早期発見・治療で女性の健康を守る
乳がん・子宮がんの同日検診
医療法人藤森医療財団 小国病院
(兵庫県 姫路市)
最終更新日:2022/03/30
- 保険診療
- 自由診療
- 乳がん
- 風疹(風しん)
- 麻疹(はしか)
- 子宮がん
姫路バイパス市川インターから北へ約50mと車でのアクセスに適した立地の「小国病院」は、婦人科疾患の診療や検診で女性の健康維持をサポートしている。女性のがん罹患数上位にある乳がんと子宮がん。どちらも自覚症状に乏しいため、早期発見・治療のためには、定期的な検診が重要となる。女性の健康を支え、命を紡ぐ病院をめざす同院では、マンモグラフィ検査と超音波検査による乳がん検診と、子宮がん検診を同日に、かつ極力短い時間で提供しているのが特徴。高度な専門性を有する医師、女性検査技師が在籍しており、患者の安心感を重視しているのもポイント。「女性のための病院」であるため尽力する福本亮理事長に、乳がん・子宮がんとはどんな病気か、検査を受けるタイミングや実際の流れについて教えてもらった。(取材日2022年1月24日)
目次
検査・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q女性が気をつけるべき乳がん、子宮がんとはどんな病気ですか?
- A
国立がん研究センターの「最新がん統計」によると、2018年の女性のがん罹患数は、乳がんが1位、子宮がんが5位です。どちらも数は多いものの、調べるには特別な機器を必要とするため、一般健診ではなく設備のそろった医療機関で検診を受ける必要があります。乳がんの原因はさまざまですが、エストロゲンという女性ホルモンが深く関わっており、高齢出産をした方、出産回数が少ない方、初潮年齢が早く閉経年齢が遅いなど一生のうちで月経期間が長い方は注意が必要とされています。子宮がんは、ほとんどが性交渉などによるヒトパピローマウイルスの感染が原因であることがわかっており、予防方法としてはワクチンが挙げられます。
- Q受診のタイミングや注意すべき年齢層はありますか?
- A
乳がんは自覚症状に乏しく自己発見が難しいため、常日頃から触って「しこり」が新たに出現していないか、大きくなっていないかを確認し、変化を感じてもらうことが大切です。例えば授乳時期に起こる乳腺炎のしこりはそのうち小さくなりますが、がんであれば一般的にどんどん大きくなっていきます。ただし、小さながんは見つけにくいため、しこりなどがなくても早期発見のため乳がん検診を受けましょう。また若い方に多い子宮がんも同様に症状が出にくく、定期的な細胞診による検診が重要です。どちらの検診も20代以降、2年に一度は検診を受けることをお勧めします。
- Q貴院では乳がんと子宮がんの各検診が同日にできるそうですね。
- A
「女性のための病院」である当院では、女性の2大がんである乳がんと子宮がんの検診に力を入れており、同日受診が可能です。産婦人科として、授乳なども含む乳腺の悩みをサポートする必要性を感じ、各医師・検査技師が研鑽を積み、同日提供を実現しました。乳がん検診では、マンモグラフィ検査、超音波検査ともに乳がんに関する高度な知識を有する女性技師が在籍、対応しており、専門の医師による精密な検査も含め、安心して受けていただけるでしょう。検査の結果、乳がんの疑いがあると診断した場合は、連携する病院にご紹介いたします。子宮がん検診については、精密検査が必要となる際も当院で経過観察、治療も可能です。
検査・治療START!ステップで紹介します
- 1予約、問診票記入
電話で予約可能。検査当日は受付後、スマートフォン、タブレットを活用したウェブ問診票に記入する。また市町村のがん検診無料クーポンを使用する場合は、クーポンに添付されている用紙に必要事項を記入して持参を。「不安を解消するのも病院の大事な仕事」と福本理事長。胸のしこりや不正出血はもちろん、気になることはすべて伝えよう。乳がん・子宮がんの同日検診は、上下ともに脱ぎ着しやすい服装で来院するとよいだろう。
- 2内診台にて子宮がん検診実施
子宮がん検診は、子宮の入り口から細胞をこすり取り、がん細胞がないかを確認する検査。内診台に座って行われる。膣を広げる際に使う器具で痛みを感じることはあるものの、同院では痛みを最小限に抑えるよう細心の注意を払っているので、力まずリラックスして受けるのがこつだ。福本理事長いわく「最初の2~3秒を我慢してもらえたら、すぐに終わります」とのこと。同院には産婦人科の経験豊富な医師が多く勤務する。
- 3マンモグラフィ検査
マンモグラフィ検査は、乳房をエックス線で撮影し、乳がんがないかどうかを調べるもの。乳房を機械で挟み、平たくして撮影するため、痛みを伴うといわれることが多いが、同院では乳腺に関する高い専門性を有する女性検査技師が痛みに配慮しながら検査を進める。乳房を挟んでいる時間は1分程度。子宮がん検診同様に力を抜くのが痛みを軽減する秘訣だ。月経前の乳房が敏感になる時期を避けて検査を予約しよう。
- 4超音波検査
超音波検査は、胸にジェルを塗り、プローブと呼ばれるスマホサイズの機器を当てて行う。当てるだけでほぼ痛みはないそう。全体をくまなく診察するため、検査時間の目安は10分ほどとのこと。「マンモグラフィ検査で見えないがんが超音波検査で見つかることがあり、またその逆もあります。見逃しのない検査のため、両方受けていただくことをお勧めします」と福本理事長。
- 5検査結果説明、診察
同院の乳がん・子宮がん各検診にかかる総時間は、ほとんどのケースで1時間半以下だといい、忙しい女性も受けやすい。子宮がん検診の結果は約1週間後、マンモグラフィ検査と超音波検査の結果も後日となるため、改めて来院し説明を受ける。クーポンを使用して検査を受けた人は郵送での結果通知となる。経過観察あるいは要治療となった場合、子宮がんは同院で、乳がんは連携病院でそれぞれ対応してもらえる。
福本 亮 理事長
2003年大阪大学卒業。泌尿器科を専門に研鑽を積みながら、乳がん検診や新生児蘇生法、母体救命システムなども専門的に学ぶ。2020年小国病院の理事長に就任。自然で安全に配慮した分娩と、女性の一生を通して起こり得るトラブルに最適な治療を提供することをモットーに、日々の診療に取り組んでいる。日本内分泌学会内分泌代謝科専門医、日本泌尿器科学会泌尿器科専門医。
自由診療費用の目安
自由診療とはレディース健診コース(子宮頸がんコース+乳がんセットコース)/1万4850円、セレブフルコース/2万6400円、ブライダルチェックコース/2万5300円、子宮頸がんコース/5500円、乳がんセットコース/9900円、一般健診/3300円~、風疹検診/2980円、麻疹検診/2980円※すべて税込み価格