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社会福祉法人東京有隣会 有隣病院

(東京都 世田谷区)

藤田 宜是 病院長

最終更新日:2024/04/03

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地域の人々に安心を与える病院をめざす

千歳船橋駅から徒歩約10分の住宅街で、80年以上にわたって地域とともに歩んできたのが、「有隣病院」だ。現在は、療養型の病院として回復期リハビリテーションを中心に、一般外来診療や健康診断を提供している。そんな同院の院長で、「この地域には有隣病院があるから安心だと、自然と言ってもらえるような病院になりたいと思っています」と気さくに語る藤田宜是先生に、力を入れている診療や地域医療にかける思いなどについて聞いた。(取材日2024年2月15日)

最初に病院を紹介していただけますか?

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当院は、救急車を受けて急性期の患者さんを診るのではなく、急性期病院での治療は終わっても、すぐに在宅復帰ができないような患者さんを受け入れている療養型の病院です。近年、特に急性期の病院は、1〜2週間以内など短期間で退院することが多い時代になっていますが、その中には、まだ自宅に帰っても日常生活が送れないという人もたくさんいるわけです。そのような状態で家に帰っても思うように動けませんから、体力がどんどん落ちて寝たきりになってしまうことも。それではまずいですから、当院にもう少し自信がつくまでいていただいて、リハビリテーションを十分に行い、それから自宅に帰っていただく。それが当院の主な役割です。また、健診や人間ドックのほか、一般病棟では、急性期病院から継続して入院治療が必要な患者さんや在宅療養中の方のレスパイト入院にも対応しています。療養病棟には、比較的病状の落ち着いている患者さんが入院されます。

地域医療連携が大切になりますね。

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地域包括ケアシステムでは、急性期病院は急性期の治療だけをして、その次は当院のような療養型病院で引き継いで治療やリハビリテーションをすることになっています。そのため病院間の連携が非常に重要です。当院では世田谷区病院長会で、これまであまり連携してこなかった病院とも積極的に連携を取りたいとお願いしています。また、地域の開業医の先生が診ている患者さんでも、手術が必要であれば対応できる病院につなぐ段取りをして、手術が終わったら当院でリハビリテーションをしてから在宅に復帰してもらって、その後をまた開業の先生が診ていく。そういう連携が大切だと世田谷区医師会で提案しています。最終的には、地域全体の医療レベルが上がって、みんなが住みたいと思い、いろいろな地域から集まってくる。そして、この地域なら安心して生活ができると言ってもらえる。地域医療って、私はそういうものだと思います。

力を入れていることはありますか?

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回復期リハビリテーション病棟では、脳血管疾患や大腿骨頸部骨折などの治療が終わった患者さんにリハビリテーションを提供することで、家庭や社会への復帰をサポートすることをめざしています。区内屈指の広さのリハビリテーション室を備え、多数のリハビリテーションスタッフをそろえて、勉強会や研究発表会などを積極的に行い、高い医療レベルを保てるよう努めています。特に回復期には運動療法と同じくらい食事療法が大切になります。当院では、管理栄養士と理学療法士、看護師などが医師と毎週ディスカッションを行い、個人に特化した食事のメニューやトレーニング処方を検討しています。一人ひとりに何が必要なのかをしっかり管理しながらリハビリテーションを実施することで、1日でも早く患者さんを回復させることができるよう取り組んでいます。

病院を運営する上で心がけていることはありますか?

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スタッフの一人ひとりが職務に当事者意識を持ってもらうことです。一般論として、上の人が何の説明もなく右に行くぞと言っても、足が左を向いている人は少なからずいるでしょう。また、世の中には上の人が右だと言ったばかりに、何も言わなければ右に行ったかもしれないのに、左に行く人もいると思います(笑)。そうではなくて、一人ひとりが自分の頭で考えて、みんながこれはどう考えても右に行くべきだと考えて、同じ方向に進んでいくことが大切だと考えています。私の経験上、強要しても駄目ですし、逆にその時に何をすれば良いのかというのは、よく話し合えば答えは同じはずです。大切なのは、どの方向に行って、何をすれば良いのかを自分で考えて、その結果同じ方向を向いてもらうこと。それが、結果的にはすごく効率良く全体が進むのだと考えています。そういう自主性を全スタッフに促したいというのが、私の願いです。

最後に今後の展望を読者へのメッセージをお願いします。

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まず、現在の病院と敷地内にあった特別養護老人ホームが老朽化してきたこともあって、新棟を建設中です。病床数などは変わりませんが、病院と特別養護老人ホームが一体となった施設になります。また、来年の春には当院を運営する法人が100周年を迎えます。当院は、80年ほど前に当地で結核病院としてスタートしましたが、地域には現在も一般の患者さんは診ていないと思っている方がいるんですね。ですから、現在は回復期リハビリテーションを中心に一般外来診療も行っていることをもっと知っていただいて、地域の皆さまに親しんでいただきたいと思っています。皆さまには、自分たちが育てている病院だと思って、いろいろとご意見もいただきたいですし、何かにお困りの際には積極的に頼っていただきたい。この地域には有隣病院があるから安心だと、自然と言ってもらえるような病院にしたいと思います。

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藤田 宜是 病院長

1978年日本大学卒業。1982年日本大学大学院修了。2008年同大学医学部内科准教授、腎臓高血圧内分泌内科科長、2014年同大学医学部教授、腎臓高血圧内分泌内科部長。JCHO横浜中央病院病院長などを経て2023年より現職。日本腎臓学会腎臓専門医、日本リウマチ学会リウマチ専門医。医学博士。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック(A~Dコース)/4万5310円~5万810円

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