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学校法人 帝京大学医学部附属溝口病院

(神奈川県 川崎市高津区)

原 眞純 病院長

最終更新日:2024/04/03

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地域に根差しつつ高度な医療を行う大学病院

東急田園都市線高津駅前にある「帝京大学医学部附属溝口病院」は、地域に根差しながら大学病院として専門性の高い医療の提供をめざす病院。2017年に現在の新病院が完成し、先進的な医療設備を兼ね備えた病院として着実に進化してきた。2021年に病院長に就任した原眞純病院長は、二次救急医療機関として地域を支えつつ、専門的な医療も行い、さらには研究・教育機関の使命を果たすという病院運営を担う。診療では、泌尿器科・産婦人科・外科にてロボット支援下手術を行うなど、各診療科の特色や強みを生かすことにも尽力。神奈川県内はもとより、都内からも便利な立地を生かして、多様な医療機関との連携も深めていきたいと意欲的な原病院長に、同院の特徴や今後の展望などを聞いた。(取材日2024年1月19日)

こちらの病院の成り立ちを教えてください。

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1973年の開設以来、地域のニーズに応えるかたちで診療科を増やし、1982年に総合病院となりました。地域に根差しつつ、高度で良質な医療を提供することをモットーに、身近な地域の病院として親しまれてきました。一方で大学病院としては、各診療科を統括するのが帝京大学医学部の教授陣のため、各領域の専門家がそろい、次第に専門性の高い医師やスタッフが集まり、医療の質も充実してきました。そして、2017年にこの新病院が完成。医療設備や医療機器を拡充し、幅広い領域で先端的で高度な医療が提供できる環境を整え、今日に至ります。川崎市北部の二次救急医療機関に指定されており、365日24時間体制で救急患者さまの受け入れも行っています。病院の成り立ちから、急性期医療を中心とした地域密着の病院機能を残しつつ、大学病院として専門的な医療を提供する責務をも果たしてきました。

特色のある診療科や治療について伺います。

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各診療科にさまざまな特色がありますが、泌尿器科や外科、産婦人科などで、ロボット支援下手術に力を入れているのは大きな特徴だと思います。特に泌尿器科では多くの手術を行っています。ロボット支援下手術は、精度が高く、後遺症や合併症のリスクも少ない低侵襲な手術がめざせることから、希望される患者さまも増えています。また、ロボット支援下手術を積極的に行っている当院で研鑽を積みたいという外科系の若手医師が多数在籍していることから、病院全体の活性化につながっています。その他、耳鼻咽喉科では、鼓室形成術などの手術を数多く手がけていますし、消化器内科は膵臓がんなど胆嚢・膵臓領域の専門性が高く、多くの症例実績があります。また、消化器内科と脳神経内科を除く内科は、一つの診療科としてまとまっており、高い専門性を持ちつつ連携して総合的な診療が行えるのも特徴です。

病院長としての診療方針や考えをお聞かせください。

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地域に根差した急性期病院としての機能を果たしつつ、大学病院として専門的な医療を提供し、さらに医学部生や若い医師たちを育成する教育研究機関としての役割を両立させていくというのが基本的な方針です。私は創立者のような強いリーダーシップを持った存在ではありませんが、各科に高い専門性を持ったスペシャリストが在籍していますので、それぞれの方針を尊重しながら、その特色や強みを生かして高いレベルの医療を提供できるようにバックアップしていくのが、私の役目だと考えています。また、私自身も外来診療や病棟回診に参加していますので、現場の意見もしっかりとくみ取りながら、各部署が集まるさまざまな会議で合議を図って病院運営に取り組んでいます。私の専門である糖尿病治療ではAIを活用したインスリンポンプ療法を導入するなど、患者さまに有益で、かつ若い医師に学んでほしい先端的な治療に積極的に取り組むことも心がけています。

地域連携への取り組みや今後の展望についてはいかがでしょう。

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新病院になって以降、地域での病診連携が進み、2023年10月から紹介受診重点医療機関にも指定されました。登録医制度や、開業医の先生が外来を直接予約できるオンラインシステムも準備中ですし、地域連携にはさらに注力する予定です。アクセスの良さを生かして、神奈川県だけでなく東京都の医療機関との連携も進めていきたいと考えています。東急田園都市線沿線、JR南武線沿線の患者さまも多いですし、若い先生が多く活気があり、新しい医療やシステムにも柔軟に対応できる強みを生かしていきたいですね。急性期医療と専門医療の両立には困難が伴いますが、幸い当院は各診療科の垣根が低く、総合的に診ていくスタンスが醸成されていますので、うまくバランスを取り、救急医療のニーズにも応えつつ専門医療も行い、若い医師がどちらも学べる環境をつくっていきたいと考えています。

最後に、地域の皆さんへのメッセージをお願いします。

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当院は、地域住民の皆さまが困ったときに頼りになる病院、専門的な治療が必要になった時も、きちんと地元で最先端の治療が受けられるような病院として役立つことをめざしています。安心して受診していただけるよう、院内のメンテナンスにも力を入れ、患者さまのセキュリティーやプライバシーにも十分に配慮しています。また、地域の先生方との病診連携にも力を入れ、「顔の見える関係づくり」を実践し、状態の落ち着いた方を逆紹介する場合も、できるだけ面識のある先生にお願いしています。また「帝京大学老人保健センター慈宏之里」の嘱託病院として、当院の職員が診療を担当するなど、福祉施設とも交流連携を取っています。今後は、急性期治療後の患者さまを受け入れる慢性期病院との連携も深めていく予定です。当院が地域医療のネットワークの中核となって皆さまの健康を支え、さまざまな面から地域貢献に努めていく所存です。

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原 眞純 病院長

1993年京都大学医学部卒業。2001年東京大学大学院医学研究科内科学修了。東京大学医学部附属病院糖尿病・代謝内科助教を経て、2008年帝京大学医学部附属溝口病院に入職。2014年同教授、2017年副院長を経て、2021年より現職。専門は内分泌・糖尿病。子どもの頃から動物好きで、今はペットとしてインコを飼っているとのこと。

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