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国家公務員共済組合連合会 東京共済病院

(東京都 目黒区)

七里 眞義 病院長

最終更新日:2022/09/27

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地域に根差して幅広く質の高い医療の提供へ

1930年に設立され、中目黒公園に隣接する「東京共済病院」は、都会の中にある森の中の病院として、長年地域で愛されてきた病院だ。急性期医療を中心としながらも、高齢者の多い地域ニーズに配慮し、地域包括ケア病棟を設け、介護老人保健施設、訪問看護ステーションも併設。診療面では、産科、小児科、心臓外科を除くほぼすべての診療部門と、人間ドックなどを行う健康医学部門に加えて、正常圧水頭症部門を開設。各領域で専門性の高い診療を手がけているのが特徴だ。がん治療にも力を注ぎ、緩和ケア病棟も設けている。2022年4月から病院運営を担うのは、糖尿病・内分泌・代謝疾患、高血圧を専門とする、七里眞義(しちり・まさよし)院長だ。コロナ禍にあっては、行政からの要請に応えて、新型コロナウイルス感染症入院重点医療機関、診療・検査医療機関として地域貢献も果たしている。「幅広い診療科があり、それぞれに専門性の高い医師が在籍しているのが当院の特徴。地域に根差した医療を提供していますので、安心して受診していただきたいと思います」と語る七里院長に、同院ならではの魅力や展望について聞いた。(取材日2022年6月29日)

病院の成り立ちや地域で果たす役割を教えてください。

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当院は1930年に「東京海軍共済組合病院」として誕生し、1950年に国家公務員共済組合連合会に承継され、中目黒の地で90年以上にわたって地域の中核病院としての役割を果たしてきた病院です。幅広い医療ニーズに対応するため26の診療科と4つの診療部門を設け、急性期病床、集中治療室(HCU)、地域包括ケア病床、緩和ケア病床を運用しています。地域医療支援病院、二次救急医療機関などの役割を担い、救急医療や急性期医療に加え、高い専門性が求められる悪性腫瘍や慢性疾患の診療を行っています。人間ドックを行う健康医学部門、介護老人施設や訪問看護ステーションも併設しており、人間ドックや介護支援を受けられる方が、万一疾患に罹患されても迅速に加療できるようにしています。また、恵まれたロケーションで、目黒区全域から来やすく世田谷区や渋谷区、品川区、遠方からも患者さんが多く来られます。

診療面にはどのような特徴がありますか。

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幅広い領域にわたる専門性の高い医師は、東京医科歯科大学をはじめ、東京大学、昭和大学、東京慈恵会医科大学、東邦大学、順天堂大学などの各医局からの派遣による部分が大きく、おかげで質の高い医療を提供できています。また、東京医科歯科大学と東京大学の協力型臨床研究病院としてプライマリケアから専門診療まで幅広く経験できる環境を整え、医療人材の育成にも尽力しています。正常圧水頭症センターでは、当院の桑名名誉院長が特発性正常圧水頭症に対して開発・改良した「LPシャント法」が脳に穿刺をしない低侵襲で高齢者の負担にも配慮した方法であるために標準的治療となる歴史を刻んできた経験から、歩行障害や認知症を発症した特発性正常圧水頭症の患者さんが全国から多数紹介されてきます。

人間ドックや女性医療にも特色があるとのことですね。

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当院の人間ドックは消化器の内視鏡検査や婦人科検診、乳がん検診も常勤医師が担当しています。ベテランの医師による適切な診断とわかりやすい説明に加え、もし何か異常があればそのまま主治医として当院で診療できるというメリットもあります。特に臨床経験の豊かな乳腺外科医や婦人科医が在籍しており、がん診療においては不安やストレスを抱えた患者さんに、ソーシャルワーカーが治療のことだけでなく生活全般の相談に乗るフォロー体制も整っています。女性医療にも力を入れており、単に疾患だけを診るのではなく、精神的サポートも行いながら生涯にわたって女性のフォローアップに携わっています。

今後の展望について聞かせてください。

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当院は、急性期病院として質の高い医療を提供しつつ、地域のニーズに合わせて診療科や診療体制を充実させてきました。2018年にはこのエリアに不足している緩和ケア病床を設置し、患者さんが美しい自然とアットホームな雰囲気の中で穏やかに過ごせる環境を整えました。外科領域では内視鏡手術など低侵襲治療にも注力しています。また2021年から糖尿病・内分泌・代謝科の診療体制を充実させて、糖尿病だけでなく、あらゆる領域の成人内分泌疾患や難治性高血圧に対応しています。かつてはマンパワーが不足している部分もありましたが、婦人科や血液内科、緩和ケア内科の医師を増員して、今まで以上に充実した対応ができるようになりました。今後も地域のニーズに応じて診療体制を拡充し、診療の質と幅を広げていきたいと考えています。

では、地域の皆さんへのメッセージをお願いします。

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当院は「患者さん一人ひとりに安全で質の高い医療を提供し、地域の皆さんから信頼される病院をめざすこと」を理念に掲げ、医療が絶えず進歩する中で常に質も高い安全な医療を提供できるよう、各領域のスペシャリストをそろえて研鑽に努めています。国内の医療事情が大きく変遷しても、常に公的病院として高度専門医療を含む役割を果たし続けていくために、これまで以上に地域の医療機関との連携も強化していきたいと考えています。そして、医療安全や感染症対策、患者さんへの接遇、コミュニケーションなど地域や社会から求められる医療を実践しつつ、医師や多職種がその専門性を発揮できる環境を整え、地域に密着して愛される病院でありたいと考えています。多様な診療科や部門の特色や専門性も生かし、ニーズの高い女性医療、働き世代の医療、そして、高齢者医療にも力を入れて、ぜひ地域の皆さんのお役に立ちたいと願っています。

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七里 眞義 病院長

1980年東京医科歯科大学卒業、同大学医学部第2内科入局、1984年同大学大学院医学研究科卒業。茨城県厚生連取手協同病院、東京都立大久保病院、東京医科歯科大学医学部附属病院、米国Vale大学留学などを経て、2009年から北里大学医学部内分泌代謝内科学主任教授、 2019年同大学病院副院長・内科系部長。2021年副院長を経て2022年より現職。専門分野は糖尿病、内分泌・代謝疾患、高血圧、腎臓病。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック(半日)/4万1800円~

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