病院長メッセージ(学校法人 聖マリアンナ医科大学 聖マリアンナ医科大学病院) | 病院・総合病院・大学病院を探すならホスピタルズ・ファイル

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学校法人 聖マリアンナ医科大学聖マリアンナ医科大学病院

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北川 博昭病院長
Kitagawa Hiroaki

プロフィール1980年聖マリアンナ医科大学卒業後、同大学病院での診療に加え、ロサンゼルス小児病院(アメリカ)での研究員、オタゴ大学附属ウェリントン病院での臨床留学などを経験。同院小児外科部長、総合周産期母子医療センター長等を経て、2017年4月から現職に就任。専門は胎児診断と新生児外科、小児呼吸器疾患の内視鏡診断と外科治療。日本外科学会外科専門医、日本小児外科学会小児外科専門医など。

生命の尊厳を重んじ医療を行う特定機能病院

川崎市北部の医療を40年以上支える「聖マリアンナ医科大学病院」は、キリスト教精神に基づく「生命の尊厳を重んじ、病める人を癒す、愛ある医療」が理念。同院はこの理念をもとに地域のニーズに応える幅広い診療科を設けている。加えて昼夜を問わず診療する救命救急センターをはじめ、高度な医療を提供する各種の診療施設を開設。2015年には動物介在療法を導入するなど意欲的な取り組みも続けている。これらの根底にあるのは「一人でも多くの患者の笑顔を見たい」という同院の思い。さらに医師の育成や医学研究を担う大学病院として、次世代の医療に希望をつなぐ重要な使命も持っている。2017年4月に就任した北川博昭病院長は、「地域で活躍する同窓生とのつながりを生かして、より地域に根差した医療を実現したい」と語る。現在必要な地域貢献度の高い医療、今後さらに必要となる先進的な医療の両立をめざす同院の方針など聞いた。(取材日2017年4月1日)

聖マリアンナ医科大学病院の特徴は何でしょうか?
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40年以上にわたり、キリスト教精神に基づく「愛ある医療」を実践してきたことでしょう。当院は大学病院として高度先進医療、医学教育、医学研究を行うとともに、救命救急センター、総合周産期母子医療センター、災害拠点病院などにも指定され、地域に密着した基幹病院としての役割を果たしてきました。現在では市内最大の1208床を有し、31の診療科および疾患別の16の診療施設で、幅広くかつ専門性の高い診療を行っていますが、その根底には「一人でも多くの患者さんの笑顔が見られるように」との思いがあります。例えば当院消化器・肝臓内科臨床教授の渡邊嘉行先生が中心となってスタートさせた「キッズアートプロジェクト」では、入院したお子さんがアートの作成を通じて少しでも入院生活を楽しめるよう、そして笑顔になって治療と向き合えるような支援を続けているのです。現在はNPOを設立して、他の病院の小児科にも展開しています。

こちらでは動物介在療法も行っていると聞きました。
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ええ、日本では当院以外にも神奈川県立こども医療センターと静岡県立こども病院で行っています。当院には正式な職員証を持つ勤務犬としてスタンダードプードルの「ミカ」(オス)が活動中で、これは以前に長期入院していたお子さんの希望がきっかけとなり、日本盲導犬協会、日本介助犬協会の協力で2年間の施行を経て実現したものです。動物介在療法はアメリカではAAT(Animal Assisted Therapy)と呼ばれており、当院でも専門的な治療の補助療法として患者さんの情緒的安定、闘病意欲の向上、QOL(生活の質)の向上をめざしています。2015年4月から2016年3月までに50件のAATの依頼を受けましたが、患者さんやご家族へのアンケート調査によると「入院生活に楽しみができた」「治療に前向きになった」「苦痛が軽減された」などの記載が多く見られました。

では診療面での強みについて教えてください。
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診療の幅広さに加え、複数の診療科・職種が連携して課題解決に取り組むチーム医療が大きな強みです。例えば、循環器領域では循環器内科のカテーテル治療、心臓血管外科のバイパス手術など専門性を生かして治療するだけでなく、両科がひとつの診療施設で一体となって循環器疾患の診療に24時間対応。状況に応じて内科的治療、外科的治療をスムーズに選択できる体制となっています。また手術台に血管造影装置が組み込まれ、カテーテル治療と外科手術が同時にできるハイブリッド手術室も設置。この手術室で開胸手術なしにカテーテルで大動脈弁狭窄症を治すTAVI(経カテーテル的大動脈弁置換術)を2016年から開始し、2017年3月時点で多くの手術実績を残しています。このほかがん治療をはじめ疾患別、臓器別に多数の診療科がチーム医療を実践しています。

地域の中ではどのような役割を担っていますか?
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特定機能病院として高度医療を提供する一方、救急医療では比較的軽症な1次救急から重篤な3次救急まで、全ての救急患者に対応しています。また川崎市初となる総合周産期母子医療センターも2010年から稼働し、安心して出産をしていただけるように産婦人科、新生児・小児科、小児外科が一体となって診療し、緊急対応も行う「母と子の救命救急」の役割を果たしています。さらに地域のかかりつけ医となる医療機関、回復期・慢性期の病床を持つ病院との連携にも力を入れ、メディカルサポートセンターを窓口に紹介の受け入れと逆紹介にも積極的です。これは患者さんの容体や希望に即して早期からの転院・退院を支援するものです。すでに当院と母体となる大学は創立から40年以上たち、同窓生は地域でクリニックを開院したり、各地区の医師会で要職を担ったりしています。そうした人的交流をもとに、より地域に密着した医療を進めたいですね。

では今後の病院運営の目標をお聞かせください。
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「愛ある医療」の理念は変わることなく、地域の医療機関と連携して脳神経や循環器などの分野で高度医療を提供し、認知症やがんの早期発見と治療を行うなど、現在の差し迫った課題に対応します。一方で長期入院をするお子さんのサポート、障害のある方への医療といった見落とされがちな部分にも目を向けることも検討中ですが、これは当院の理念に照らせば当然のことといえます。さらにそうした新たな試みを進める上では、医師や看護師をはじめ院内の職員の働き方も見直しが必要かもしれません。また大学病院としてこれからの医療を担う人材育成という役割も担っています。私も当大学の同窓生の一人として、地域で活躍している同窓生の協力も得ながら次世代にきちんとバトンを渡し、川崎市北部の地域医療に明るい未来を築きたいと考えています。

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