訪問診療部門(医療法人太平洋記念みなみ病院)

最終更新日：2023/07/20

訪問診療部門

診療科・部門紹介

高齢の患者や家族の通院の負担を軽減するとともに、普段の健康状態を把握し適切な医療へとつなげる

地域に密着した病院として、外来診療のみならず訪問診療も積極的に行うみなみ病院では、高齢者施設や患者宅に医師と看護師が訪問し、定期的に健康チェックを行っている。現在は車で20分程度で移動できる範囲をカバー。同院をかかりつけとしている患者かどうかに関わらず、積極的に患者を受け入れている。在宅療養中に症状が悪化した場合は、入院加療へとスムーズに移行できるのも病院が行う訪問診療ならではのメリットの1つだ。訪問リハビリテーションも開始となり、高齢化が進む中、患者や家族にとって通院そのものが困難なこともあるため、地域の患者が継続して医療を受けられるようにサービスの充実を図る。

医師と看護師が訪問し、定期的に患者の健康チェックを行う

訪問診療の希望があればかかりつけでなくても幅広く受け入れている

スタッフ紹介

責任者

小川克也副院長

1996年東京大学医学部卒業。北海道大学第二内科を経て、2年間釧路赤十字病院に勤務。その後、22年間浜中町の診療所で地域医療に従事。2021年4月よりみなみ病院内科部長、2023年6月より現職。専門は内科一般。日々の診療で患者に接する際は、できるだけ優しく話を聞くことを心がけている。趣味はピアノとバイオリン。

メッセージ

訪問診療には2つのメリットがあり、1つはわれわれが訪問することで、患者さんや家族を疲れさせないこと、そしてもう1つは、患者さんの体の状態の把握がしやすいことです。70歳を過ぎると、ある人は自分で歩けるがある人は寝たきりになっているというように個人差が激しくなります。訪問診療を行うことで患者さんの普段の様子を知っていれば、急な体調の変化があってもどのくらい状況が変わったかが把握でき、適切な医療へとつなげることができます。高齢者は突然具合が悪くなることが多いのですが、状態が悪くなってから慌てて医療機関を受診しようとしても非常に難しいため、病気を悪化させないために普段から医療機関に診てもらえるようにしておきましょう。そのために訪問診療を活用していただければと思います。また、そういった突然の悪化を防ぐためにも人間ドックや健康診断は定期的に受診することをお勧めします。当院はこぢんまりした内科の病院で受診しやすいと思います。状況に応じて迅速に釧路の病院へ紹介することもできるので、かかりつけ医としてご利用ください。

紹介医療機関の先生方へ

多職種によるチーム医療で訪問診療を行っています。医師、看護師、運転スタッフがチームワーク良く、患者さんやそのご家族、施設のご担当者と和気あいあいとした雰囲気で患者さんの健康状態を確認しており、病院での診療を施設や患者さん宅へそのまま持ち込んでいるような形です。地域の急性期病院で治療を終えた患者さんをご紹介いただくことも多く、紹介くださる病院と患者さんの情報を共有しながら、個々の患者さんが必要とする医療を提供しています。