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医療法人誠心会 神奈川病院

(神奈川県 横浜市旭区)

佐伯 隆史 理事長

最終更新日:2026/02/24

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急性期医療から地域生活支援まで切れ目なく

1955年に初代理事長が創設して以来、70年以上、精神科の専門病院として診療を続けている「神奈川病院」。1984年に就任した佐伯彰病院長が、地域に根差した医療を提供したいと、急性期医療、認知症治療、アルコール依存症治療、デイケアなどの対応を開始。患者の精神的な治療のみならず、地域への社会復帰を支援してきた。その後、2016年に理事長に就任した佐伯隆史先生がその理念を受け継ぎ、現在は、統合失調症やうつ病など一般的な精神科疾患、認知症の周辺症状の治療、入院によるアルコール依存症などに対する専門性の高い治療を展開している。外来では精神科の一般外来、物忘れ相談に対応する外来のほか、2025年4月には思春期の症状に特化した外来をスタートした。精神疾患があっても、地域で元気に、健康的に暮らしてほしいと願う同院の取り組みについて、佐伯理事長に聞いた。(取材日2025年11月26日)

強みの一つである認知症治療の取り組みを教えてください。

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近年、高齢化に伴い認知症を患う方が増えています。問題なく過ごすことができる方もたくさんいらっしゃいますが、中には物忘れに伴って怒りっぽくなったり、徘徊(はいかい)したり、食事が取れなくなるといった周辺症状によって、家族との地域生活が困難になる人もいらっしゃいます。当院では認知症でありながらも地域で楽しく穏やかに過ごしていただけるように、認知症の周辺症状の改善のための入院加療を行っています。治療後、回復された方はご自宅や施設に、身体的な治療が必要な場合は適切な医療機関の受診につなげます。また、横浜市から認知症初期集中支援事業を委託されているほか、横浜市認知症高齢者等緊急一時入院事業にも参画し、緊急で入院が必要な人のためのベッドを確保しています。

アルコール依存症の治療にも注力されていますね。

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県内ではアルコール依存症のための入院施設を持つ専門病院は限られていますが、当院では昔からアルコール依存症の治療に取り組んできた歴史があり、外来から入院、入院から外来というように切れ目なくサポートしています。病棟では、外来で減酒や断酒がうまくいかない、酒害が強くてなかなか抜けられないなど回復が難しい方への治療を行っています。入院中、アルコールを急にやめると離脱症状が起こってしまうため、病棟では、身体合併症の管理と、体の状態が安定してからのアルコールのコントロール、断酒などを組み込んだ集団プログラムを運営し、他人から学んだり、自分の行動を振り返ったりすることで、アルコールとの付き合い方など、コントロールができるようになることをめざしています。また、地域の自助グループなどの協力で、アルコール依存症の治療を受けた経験のある人たちとの交流なども行っています。

急性期の精神疾患や外来診療についてもご紹介をお願いします。

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統合失調症、うつ病、双極性障害など、幅広い精神疾患に対応し、中でも統合失調症では、難治性の薬剤抵抗性や薬剤不耐性の患者さんに専門的な薬物治療を導入しています。うつ病や統合失調症をはじめ、薬物治療では十分な改善が見込めない、緊急性の高い精神症状の患者さんに対する修正型電気けいれん療法(m-ECT)も実施。入院治療の一環として、心理教育プログラムや作業療法なども取り入れています。4月に開設した思春期に特化した外来は、全国的にも実践している医療機関が少なく、受診まで数ヵ月待ちという状況を少しでも緩和できればという思いで診療を始めました。中学生以上のお子さんを対象に、不登校をはじめ思春期のさまざまな不調や悩みに対応しています。外来では可能な範囲で内科的な合併症も診ており、必要に応じて、横浜旭中央総合病院や聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院、上白根病院など地域の病院やクリニックと密に連携しています。

治療後の復帰に向けたサポート体制はありますか?

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地域での生活や働くことをバックアップするため、隣接する生活訓練施設「ヴィラあさひの丘」では、2年以内の生活訓練のプログラムを実施し、一人暮らしや、家族との生活をめざして、寮生活のような形で自立した生活の訓練を行っています。デイケアでは、精神疾患の回復途中の人が、生活を立て直して将来の就労に結びつけられるよう訓練しています。法人内にはグループホームもあり、一人暮らしや家族との生活が難しくても地域生活が送れるように活用しているほか、同じく系列の「訪問看護ステーションかわい」や相談支援事業所などとの連携で、地域生活に戻られた後もサポートできる体制が整っています。また法人内には、町田や横浜駅のそばにもクリニックがありますので、気軽にご利用いただければと思います。

最後に、地域の方々へのメッセージをお願いします。

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精神科治療は年々進歩しており、以前と比べて回復が見込める人も増え、社会生活を楽しみやすい時代になってきました。当院では、精神疾患があっても、地域で元気に、健康的に暮らしていただけるように、精神科治療の技術や質を高めることはもちろん、合併症など身体面もしっかり診ることに努めています。精神科病院には偏見や、閉ざされた中でどんな診療をしているのかわからないという印象があるかもしれませんが、当院ではなるべくオープンに、自傷他害など精神症状のリスクには十分に配慮し、安全性を担保しながら、人権や権利、快適さを重視した医療を提供したいと考えています。当院は昔から地域に開かれた病院をめざし、お祭りなどを通じて地域の自治体や子どもたちとの交流も積極的に行ってきました。心も体も、少しでも不調があれば気軽にご相談ください。心身の両面から早期に病気を見つけ介入していければと思います。

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佐伯 隆史 理事長

早稲田大学政治経済学部卒業後、東海大学医学部医学科卒業。2007年横浜市立大学精神医学教室入局、横浜市立大学附属病院で勤務。2008年国家公務員共済組合横浜南共済病院、2009年神奈川県立精神医療センターを経て、2012年モナッシュ大学に研究留学。2013年横浜市立大学大学院医学研究科博士課程を修了。2014年医療法人誠心会神奈川病院・あさひの丘病院勤務。2016年より現職。

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