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公立学校共済組合 関東中央病院

(東京都 世田谷区)

小池 和彦 病院長

最終更新日:2021/06/10

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柔軟な対応力で日々進化する地域の中核病院

公立学校共済組合の職域病院として1953年に開院した「関東中央病院」。今では広く一般の患者を受け入れ、世田谷区民から揺るぎない信頼を集める中核病院となった。高度な医療と温かな心をモットーに、地域医療連携にも注力。「地域医療支援病院」に指定されるほか、専門性の高いがん治療を提供するなど、専門的かつ幅広い医療が特徴だ。そんな地域の基幹病院の病院長である小池和彦先生は、同院とは昔から深い関係性がある東京大学の出身。世田谷在住歴50年という小池先生は、愛着のあるこの地域において、可能な限りすべての医療を完結できる体制づくりに意欲を見せる。「この地域の皆さまの医療に深く携われることに、私自身が大きな喜びを感じています」。そう穏やかな笑顔で語る小池先生に、時代や地域ニーズに柔軟に応え続ける同院の歩みや、診療の特徴などを詳しく聞いた。(取材日2021年4月19日)

まず、病院の歴史と特徴についてお聞かせください。

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当院は1953年に公立学校共済組合の職域病院として出発しました。1957年からは組合員だけでなく地域住民全体の健康を守る立場となり、現在は403床を有する世田谷区の中核病院として良質な医療に努めています。専門性の高いがん治療をはじめ、高度な医療技術も積極的に取り入れ、「心あたたかく、日々新たに」という基本理念のもと、時代や地域ニーズに合った医療体制の整備に注力しています。それと並行して力を入れているのが、地域で完結できる医療の実現。急性期医療と在宅医療の橋渡し役となるべく、2017年には40床の地域包括ケア病棟を開設しました。世田谷区は高齢者の多い地域ですから、救急医療体制を一層強化して、急性期後や在宅からの緊急患者さんにも柔軟に対応しています。当院で治療困難な症例は昔から縁の深い東京大学医学部附属病院へご紹介し、協力して治療にあたることも強みの一つです。

がん治療や救急医療体制について詳しく教えてください。

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当院は特に胃・大腸・肺・肝臓・乳房・前立腺などの分野でがん医療に高い専門性を持っています。体に負担が少ない低侵襲手術を軸に、地域で完結できる、質の高さにこだわったがん医療体制の強化をはじめ、患者さんとその家族を支える相談支援や緩和ケアの充実にも注力しています。救急医療については2015年に夜間救急病床10床を設置。夜間休日のスタッフも増員して、チーム体制で24時間稼働できる体制が整っており、現在は、3次救急レベル並みの救急医療体制を確立できていると自負しています。当院は、東京都CCUネットワークの加盟施設であり、循環器に関する緊急入院を積極的に受け入れていて、急性虚血性心疾患や大動脈瘤、大動脈解離などに24時間体制で対応しています。その中でも、特に心筋梗塞や狭心症のカテーテル治療については数多く対応してきた実績があります。

その他特色のある医療には、どのようなものがありますか?

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胃・大腸・肝臓のがん、前立腺肥大症などでは特に先進的な治療に取り組んでいます。消化管内科では早期の胃がん、大腸がん、大腸ポリープなどの内視鏡検査・治療を積極的に行っており、胆肝膵内科では肝臓がんに対するラジオ波焼灼療法を行っています。ラジオ波焼灼療法は、超音波で確認しながらがん細胞に電極針を刺し、熱によって死滅させていく治療法で、原発性肝がんだけでなく、転移性肝がんでも対応しています。前立腺肥大症の手術では、従来の電気メスを用いた方法よりも出血や痛みが少なく、より安全性に配慮して行うことのできる、経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術を全例で施行しています。内視鏡で患部を見ながら、先についたレーザーメスで適切に切除する先進的な治療法を実施できる施設は都内でも少ないでしょうから、今後も多くの患者さんに提供していきたいと思います。

院内の感染症対策も徹底されていると伺いました。

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当院は早い段階で新型コロナウイルス専用の外来・入院棟を設置し、陽性者の受け入れ・治療に注力してきました。一方、世田谷区の基幹病院として通常の医療も止めるわけにはいきません。新型コロナウイルス専用の外来と入院棟は構造的に隔離されており、一般外来や入院患者とは動線を完全に分離した独立空間を確保できています。救急診療や新型コロナウイルス感染症以外の診療体制を維持するという意味でも、地域の皆さまにこれまでどおり、安心して受診いただけるように体制を整えています。コロナ禍で受診を後回しにする方が増えていますが、当院の人間ドックは共済組合員に限らず、どなたでも受診可能ですので病気の早期発見にお役立ていただきたいです。2018年に完成したメンタルヘルス部門の新棟では、主に公立学校の教職員を対象に心の不調の予防や治療、職場復帰支援を行い、今年度からは東京都と連携して教職員休職者の復職支援事業も始まりました。

今後の目標や、読者にメッセージをお願いします。

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現在、東京都がん診療連携拠点病院の指定を受けることを目標に、がん相談支援や情報提供をより一層強化している最中です。同時に、地域完結型医療の実現にも、病院をあげて取り組んでいます。私は高校生の頃から世田谷に住んでおり、在住歴は50年になります。このたび、関東中央病院の病院長として、この地域の皆さまの医療に携われることに、私自身が大きな喜びを感じています。患者さんもご家族も、できる限り世田谷区の中で医療を完結したいという想いが強いことは、同じ区民としてよく理解しているつもりです。遠くまで行かなくても、自宅から近い当院でしっかり対応できる体制を整えて、地域医療に深く貢献できるよう、努めていきたいと思っています。患者さんが幸せになるために、われわれができることは何かを一人ひとりが常に考え、全職員が一丸となってより良い医療を追求していく。その本気の姿勢こそが皆さんの信頼につながると信じています。

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小池 和彦 病院長

東京大学医学部卒業後、同大学第一内科学教室入局。1986~1989年米国国立がん研究所フェロー、1991年東大第一内科助手、1997年同講師、2004年東大感染制御学・感染症内科学教授、2009年より東大消化器内科学教授などを歴任し、2021年4月に「関東中央病院」病院長に就任。日本消化器病学会理事長、日本肝臓学会理事、日本医学会連合理事、日本医学会幹事。

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