っています。また、産婦人科をさらに充実させ、分娩数を増やすことや近隣に救急患者さんを受け入れる病院が少ない整形外科領域の拡充も進めていきたいと考えています。また、当院にはスキルアップに意欲的な職員が多いので、学会参加や研究発表もサポートして人材育成にも努めたり、さらに地域の皆さんに愛され続けるよう、接遇の向上に取り組みたいと思っています。今回の新病棟を核として、今後も地域医療のステージをさらに更新し続けていきたいです。

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