高度な技術と充実した設備で行う
安心を追求した大腸内視鏡検査
社会医療法人三栄会 中央林間病院
(神奈川県 大和市)
最終更新日:2024/09/24
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近年、増加の一途をたどっている大腸がんによる死亡。早期発見のために欠かせない内視鏡検査は、「検査前の準備が大変」「苦痛を伴う」というイメージを持たれやすく、検査を楽に受けられるかどうかは医師の技術によるところも大きい。そんな大腸内視鏡検査の技術力は、医師の経験数が重要な要素となるという。そこで、院内の内視鏡検査施設で年間約3900件(2023年1月~12月)と豊富な検査実績を持つ、「社会医療法人三栄会中央林間病院」の河野正寛副院長に詳しく話を聞いた。(再取材日2017年5月26日/情報更新日2024年9月13日)
目次
的確な診断はもとより苦痛の少ない大腸内視鏡検査も重視
- Q検査を受ける病院の選び方で注意する点はありますか?
- A
内視鏡検査では、検査中に内視鏡カメラを力任せに挿入すると腸管に触れて痛みを伴うことがあるので、なるべく内視鏡がたるまないように引っ張ったり捻ったりしながら、まっすぐに挿入していく技術が必要です。大腸の長さや形などには個人差もあるので、しっかりとした知識と技術のある安心できる医師のもとで受診することをお勧めしています。当院では、内視鏡の専門知識を持った医師やスタッフに加え、充実した検査室、365日24時間の緊急内視鏡検査・処置の対応が可能な体制をとり、患者さんに快適に検査を受けていただけるような環境を整えています。高度な技術だけでなく、充実した設備も受診する施設を選ぶ際に参考になると思います。
- Q主にどんな疾患が発見されますか?
- A
大腸の疾患で多いのは大腸ポリープです。腺腫という小さなポリープが大きくなるとがんになる可能性がありますので、当院ではその場で切除するようにしています。他には潰瘍性大腸炎、感染性大腸炎、早期大腸がんに加えて、厚生労働省が特定疾患に指定しているクローン病といって、大腸及び小腸の粘膜に慢性の炎症や潰瘍を引き起こす原因不明の疾患も発見できます。疾患が見つかった場合には、内視鏡を使った治療にも積極的に取り組んでいます。
- Q苦痛を少なくするために、どんな取り組みをしているのですか?
- A
当院では大半のケースに鎮静剤を使用しております。痛みや辛さが軽減された状態で検査を受けることができるため、患者さんにとって非常に負担の少ない方法で行っています。鎮静剤は開腹手術で使うようなお薬ではなく、30分~1時間程度で覚めるものですので、安心して検査を受けていただけます。また、検査中は必ず血圧や心拍の状態をモニターでチェックしています。
- Q大腸以外の部分も、検査や治療を受けられるのでしょうか?
- A
大腸内視鏡検査と呼ばれる下部内視鏡検査の他にも、胃を検査する上部内視鏡検査、膵臓や胆管・胆嚢を検査するERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影法)などを行っています。上部消化管疾患では、近年増えている逆流性食道炎や、急性胃炎・慢性胃炎といった炎症性の病気、ポリープ、それから食道潰瘍や胃十二指腸潰瘍、早期の食道がん・胃がん、食道胃静脈瘤、胃アニサキス症などに対応しています。胆・膵疾患に関しては、胆石や総胆管結石症、急性膵炎・慢性膵炎、膵嚢胞などの検査・治療を行っています。
河野 正寛 副院長
1999年千葉大学医学部卒業。1999年東京女子医科大学第2外科入局。2009年中央林間病院外科医長に就任。診療部長を経て、2019年から副院長を務める。大腸・肛門の病気を中心に診療経験を積み重ね、特に消化器がんや痔の診療が得意分野。日本消化器外科学会消化器外科専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医。