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独立行政法人 地域医療機能推進機構(JCHO) 横浜保土ケ谷中央病院

(神奈川県 横浜市保土ケ谷区)

國崎 主税 病院長

最終更新日:2024/06/05

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地域に貢献すべく、良質で安全な医療を追求

横浜市保土ケ谷区にて1955年に開設された「横浜保土ケ谷中央病院」。当初は船員保険被保険者などの福祉の増進を図ることを目的としていたが、時代とともに一般の人の診療も行うようになり、長く地域の中核病院として地域医療に貢献してきた。2014年からは独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)の一員となり、現在の名称に変更。横浜市の救急医療体制に協力して夜間・休日の二次救急患者を受け入れている他、地域包括ケア病棟や訪問看護ステーションを有し、急性期から在宅医療までシームレスな医療の提供をめざしている。2024年4月からは、消化器外科の医師として横浜市立大学附属市民総合医療センターで40年にわたり診療、副病院長も務めた國崎主税先生が病院長に就任。「大学病院と同じレベルの診療を、地域の皆さまにお届けしていきたいと思っています」と語る國崎病院長に、同院の特徴や力を入れている領域などについて聞いた。(取材日2024年5月10日)

病院の特徴と地域の中での役割について教えてください。

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当院は、1955年に開設された「横浜船員保険病院」を前身に、保土ケ谷区をはじめ西区・旭区・戸塚区・泉区・瀬谷区からなる横浜西部医療圏の中核病院として医療を展開してきました。2014年からは経営母体の変更に伴い、「独立行政法人地域医療機能推進機構 横浜保土ケ谷中央病院」となり、新たなスタートを切りました。当院の使命は、地域の皆さまに良質かつ安全な医療を提供すること、そして患者さんとご家族に寄り添った医療を提供することにあります。地域の多様な医療ニーズに応えるべく、外科、整形外科、泌尿器科、循環器内科、消化器内科、腎臓内科、糖尿病内科など幅広い診療科をそろえており、人間ドックや生活習慣病検診、リハビリテーション、訪問看護にも対応。さらに横浜市より夜間・休日の二次救急患者を受け入れる輪番病院に指定されるなど、急性期から在宅医療までシームレスな医療の提供をめざしています。

どのような患者さんが多いのでしょうか。

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ご高齢の患者さんが多いので、高齢者に多い疾患を扱う整形外科や循環器内科に対するニーズが高いですね。整形外科では脊柱管狭窄症や大腿骨頸部骨折、変形性膝関節症など、手術加療が必要な疾患を中心に治療を行い、リハビリを含めて早期回復をめざしています。循環器内科では心筋梗塞や狭心症、不整脈といった虚血性心疾患に対して、薬物療法に加えて専門性の高いカテーテルアブレーションなども積極的に行っています。また、循環器救急診療にも対応しており、高い救急応需率の維持に努めています。他には透析患者さんや、消化器疾患の患者さんも多いですね。消化器疾患に関しては、2024年4月から肝胆膵内科・肝胆膵外科を専門とする医師が新たに加わり、今まで以上に幅広い診療が可能になりました。消化器内科と消化器外科がより緊密に連携して、患者さんの進行に合わせた適切な治療をめざしていきたいと考えています。

力を入れていきたい診療分野について教えてください。

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糖尿病内科では以前から、医師や看護師、栄養士、臨床検査技師、理学療法士、薬剤師、歯科衛生士など多職種チームで糖尿病の治療にあたり、糖尿病や肥満症の患者さんを対象にした減量入院なども行ってきました。一方で、私の専門は上部消化管外科で、大学病院では高度な肥満患者さんに対する外科治療である腹腔鏡下スリーブ状胃切除術を実施していました。今後は内科的治療を行っても十分な改善が見込めない肥満症患者さんを対象に、外科手術を行うことも検討しています。また、がんの治療に関しても、内視鏡手術など患者さんに負担の少ない手術にも積極的に取り組むとともに、化学療法室を設置して外来での抗がん剤治療も行っています。どの診療科でも、大学病院と同じレベルの治療が提供できる体制を整えて、地域の皆さまの医療ニーズに対応していきたいと思っています。

地域医療連携についてはいかがでしょうか?

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当院は2020年に地域医療支援病院に承認されました。地域の先生方との勉強会を定期的に開催しているほか、看護師や臨床検査技師などコメディカルスタッフによる勉強会も活発に行っており、顔の見える関係づくりに力を入れています。また、当院は地域包括ケア病棟・通称さくら病棟を用意しており、急性期治療は終了したもののすぐにご自宅や介護施設で生活するには不安がある患者さんに対して、治療や支援を行っています。院内の一般病棟から地域包括ケア病棟の移動だけでなく、ご家族の休息を目的としたレスパイト入院や、他院からの転院にも対応しています。ただし、地域包括ケア病棟の入院期間には限りがあります。地域包括ケア病棟からの退院先の確保や在宅医療の充実など、近隣の医療・介護施設と協力しながら、当院だけでなく地域全体で切れ目のない医療を提供できる体制を構築していければと思っています。

最後に、地域の方々へのメッセージをお願いします。

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当院には、「院内のホームドクター」として家庭医療を実践する総合診療部門が設置されています。一般的に総合診療部門には、検査や診療を経て他の診療科に患者さんをご紹介する、いわゆる「振り分け」を行う役割というイメージがあるかと思いますが、当科ではかかりつけ医として、患者さんの全身を総合的かつ長期的に診療しており、各分野の専門家と連携しながら、場合によっては看取りまで視野に入れた診療を行っています。何科を受診すればいいのかわからない、複数の合併症があってたくさん薬を飲むのが大変など、困ったことがあればいつでもご相談ください。私は消化器外科の医師として、これまで患者さまに先進の医療を提供したいという思いを胸に診療に従事してまいりました。その思いは今も変わりません。当院でも安全かつ良質な先進の医療の提供をめざし、また地域の皆さまから愛され、信頼される病院づくりに取り組んでまいります。

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國崎 主税 病院長

1984年に横浜市立大学を卒業後、横浜市立大学消化器内科学教室に入局。2005年横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター外科准教授、2008年横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター外科 教授、2015年横浜市立大学附属市民総合医療センター副病院長を経て、2024年より現職。日本外科学会外科専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック(生活習慣病健診)/1万9800円 

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