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医療法人社団静恒会 本多病院

(東京都 大田区)

山田 陸雄 理事長

最終更新日:2020/11/25

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ニーズに応える医療で、地域住民をケア

東急池上線・蓮沼駅より徒歩3分の場所にある「本多病院」は、昭和10年に医院として開業して以来、人々の健康を守り続けてきた。時代のニーズに合わせて医療の内容を変え、地域の人々に密着。戦中、戦後は負傷者の救護や結核の治療にまい進し、超高齢社会となった現在では、生活習慣病、骨や筋肉の傷病治療、リハビリテーションに力を入れているほか、関連施設として介護老人保健施設やグループホームも開設し、高齢者とその家族の生活全体をサポートしている。病床数は47床。手術などを受ける際に入院するための急性期病床と、治療とリハビリテーションを受けながら自宅や施設に移るまでの準備を行う地域包括ケア病床を備える。内科に力を入れており、一般内科から消化器内科、糖尿病内科、神経内科、呼吸器内科、循環器内科と、広い領域で専門性の高い診療を提供する。手術からリハビリテーションまでを一貫して対応する整形外科は、山田陸雄理事長の専門分野。加えてリハビリテーション科、眼科にも対応している。そんな身近で頼りがいのある病院について、診療の特徴から患者への想い、今後の展望までをじっくり伺った。(取材日2015年9月14日)

病院の歴史や、特徴について教えてください。

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1935年、現在のこの場所に本多病院の前身となる本多医院が設立されました。当時は結核などの病を中心に診療していましたが、時代のニーズに合わせて専門的な内科診療と整形外科での救急対応、さらにはリハビリテーションにも力を入れる現在のスタイルに移行していきました。内科では一般内科をはじめ、消化器内科、糖尿病内科、神経内科、呼吸器内科、循環器内科など各科それぞれの専門医が診療する体制を整えています。また、整形外科では、手術からリハビリテーションまで一貫した治療を実施。眼科疾患などにも対応しており、地域の皆さんの健康を幅広い視点から見守っています。土地自体はずっと同じ場所ですが、1991年に現在の建物が完成し、後に47床へ増床。急性期病床と治地域包括ケア病床の両軸で運営にあたっています。昭和初期から築いてきた地域患者さんとの信頼関係を壊すことなく、少しでもお役に立てる病院が目標ですね。

介護老人保健施設なども設立されているとか。

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高齢の患者さんの増加とニーズの高まりを受け、2005年に介護老人保健施設「コージーハウスはすぬま」を、そして2008年にグループホーム「はるかぜ」を設立しました。近隣にお住まいの高齢の患者さんは一人暮らしがとても多いため、病院で治療を完了しても、そのままご帰宅いただくには不安が大きいと考えました。そんな患者さんの回復を後押しする介護老人保健施設をつくりたかったんです。中でも「コージーハウスはすぬま」は、リハビリテーションのサポートに力を入れた施設。充実の設備と、医師や理学療法士、作業療法士、介護士などが連携して行う手厚いケアが特徴です。また、音楽の会や民謡・日本舞踊など、四季折々の楽しいイベントもご用意していますので、通所が日々の楽しみになると思います。「家族と同居しているけど、しっかりとしたリハビリテ―ションを受けたい」と利用されている患者さんも多くいらっしゃいます。

整形外科がご専門とのことですが、診療の特徴を教えてください。

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外傷を中心に、変形膝関節症や手根管症候群などのさまざまな症状において、保存療法から手術までを一貫して行っています。外傷の手術を必要とされている高齢の患者さんには、内科的疾患をお持ちの方が多くいらっしゃいます。当院は内科に力を入れていますから、万全のサポートのもと安心の環境で整形外科領域の手術ができることは、大きな強みだと感じていますね。手術後はいち早く日常生活に戻れるよう、早期のリハビリテ―ションを実施。リハビリテ―ションで生じる痛みをコントロールし、根気強く続けていけるようしっかりお手伝いいたします。理想は「ずっとご自身の力で動ける体づくり」。全身の筋肉や骨の関係性を考慮し、正しい姿勢やO脚の改善へのアドバイスも行います。日常の体の正しい使い方を学ぶことで、症状を軽減することも可能です。手術とリハビリテーションを両輪の輪とする治療が当院の利点であると思っております。

整形外科を専門に選ばれた理由はどんなところでしょう。

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もともと同院を継ぎたいという思いがありましたので、医師になるのは自然な流れでした。整形外科を志望したのは、学生時代にスポーツでケガをして思うように動けない不便さを実感し、医学的アプローチをしたいと考えるようになったから。外科が好きだったことと、「この病院に貢献できる科目を学びたい」という目標も後押しとなりました。整形外科疾患には、体の痛みや骨の変形など、原因が明確となっていない症状がたくさんあります。その原因を私なりに考え、工夫をしながら症状が改善されていく姿を見ていると、大きなやりがいを感じますね。得意分野は、特に高齢の患者さんに多い変形性膝関節症、大腿骨骨折、手根管症候群など。寝たきりの原因になりやすい大腿骨近位関節内骨折では、ダイレクトラテラール法による人工骨頭挿入手術を実施。術後に脱臼の心配が少なく、動作がスムーズにできるため、患者さんからご好評をいただいています。

今後の展望と、患者へのメッセージをお願いします。

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現在、外反母趾や扁平足、槌趾変形骨といった足の病気についてより専門的に学び直しています。体を支えてくれている足は、常に外界と接しているため大きな負担がかかっています。日常生活の何気ない動作により疾病の原因が生まれ、外反母趾などの疾患に繋がってゆくこともあります。健やかな体の能力を維持していただくためには足の健康が非常に大切なのですが、足の治療を専門的に行う病院は少ない。だからこそ、当院は足の治療により力を入れ、病院の一つの特色としていきたいと考えています。また「質の良い安全な医療を地域のみなさまに提供する」という理念を受け、地域患者さんにいつでも頼っていただけるような病院をめざすことも課題のひとつ。当院には多くの女性医師が在籍していますので、女性の患者さんもお気軽に来院ください。スタッフ一同、患者さんのお話をゆっくりお伺いし、二人三脚で病気を治していければ幸いです。

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山田 陸雄 理事長

日本整形外科学会専門医。学生時代のスポーツによるケガをきっかけに、整形外科の道を志す。同院の特徴である「手術とリハビリテーションを両輪の輪とする治療」を大切に、患者の痛みや悩みを解消できるよう努めている。2人の子どもと遊ぶ休日が何よりのリフレッシュ。大学時代の友人とゴルフに出かけた時は、互いの仕事ぶりを報告しあうことでモチベーションを高めているそう。

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