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医療法人社団康心会 康心会汐見台病院

(神奈川県 横浜市磯子区)

赤池 信 病院長

最終更新日:2022/12/06

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患者がほっとして、安心できる病院をめざす

磯子区内に数少ない総合病院として、神奈川県立汐見台病院の頃から長年、地域の人々に親しまれてきたのが「康心会汐見台病院」だ。現在は、24時間365日対応の救急医療と幅広い診療科や専門分野に特化した各種外来、さらには回復期リハビリテーション病棟も備え、整形外科や小児科、産婦人科、人工透析、リハビリテーションに力を入れるなど、地域の医療ニーズに応えるための体制を整えている同院。赤池信(あかいけ・まこと)病院長は、「人を尊び、命を尊び、個を敬愛す」という理念を実践し、大きな病院の空白地帯にある総合病院としての使命を果たしたい」と話す。そんな赤池病院長に、同院の診療体制や地域医療への思いについて話を聞いた。(取材日2022年10月24日)

まずは、病院を紹介していただけますか?

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当院の原点は、1963年に汐見台団地ができた時に開設された診療所です。その後、神奈川県立汐見台病院として神奈川県医師会が病院運営を担い地域の皆さんに親しまれてきましたが、2016年に経営母体が変わり「康心会汐見台病院」となり、磯子区内の総合病院として診療を行っています。周辺は横浜市立大学附属病院と横浜市立大学附属市民総合医療センター、横浜市立みなと赤十字病院、済生会横浜市南部病院、横浜南共済病院、横浜市立脳卒中・神経脊椎センター、神奈川県立こども医療センターなどがあり、それらの病院が先進的な医療に取り組んでいる中で当院のめざす方向は、各施設と連携を密にしつつ、地域の中核病院として自分たちの役割を果たして行くことと考えています。皆さんが気軽に受診でき、当院を身近に感じてもらえることが大切で、その中で医療の質を確保し、信頼してもらうことが重要であると考えています。

診療面ではどのような特徴がありますか?

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整形外科とリハビリテーション治療です。整形外科も最近では細分化されていて、特定の疾患の診療や手術しかしないところもあります。当院は、どちらかというとオールラウンダーで、高齢者の転倒による大腿部頸部骨折などの外傷から、股関節や膝の人工関節手術などまで幅広く対応しています。関連して、リハビリテーションにも注力しています。回復期リハビリテーションでは、整形外科疾患に加え、脳血管疾患の方のリハビリテーションに医師や看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医療ソーシャルワーカーなどがチームとなり、包括的に取り組んでいます。地下2階には、広いリハビリテーション室があり、回復期リハビリテーションの患者さんだけでなく、一般病棟に入院している患者さんや外来でのリハビリテーションも行っています。高齢化が進む中でリハビリテーションはますます重要になりますから、さらに体制の充実を図っていきたいと考えています。

ほかに力を入れていることはありますか?

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若い家族が多い地域ですから、小児科と産婦人科の診療も大切です。小児科は、病院の規模からしても医師が多く、予防接種や乳幼児健診に加え、消化器やアレルギー、腎泌尿器、精神神経、循環器、内分泌代謝、発達障害、小児外科などを専門に診る外来も開設、入院にも対応しています。小児精神医療にも力を入れていて、発達障害や集団になじめないなどの不適応に対応する「心のはぐくみ診療部」を設置し、専門の医師や心理士が連携して診療を行っています。産婦人科では、自然分娩によるお産に加え、産後ケアにも注力し、最近では専用の施設も開設しました。また、子宮筋腫などの婦人科疾患についても、東京慈恵会医科大学産婦人科学講座と連携して腹腔鏡下手術に力を入れています。さらには、人工透析にも取り組んでおり、入院と外来いずれにも対応。救急医療については、24時間365日体制で患者を受け入れる救急指定病院としての役割も担っています。

病院の診療方針についてお聞かせください。

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「人を尊び、命を尊び、個を敬愛す」という理念を実践すること。そのためには職員一人ひとりが何をなすべきか、質の高い医療をどう構築し提供していくのか、求められているものを理解し、行動することが必要だと考えています。その上で私は、医療に携わる中で重要なのは、患者さんに対して誠実であること。そして、医療者として覚悟を持つことだと考えています。例えば、患者さんやご家族と治療方針を話し合うときでも、多数の治療方法を並列で示すような姿勢は勧められません。患者さんやご家族は決められないことが多々ありますが、先ずは誘導せずに理解できるまで説明し、その上で医師としての考えを示して決められるように話をします。

今後の展望と地域の人々へのメッセージをお願います。

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まずは、内科のさらなる充実を図ること。高齢化に伴って、循環器疾患の患者さんはさらに増えていきますし、消化器疾患の患者さんもたくさんいます。さらに、人工透析もしていますから腎臓内科も大切です。同様に、整形外科も手術が増えていますし、これからさらにニーズは高くなっていきますから、医師をはじめとするスタッフも充実させないといけません。これらは最優先事項です。そして、当院はこれからも地域の皆さんが、安心してかかれるような総合病院をめざしていきます。そのためには、信頼されることが必要ですので、十分に納得できる医療を提供すること、医師と看護師だけでなく病院スタッフ全員がホスピタリティーを大事にすることを中心に行動していきます。これらのことを、利用していただく地域の皆さんに感じていただいて、康心会汐見台病院に行ったら安心できた、信頼できる、と思っていただける病院にしていきたいと思います。

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赤池 信 病院長

1974年横浜市立大学卒業。横浜市立大学医学部第一外科講師、神奈川県立がんセンター消化器外科部長、同センター副院長、同センター総長、茅ヶ崎中央病院院長などを経て2017年より現職。日本外科学会外科専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医。医学博士。

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