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心筋梗塞、脳梗塞や外傷など
各診療科が連携する救急医療体制

地方独立行政法人東京都立病院機構 東京都立多摩北部医療センター

(東京都 東村山市)

最終更新日:2021/11/30

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  • 保険診療
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東京都指定二次救急病院として手術や入院が必要な救急患者の受け入れに注力している「公益財団法人東京都保健医療公社 多摩北部医療センター」。幅広い診療科を持つ総合病院の強みを生かし、各診療科連携のもと、持病がある患者や、患者にほかの疾患が見つかった場合など、さまざまなケースに対して専門的かつ柔軟な救急医療が提供できる環境を整えている。また、地域の病院やクリニックとの協力体制も構築し、状況に合わせて適切な医療機関に患者を紹介。今回は、循環器内科部長の村崎理史先生、神経内科医長の有井一正先生、整形外科医長の朱寧進(しゅ・ねいしん)先生に、各科の救急医療への取り組みやその特徴について話を聞いた。(取材日2021年4月23日)

柔軟・迅速な救急医療の提供の実現に向け、各診療科が専門性を生かしつつ密に連携

Q多摩北部医療センターの救急医療体制について教えてください。

A

循環器内科部長の村崎先生

【村崎先生】当院は、入院や治療が必要な患者さんへの二次救急を重点医療の一つとして掲げ取り組んでいます。救急医療では内科医と外科医のほか整形外科・泌尿器科・眼科・皮膚科の医師、小児科医、循環器内科医が対応。各科の連携もスムーズですので、原因がはっきりわからない場合も、多角的な視点で迅速な原因究明に努めています。急性期の患者さんが入院した場合、一般的には2〜3日で転院となることも多いですが、当院では急性期リハビリテーションを動かしつつ、症状が安定したところで回復期の病院に紹介する流れとなっており、一つの病院で一貫性を持って治療ができるのが特徴です。

Q循環器疾患の救急受け入れ体制はどのようになっていますか?

A

あらゆる症状に対応できるような体制づくりに努めている

【村崎先生】当院では地域の開業医の先生や救急隊からの要望で救急の患者さんを受け入れています。疾患別に見て多いのは心不全、虚血性心疾患、四肢大動脈疾患。これらの疾患の急変時も含め、幅広いカテーテル治療を行っているのが当科の強みです。虚血性心疾患や、足や手の動脈のカテーテル治療のほか、徐脈性不整脈に対するペースメーカー植込み術にも対応しています。虚血性心疾患や四肢末梢の動脈疾患を起こす方は、糖尿病や腎疾患、神経疾患を合併していることも多いのですが、当院は内科に専門グループが複数あり、連携して治療することが可能です。一般的には治療が難しいとされる、人工透析の患者さんのカテーテル治療も可能です。

Q次に、神経内科の救急対応についてお聞きします。

A

神経内科医長の有井先生

【有井先生】救急医療はほぼ救急搬送された脳梗塞の患者さんで、当院では血栓溶解療法を行います。血栓回収が必要な場合は当院でMRIを撮影し、tPA静注療法(静注血栓溶解療法)を行ってから、連携先の多摩総合医療センター、昭和病院、防衛医科大学校病院などに紹介します。特徴の一つは、頭部MRIの撮影が24時間365日可能であること。さらに、内科の中にある複数の専門グループと連携しており、例えば、脳梗塞の患者さんが心臓にも異常が見られる際はただちに循環器内科につなぐことができます。ワルファリンカリウム治療が必要な方、パーキンソン病がある方などは、急性期を脱し安定した後も、引き続き当院で診ることができます。

Q整形外科の診療体制および救急医療体制について教えてください。

A

整形外科医長の朱先生

【朱先生】整形外科では現在5人の医師が在籍し、通常の外来診療ほか、救急の患者さんにも対応しています。外来診療では膝を専門に診る外来と肘・肩・手を専門に診る外来があり、下肢、上肢それぞれを専門とする医師が担当。骨折、靱帯損傷、腱断裂、神経・血管損傷などの外傷の治療や、変形性膝関節症をはじめとする関節疾患に対する人工関節置換術(股関節・膝関節・肩関節・肘関節)、スポーツ外傷に対する関節鏡視下手術にも対応しています。大学病院で研鑽を重ねた経験豊富な医師がエックス線検査やMRI検査による診察や画像診断を行い、一人ひとりの患者さんの病状に適した治療を提案しています。

患者さんへのメッセージ

村崎 理史 循環器内科部長

1988年北里大学医学部卒業、医学博士。虚血性心疾患を中心とした動脈硬化性疾患、心臓カテーテル治療、危険因子を多数併せ持つような動脈硬化性疾患の患者管理、心不全治療を得意とする。日本循環器学会循環器専門医、日本内科学会総合内科専門医、身体障害者福祉法第15条指定医。

当院は、入院や治療が必要な患者さんへの二次救急を重点医療の一つとして掲げ取り組んでいます。救急医療では内科医と外科医のほか整形外科・脳神経外科・泌尿器科・眼科・皮膚科・耳鼻咽喉科の医師、小児科医、循環器内科医が対応。各科の連携もスムーズですので、原因がはっきりわからない場合も、多角的な視点で迅速な原因究明に努めています。急性期の患者さんが入院した場合、一般的には2〜3日で転院となることも多いですが、当院では急性期リハビリテーションを動かしつつ、症状が安定したところで回復期の病院に紹介する流れとなっており、一つの病院で一貫性を持って治療ができるのが特徴です。

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